児童コーナーのレイアウト変更のお知らせ
2026年6月12日(金)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、桑名市立中央図書館です。
児童担当より、児童コーナーのレイアウト変更のお知らせです。
・大型絵本棚の新設
新しく、大型絵本の棚を設置しました。
みなさまの要望にお応えして、一部の大型絵本を紙芝居の棚の横に場所移動しました。

定番の絵本や、人気の絵本、新しい絵本を中心に置いてあります。
検索画面で、請求記号の最後に「BE」が付いていたら大型絵本です。
所蔵場所が「事務室」になっている大型絵本を読みたい時は、
図書館スタッフに声をかけてください。
大きな絵本は迫力があり、読み聞かせなどにぴったりです。
大型絵本・大型紙芝居は 1人2冊・1団体5冊まで貸出できます。
返却は必ず借りた図書館のカウンターへお願いします。
また、中央図書館にある大型絵本・大型紙芝居のリストも一緒に置いてあります。
・人気シリーズ棚の新設
人気本コーナーを設置しました!
児童カウンターにあった、人気のシリーズ本を児童コーナーと南側閲覧席の間の
棚に移動しました。

検索画面で、請求記号の最初に「KJ」が付いていたら人気本コーナーにあります。

以前は「サバイバルシリーズ」、「発明対決シリーズ」、「実験対決シリーズ」だけでしたが、他のシリーズも一緒に集めました。どのシリーズが並んでいるかは、人気シリーズコーナーに一覧があります。
※人気本コーナーに置いてある本は、定期的に更新されるのでお気を付けください
すぐに貸出されて棚からなくなる本ばかりですので、ぜひのぞいてみてください。
ぜひ、桑名市立中央図書館の児童コーナーまで遊びに来てください。
16代目‟桑名のあうるさん“のご紹介☆
2026年6月5日(金)|投稿者:kclスタッフ
4月初め桜が咲き誇る頃、桑名市立中央図書館にて
16代目‟桑名のあうるさん“の委嘱式と、ポスター撮影を行いました。
16代目‟桑名のあうるさん“は、第29回 「図書館を使った調べる学習コンクール」全国大会に入賞された4名の方々です。
今年度、中央図書館のPR活動に協力していただきます☆
■優良賞(2作品)
・小学生の部(中学年)
「夜空の宝石箱~過去から未来へ~」
服部 永和さん
・子どもと大人の部
「メダカの学校はどこにある?」
西田 紗季子さん・西田 純さん(父)
■奨励賞(1作品)
・小学生の部(高学年)
「調べて広がる多肉植物ワールド」
平井 理菜さん
今年度のポスターはこちらです!
(写真左から)
服部 永和さん、西田 紗季子さん、平井 理菜さんです。
ポスターは、館内に掲示します。
また、‟桑名のあうるさん“へインタビューしたものをまとめた「桑名のあうるさんの声を聞く」と「調べる学習☆インタビュー」を児童フロアに掲示中です。
ご来館の際は、是非ご覧ください☆
6月の楽しみ
2026年6月2日(火)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、なばなです。
6月、梅雨ですね。
この季節はハナショウブが見頃です。
ハナショウブは桑名市の花で、県内でも有数の生育地である九華公園で見ることができます。
雨に濡れたハナショウブの風情ある様子は、今しか見られない光景です。
今回はそんな花の季節に因み、「植物」に関する本を紹介したいと思います。
まず一冊目はこちらです。

『物語のある花図鑑』(杉原 梨江子/文,板垣 夏樹/絵 エクスナレッジ 2025.12)
古来より花には伝説や神話などの美しい物語がありました。
そんな花にまつわる逸話を、繊細な絵とともに紹介した図鑑です。
おとぎ話の画集のような挿絵と情緒的な花の物語は、絵を眺めるだけでも、じっくりと読んでも楽しめます。
その他にも、花の原産地や、開花時期、花言葉などが載っています。
美しい花の世界がぎゅっと詰まった素敵な一冊です。
続いてはこちらの本です。

