偉大な冒険家たちの記録
2026年8月2日(日)|投稿者:kclスタッフ
はじめまして、神楽(かぐら)と申します。
このたび、新しくブログを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
私の名前“神楽”は、「伊勢大神楽」からいただきました。
神楽とは、神事に伴う歌舞をいいます。
大神楽の「大」は「代参」の意味という説があり、「代神楽」の字をあてることもあります。
伊勢大神楽は獅子舞と、放下芸(ほうかげい)と呼ばれる曲芸で構成された神事芸能で、昭和56年(1981)には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
太夫(演じる人)たちは一年かけて西日本の決められた地域を訪れ、竈祓い(かまどばらい)・悪魔祓いの獅子を舞います。
伊勢大神楽についてくわしく知りたい方は、ぜひ図書館にお越しください。
「伊勢大神楽について調べるには?」のパスファインダー(調べ方案内)もご用意しております。

話は変わりますが・・・
8月30日は「冒険家の日」で、人間の挑戦と冒険精神を称える記念日です。
- 昭和40年(1965)、同志社大学南米アンデス・アマゾン遠征隊がアマゾン川の源流から130kmを世界で初めてボートで下った日
- 昭和45年(1970)、植村直己がマッキンリーの頂に立ったことで、エベレスト、キリマンジャロ、モンブラン、アコンカグアに続く世界初の五大陸最高峰単独登頂が完遂された日
- 平成元年(1989)、海洋冒険家の堀江謙一が世界最小(全長2.8m)のヨット「ミニマーメイド号」での太平洋の単独往復(サンフランシスコ~西宮間)を達成した日
これらの偉業が偶然にも8月30日に重なったため、この日が「冒険家の日」となりました。
そこで今回は、冒険家にちなんだ本を紹介したいと思います。
最初の本はこちらです。

『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』(神長 幹雄/著 山と溪谷社 2018.3)
著者は『山と溪谷』の編集長を長年務めた神長幹雄(かみなが みきお)さんです。
1980年代から90年代の半ばにかけて、何人もの登山家や冒険家たちが突然の事故で命を失いました。
そのなかで直接会って話を聞くことができた、植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継の6人の功績をたたえて綴られた交流の記録です。
日本の登山や冒険のパイオニアである6人です。
彼らがどんな偉業を成し遂げたのか、この機会にぜひ触れてみてください。
続いての本はこちらです。

『挑む人たち。』(奥野 武範/取材・構成・文 リトルモア 2024.6)
ふだんは世界中の極地・僻地を旅している11名の冒険家・探検家の皆さんがコロナの渡航制限で日本に滞在している間に行われたインタビューを書籍化したものです。
命を懸けた旅は、どれも驚くようなエピソードばかりです。
「あの時命を落としていたかも・・・」
そんなエピソードをも、彼らはとても楽しそうに語ります。
インタビューにはそれぞれの「挑戦」に対する思いが語られています。
これから何かに挑戦しようとする人の心を前向きにしてくれる一冊です。
最後の本はこちらです。

『消えた冒険家』(ローマン・ダイアル/著 亜紀書房 2023.4)
著者は生物学者で冒険家のローマン・ダイアル。
その息子コーディーも、幼少の時から父とともに過酷な自然の中で経験を積み、父の背中を追いかけ冒険家となります。
そして2014年7月、コーディーは5日間の予定で単独コスタリカのジャングルへ出かけ、消息を絶ってしまいます。
父は息子の捜索に向かいますが、そこにはさまざまな困難が待ち受けています。
果たして息子は見つかるのか。親子の絆と、父の捜索にかける執念を描いたノンフィクション作品です。

常人には理解しがたい過酷な冒険に挑む人たちですが、読んでみると私たちにも共感できる部分があるかもしれません。
それぞれの本の中で描かれている雄大な景色を想像しながら、一緒に冒険の旅の気分を味わってみてはいかがでしょうか。
<紹介資料>
『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』(神長 幹雄/著 山と溪谷社 2018.3)
『挑む人たち。』(奥野 武範/取材・構成・文 リトルモア 2024.6)
『消えた冒険家』(ローマン・ダイアル/著 亜紀書房 2023.4)
<神楽>
暑いときこそ食べよう
2026年7月6日(月)|投稿者:kclスタッフ
はじめまして。新ブログ担当のばんぶぅです。
初めてのブログを書くにあたり思い出したのは、子どもの頃に読んだ『大きな森の小さな家』に登場する食べ物に心躍らせた記憶。
ストーブの火であぶった“豚のしっぽ”、煮詰めた楓の蜜を雪の上に垂らした“あめ”!
あれからうん十年。物語に出てくる食べ物に、今でもワクワクしてしまいます。
さて今月は、そんな私から食に関する本を3冊ご紹介します。
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食べたものの記憶から、その時の出来事や会話、その場の雰囲気や感情までも鮮明に思い出すことがありますよね。
最初の本は、まさにそんな1冊です。

