図書館の開館準備中、新しくできる図書館に何か可愛いマスコットが欲しいと思いました。
長島地区は木曽川、揖斐・長良川に挟まれた町で、町内には田んぼ、水路が多いことから「水辺の生きもので何か可愛いものを」と図書館開館準備担当者で考えた結果、「可愛いカエルにしよう」ということになりました。
福澤由美子さん と 図書館バッグ
図書館の貸出バッグにもかわいいカエルのイラストが欲しいと思い、カエルが登場する絵本などを参考に集めていた時に出会ったのが、『みずたまりのメダカくん』でした。
『みずたまりのメダカくん』は、福澤由美子さんの初期の作品です。この絵本の表紙の絵が、何とも微笑ましくて、ぜひバッグに起用したいと思い、直接福澤さんにお願いしました。すると快く使用を認めてくださり、絵の線だけを使った「線画」で表紙絵を使わせていただけることになりました。
表紙絵が図書館バッグになる『みずたまりのメダカくん』を図書館に購入したいと思いましたが、当時すでに品切れ状態でした。出版元のPHP出版に相談したところ、「そういうことなら、会社に資料として2冊保存している貴重なものの中から1冊を特別に販売しましょう」と言っていただき、図書館に所蔵することができました。
また福澤由美子さんから、開館記念のお祝いにと描きおろしの色紙をいただきました。「カエルくん」のほかにも福澤さんの絵本に登場する「ヤマネくん」も描かれています。
このような福澤由美子さんとのご縁をいただけたことは、長島輪中図書館にとって宝物です。
長島輪中図書館の図書館バッグは、図書館開館準備担当者が使い勝手にこだわった自信作でもあります。利用者のみなさんにぜひご利用いただきたいと思っていますので、1冊からでもご遠慮なくお使いください。
カエルのみどりちゃん
図書館に置く可愛いカエルのマスコット人形は、どんな子がいいかと探していた時、図書館開館準備担当者のひとりが、旅先で可愛いカエルを見たことを思い出し、担当者で検討した結果、「この子にしよう!」ということになりました。
東京・銀座の有名な玩具屋さんの店先にいたという噂もあり…実は都会育ちなの⁈というカエルです。「みどりちゃん」という名前は、開館直後に「この子に名前をつけてください」と館内で募集したところ最多数だったのが「みどりちゃん」でした。
みどりちゃん以外には「ぴょこた」「ケロンちゃん」「ケロたん」「ももちゃん」などがありました。