『世界史を大きく動かした植物』(稲垣 栄洋/著 PHPエディターズ・グループ,PHP研究所(発売) 2018.7)
農業の始まりや産業革命などの、人類の歴史の転換期に関わってきた植物を紹介した本です。
ジャガイモや小麦といった今や生活に欠かせない植物が、歴史にどのような光と影をもたらしたのか。
綿の大規模栽培で環境が破壊されてしまったアラル海の話など、一つ一つの植物に驚くようなエピソードがあり、好奇心を刺激されます。
歴史的な話はもちろん、植物の生態や特徴も書かれていて、馴染みの植物の意外な側面を知ることができるのも興味深いです。
世界史と生物学のどちらの視点からも楽しめる貴重な一冊です。
最後はこちらの本です。

『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』(稲垣 栄洋/著 小学館 2023.9)
先の本と同じ著者で、こちらは大学の雑草研究室のゼミのお話です。
実は雑草と呼ばれる植物には、まだまだわからないことがたくさんあります。
雑草が小さな花を咲かせる仕組み、芽を出さないエノコログサの謎、「天空の里」に残るイタドリの奇妙な言い伝え。
この本を読めば、雑草の不思議で賢い生態が見えてきます。
雑草の謎を解き明かしていくのは、個性的な研究生たち。
教授に見守られながら、それぞれの個性を生かして地道に答えを探っていきます。
雑草の謎を解いていく過程はミステリー小説のような興奮があり、彼らの成長には胸が熱くなります。
雑草も人間も、よく知ればこんなにも面白い。
雑草学を学びたくなる一冊です。
じめじめして困ることの多い梅雨ですが、植物にとっては恵みの雨の大切な時期。
その恵みを感じつつ、楽しく過ごしたいですね。
外出して、あるいは家で本を通して、この時期ならではの植物の美しさを楽しんではいかがでしょうか。
<参考資料>
『物語のある花図鑑』(杉原 梨江子/文,板垣 夏樹/絵 エクスナレッジ 2025.12)
『世界史を大きく動かした植物』(稲垣 栄洋/著 PHPエディターズ・グループ,PHP研究所(発売) 2018.7)
『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』(稲垣 栄洋/著 小学館 2023.9)
旅に出よう
2026年5月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、六華です。
毎年5月16日は、「日本旅のペンクラブ」が制定した「旅の日」。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅へ出発した5月16日(旧暦1689年3月27日)に由来しています。
忙しい現代の中で「旅の心」を大切にし、旅のあり方を考えるきっかけとして設けられました。
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『おくのほそ道』といえば、国語の教科書でもおなじみの作品です。
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり
この冒頭の部分を音読した記憶がある方も多いのではないでしょうか。
けれど、作品全体の内容を詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。
そこで、まずおすすめしたいのが、小学生向けに作られたこちらの本です。

『写真で読み解く おくのほそ道大辞典』(佐藤 勝明/監修 あかね書房 2022.1)
『おくのほそ道』は、江戸時代に書かれた紀行文学で、関東、東北、北陸から大垣までの約2,400キロメートル、156日に及ぶ旅の様子が描かれています。
芭蕉と弟子の河合曽良が旅の途中で詠んだ俳句や原文の内容が、美しい写真やイラストとともに紹介された、まさに『おくのほそ道』辞典の決定版!
ページをめくるたびに、まるで自分も旅に出ているような気持ちになれる一冊です。
また、俳句の季語や意味も掲載され、俳句の鑑賞方法から俳句作りのコラムまで、俳句について学習したい時にも役立ちます。
巻末に松尾芭蕉の記念館・資料館なども紹介されていますので、親子で訪れてみるのもおすすめです。
原文の言葉の美しさをじっくり味わいたい方には、次の本がぴったりです。

『すらすら読める奥の細道』(立松 和平/著 講談社 2004.1)
原文と現代語訳が見やすく並び、エッセイも添えられているので、タイトルの通りすらすら読めます。
芭蕉は人生そのものを旅になぞらえ、『おくのほそ道』の旅を終えたあとも歩みを止めません。
大垣から伊勢へ向かった旅の記録が『野ざらし紀行』です。
その道中、桑名で詠まれた俳句については、以前のブログ記事「文学と桑名~松尾芭蕉と泉鏡花~」(2024年2月10日)で詳しく紹介しています。こちらもご覧ください。
「旅の日」にちなんで、芭蕉の旅に思いを馳せてみるのも素敵です。
本を通して旅の空気に触れると、実際にどこかへ出かけたくなるかもしれません。