『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(阿古 真理/著 筑摩書房 2009.10)
生活史研究家・阿古真理(あこ まり)さんによる食のルポルタージュです。
昭和初期から平成まで、三世代にわたる食の記憶が、細やかな取材と豊富な参考文献によって検証されています。
楽しく読み進められるのは、すぐそこで繰り広げられているかのような家族の会話が散りばめられているから。
情景が目に浮かび、温かい気持ちになります。
また、調理家電や加工食品の年表も添えられ、当たり前のように繰り返される食事が、時代の流れと共に変化してきたことがよくわかります。
次は、まさに令和の台所事情に寄り添ったこちらの本をどうぞ。

『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』(コウ ケンテツ/著 ぴあ 2020.9)
料理研究家・コウケンテツさんの「いわゆる普通のレシピ本ではなく、ごはんをつくる人が元気がでるような本を」という、優しさがあふれる本です。
家族のために腕によりをかけて作ったパスタを、美味しいうちに食べて欲しいコウさん。一方、遊びに夢中な子どもたち。
料理のプロであるコウさんも、子どもの奔放さには敵わず、ある発想の転換をします。
そんな、苦笑したくなる日常の出来事。
この本からは、それらを前向きにとらえ、食卓を柔軟に変化させていくことの大切さが伝わってきます。
「手間を排除した」レシピが巻末に掲載されているので、暑さで料理がしんどくなっている時にぴったりです。
「おわりに」には、コウさんから読者への“優しさシャワー”があふれています。
表紙のかわいいイラストの解説を読めば、背中をそっと押され、台所に立ちたくなるかも?
最後は、「ひとり暮らし初めてさん」のためにこんな授業があったらいいな! と感じた本です。

『18歳からの自炊塾 九州大学生き方が変わる3か月』(比良松 道一/著 家の光協会 2020.11)
自炊の恐るべき底力を伝えたいと、著者が大学で行った講義の内容を紹介しています。
特に印象的だったのは「週1回の1品持ち寄り昼食会に参加する」という授業を受けた学生の感想です。
食べ手から作り手になり、他者への思いやりを自然に学び取ったのだと感じられます。
日常的に家庭の料理を担当する人なら、思わず深く頷いてしまうかも?
気軽に利用できるファストフードや、便利なコンビニは、料理を作り慣れない学生の絶大なる味方。
けれど、先のパンデミックや自然災害など、もしもの時には自炊力が何にも勝る味方になるかもしれません。
こちらの本は書庫で保管していますので、読んでみたい方はカウンターにお声がけください。
図書館には、美味しそうなレシピ本もたくさん所蔵しています。
桑名の暑い夏! しっかり食べて元気にお過ごしくださいね。
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<紹介資料>
『大きな森の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー/作,恩地 三保子/訳,ガース・ウィリアムズ/画 福音館書店 1979)
『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(阿古 真理/著 筑摩書房 2009.10)
『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』(コウ ケンテツ/著 ぴあ 2020.9)
『18歳からの自炊塾 九州大学生き方が変わる3か月』(比良松 道一/著 家の光協会 2020.11)
(ばんぶぅ)
児童コーナーのレイアウト変更のお知らせ
2026年6月12日(金)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、桑名市立中央図書館です。
児童担当より、児童コーナーのレイアウト変更のお知らせです。
・大型絵本棚の新設
新しく、大型絵本の棚を設置しました。
みなさまの要望にお応えして、一部の大型絵本を紙芝居の棚の横に場所移動しました。

定番の絵本や、人気の絵本、新しい絵本を中心に置いてあります。
検索画面で、請求記号の最後に「BE」が付いていたら大型絵本です。
所蔵場所が「事務室」になっている大型絵本を読みたい時は、
図書館スタッフに声をかけてください。
大きな絵本は迫力があり、読み聞かせなどにぴったりです。
大型絵本・大型紙芝居は 1人2冊・1団体5冊まで貸出できます。
返却は必ず借りた図書館のカウンターへお願いします。
また、中央図書館にある大型絵本・大型紙芝居のリストも一緒に置いてあります。
・人気シリーズ棚の新設
人気本コーナーを設置しました!
児童カウンターにあった、人気のシリーズ本を児童コーナーと南側閲覧席の間の
棚に移動しました。