江戸時代の旅といえば、ひたすら歩き続けるもの。
では、現代のおじいちゃんと孫の二人旅はどんな風景になるのでしょうか。
そんな旅の姿を描いた絵本がこちらです。

『りょこう』(麻生 知子/作 福音館書店 2025.5)
こうたくんとおじいちゃんが電車で旅に出かける物語です。
車内で駅弁を食べ、旅館に泊まり、温泉に入って・・・そんな旅のワクワクが丁寧に描かれています。
おじいちゃんがこうたくんにシウマイを分けようとする場面など、温かいやりとりも魅力。
電車や旅館の様子が上から見えたり横から見えたりと、細部まで遊び心が詰まっていて、絵を眺めるだけでも楽しい発見がたくさんあります。
最後にもう一冊、旅をテーマにした絵本をご紹介します。

『ぼくのたび』(みやこし あきこ/作 ブロンズ新社 2018.11)
小さくて居心地のいいホテルを営む“ぼく”。
世界中から訪れるお客さんから知らない町の話を聞き、”ぼく”の町のことを語りながら、いつも心のどこかで旅への憧れをあたためています。
そして夜になると、夢の中で自由な旅へと出かけていくのです。
日常の場面はモノクロで、旅のシーンは淡い色彩で描かれています。
そのコントラストが、どこか儚く、ノスタルジックな雰囲気を生み出しています。
旅好きのみやこしあきこさんが、リトグラフという技法で紡ぎ出す世界は、読む人によって軽やかにも深くも感じられる、不思議な魅力に満ちています。
皆さんはこの絵本をどのように味わうでしょう。
ぜひ一度、ページを開いてみてください。
なお、絵本ができあがるまでの制作過程は、ブロンズ新社の公式YouTubeチャンネルでも
絵本『ぼくのたび』メイキングビデオとして紹介されています。
(https://www.youtube.com/watch?v=ObZgQ0DN9rc&t=4s)
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桑名市立図書館では、さまざまな旅のガイドブックを借りることができます。
さらに「くわな電子図書館」を利用できる方(桑名市在住で、図書館の利用券をお持ちの方)は、旅行先でもスマホで『るるぶ』を読むことが可能です。館内にもポスターが掲示されています。
旅の準備にぜひご活用ください!
<紹介資料>
『写真で読み解くおくのほそ道大辞典』(佐藤 勝明/監修 あかね書房 2022.1)
『すらすら読める奥の細道』(立松 和平/著 講談社 2004.1)
『りょこう』(麻生 知子/作 福音館書店 2025.5)
『ぼくのたび』(みやこし あきこ/作 ブロンズ新社 2018.11)
<六華>
今年も桜が咲きました
2026年3月28日(土)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、志るべです。
今年も桜の季節がやってまいりました。
この季節になると、ああ、今年も桜が咲いた、桜に会えた、そんな気持ちになります。
やっぱり日本人にとって、桜は特別な花なのでしょうか。
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わたし さくらです
せはひくいけど
これでも
りっぱなさくらです(『さくららら』より)

『さくららら』(升井 純子/文,小寺 卓矢/写真 アリス館 2021.3)
この本の主人公は「日本一遅く咲く桜」の“さくらちゃん”
北海道北部の小さな町、幌加内(ほろかない)のチシマザクラ(千島桜)です。
桜と聞いて思い浮かべる、幹が太くて背の高い姿とは少し異なります。
幹が立ち上がらず、根元から分かれて枝を伸ばします。
4月、一面雪景色の中に小さなつぼみがのぞいています。
5月の風が雪をとかします。
つぼみはちょっとかたいけど、もうすぐ、もうすぐ。
“さくらちゃん”が咲くのをみんな待っています。
この作品は“さくらちゃん” の写真に、“さくらちゃん”自身の言葉が添えられています。
“さくらちゃん”は言います。
わたしがさく日は わたしがきめる
文章を記した升井純子さんは、2014年5月28日、「ようやく桜が開花した」という記事を、新聞の片隅で見つけました。そして、「ようやく」というのはどういう意味なのだろうかと考えます。
桜が咲くことになんの決まりがあるというのでしょう。一本一本、咲きたい時が咲き時でしょうに。
そう考えた升井さんの想いが、“さくらちゃん”の言葉になりました。
写真を撮った小寺卓矢さんは、主人公にふさわしい理想の“さくらちゃん”になかなか出会えませんでした。でもある時、気づきます。
ぼくら人間の理想どおりに生きる桜なんて、一番この本の“さくらちゃん”らしくないと。
そこで、あちこち捜し歩くのをやめて、着想の原点となった新聞記事の桜をたずね、“さくらちゃん”を撮影しました。
こうして生まれた『さくららら』
青空に向かって咲く“さくらちゃん”の姿、ぜひご覧ください。
“さくらちゃん”だけでなく、日本中の桜がそれぞれ自分で咲く日を決めています。