検索画面で、請求記号の最初に「KJ」が付いていたら人気本コーナーにあります。

以前は「サバイバルシリーズ」、「発明対決シリーズ」、「実験対決シリーズ」だけでしたが、他のシリーズも一緒に集めました。どのシリーズが並んでいるかは、人気シリーズコーナーに一覧があります。
※人気本コーナーに置いてある本は、定期的に更新されるのでお気を付けください
すぐに貸出されて棚からなくなる本ばかりですので、ぜひのぞいてみてください。
ぜひ、桑名市立中央図書館の児童コーナーまで遊びに来てください。
16代目‟桑名のあうるさん“のご紹介☆
2026年6月5日(金)|投稿者:kclスタッフ
4月初め桜が咲き誇る頃、桑名市立中央図書館にて
16代目‟桑名のあうるさん“の委嘱式と、ポスター撮影を行いました。
16代目‟桑名のあうるさん“は、第29回 「図書館を使った調べる学習コンクール」全国大会に入賞された4名の方々です。
今年度、中央図書館のPR活動に協力していただきます☆
■優良賞(2作品)
・小学生の部(中学年)
「夜空の宝石箱~過去から未来へ~」
服部 永和さん
・子どもと大人の部
「メダカの学校はどこにある?」
西田 紗季子さん・西田 純さん(父)
■奨励賞(1作品)
・小学生の部(高学年)
「調べて広がる多肉植物ワールド」
平井 理菜さん
今年度のポスターはこちらです!
(写真左から)
服部 永和さん、西田 紗季子さん、平井 理菜さんです。
ポスターは、館内に掲示します。
また、‟桑名のあうるさん“へインタビューしたものをまとめた「桑名のあうるさんの声を聞く」と「調べる学習☆インタビュー」を児童フロアに掲示中です。
ご来館の際は、是非ご覧ください☆
6月の楽しみ
2026年6月2日(火)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、なばなです。
6月、梅雨ですね。
この季節はハナショウブが見頃です。
ハナショウブは桑名市の花で、県内でも有数の生育地である九華公園で見ることができます。
雨に濡れたハナショウブの風情ある様子は、今しか見られない光景です。
今回はそんな花の季節に因み、「植物」に関する本を紹介したいと思います。
まず一冊目はこちらです。

『物語のある花図鑑』(杉原 梨江子/文,板垣 夏樹/絵 エクスナレッジ 2025.12)
古来より花には伝説や神話などの美しい物語がありました。
そんな花にまつわる逸話を、繊細な絵とともに紹介した図鑑です。
おとぎ話の画集のような挿絵と情緒的な花の物語は、絵を眺めるだけでも、じっくりと読んでも楽しめます。
その他にも、花の原産地や、開花時期、花言葉などが載っています。
美しい花の世界がぎゅっと詰まった素敵な一冊です。
続いてはこちらの本です。

『世界史を大きく動かした植物』(稲垣 栄洋/著 PHPエディターズ・グループ,PHP研究所(発売) 2018.7)
農業の始まりや産業革命などの、人類の歴史の転換期に関わってきた植物を紹介した本です。
ジャガイモや小麦といった今や生活に欠かせない植物が、歴史にどのような光と影をもたらしたのか。
綿の大規模栽培で環境が破壊されてしまったアラル海の話など、一つ一つの植物に驚くようなエピソードがあり、好奇心を刺激されます。
歴史的な話はもちろん、植物の生態や特徴も書かれていて、馴染みの植物の意外な側面を知ることができるのも興味深いです。
世界史と生物学のどちらの視点からも楽しめる貴重な一冊です。
最後はこちらの本です。

『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』(稲垣 栄洋/著 小学館 2023.9)
先の本と同じ著者で、こちらは大学の雑草研究室のゼミのお話です。
実は雑草と呼ばれる植物には、まだまだわからないことがたくさんあります。
雑草が小さな花を咲かせる仕組み、芽を出さないエノコログサの謎、「天空の里」に残るイタドリの奇妙な言い伝え。
この本を読めば、雑草の不思議で賢い生態が見えてきます。
雑草の謎を解き明かしていくのは、個性的な研究生たち。
教授に見守られながら、それぞれの個性を生かして地道に答えを探っていきます。
雑草の謎を解いていく過程はミステリー小説のような興奮があり、彼らの成長には胸が熱くなります。
雑草も人間も、よく知ればこんなにも面白い。
雑草学を学びたくなる一冊です。
じめじめして困ることの多い梅雨ですが、植物にとっては恵みの雨の大切な時期。
その恵みを感じつつ、楽しく過ごしたいですね。
外出して、あるいは家で本を通して、この時期ならではの植物の美しさを楽しんではいかがでしょうか。
<参考資料>
『物語のある花図鑑』(杉原 梨江子/文,板垣 夏樹/絵 エクスナレッジ 2025.12)
『世界史を大きく動かした植物』(稲垣 栄洋/著 PHPエディターズ・グループ,PHP研究所(発売) 2018.7)
『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』(稲垣 栄洋/著 小学館 2023.9)