『にっぽん桜めぐり』(深澤 武/写真・文 青菁社 2024.1)
表紙の写真は、旧小川町立小川小学校下里分校(埼玉県小川町)の桜です。
なんて美しいのでしょう。
2011年に廃校となった木造校舎を背景に咲く桜が表紙を飾っています。
この本は植物の本の棚に並んでいますが、写真集としても楽しめる美しさです。
風景の一部としての桜が、品種や歴史、豆知識を織り交ぜながら紹介されています。
日本国内に自生する野生の桜は10種(沖縄のカンヒザクラを自生種とするなら11種)ありますが、野生種を交配して生まれた栽培品種は数百種になるといいます。
チシマザクラは野生種のタカネザクラの変種、と書かれています。
さて次は、桜にまつわる不思議なお話です。

『桜待つ、あの本屋で』(浅倉 卓弥/著 ハーパーコリンズ・ジャパン 2025.5)
舞台は、世界のどこともわからぬ場所にある本屋。店の前には一本の大きな枝垂れ桜があります。
その花は白から薄紅、そして緋色へと、地面に近づくにつれ赤味を増し、一つの樹に桜色のグラデーションが描かれます。
店の名は「咲良」、迎えるのは一人の少女と一匹の三毛猫。
ただしこの本屋へ来ることができるのは、少女と同じ本の同じ個所を、同じ季節の同じ日の、同じ時刻に読んだ人だけ。しかも、よく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で、という条件付きでした。
後悔や悲しみ、過去への想い、心に何かしらを抱えた人が、本をきっかけに「咲良」へと導かれていきます。
少女が住む世界は、どんな時代のどんな場所ともつながることができる世界。
そして、少女の世界とこちらの世界をつなぐ鍵となるものは、“本”。
本とはまさに未知への扉だ。足を踏み入れた者を温かく迎え入れ、どんな場所にも、どんな時間にもいざなってくれる。
そう少女は思います。
この作品で「鍵」となった本は、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『夢十夜』(夏目漱石)、『ピーター・パンとウェンディ』(ジェームズ・M・バリー)、『春と修羅』(宮沢賢治)です。
改めて読んでみてはいかがでしょう。
最後の桜は、絵本でどうぞ。

『さくらの谷』(富安 陽子/文,松成 真理子/絵 偕成社 2020.2)
まだ風の冷たい3月、枯れ木におおわれた山々を歩いていた「わたし」は、そこだけが満開のさくらに埋め尽くされた谷をみつけます。谷底のさくらの木のまわりでは、色とりどりの鬼たちがお花見の宴会をしていました。赤鬼に手招きされ、「わたし」も輪にまざります。そのうちかくれんぼが始まるのですが、そこにはなつかしい人たちの姿が・・・あっちの木のうらから、こっちの木のかげから。
それはもう会えなくなってしまった人たちでした。
どこかにこんな「さくらの谷」があるかもしれない、そう思わせてくれる作品です。
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美しく咲いてさっと散ってしまう桜には、人々を何か不思議な世界にいざなう力があるのでしょうか。
今年の桜前線はどのあたりまで進んでいるのでしょう。
日本中に有名な桜はたくさんありますが、立派でなくても、地元の“さくらちゃん”をみつけて楽しみたいものですね。
<紹介・引用資料>
『さくららら』(升井 純子/文, 小寺 卓矢/写真 アリス館 2021.3)
『にっぽん桜めぐり』(深澤 武/写真・文 青菁社 2024.1)
『桜待つ、あの本屋で』(浅倉 卓弥/著 ハーパーコリンズ・ジャパン 2025.5)
『星の王子さま』(サンテグジュペリ/著,池澤 夏樹/新訳 集英社 2005.8)
『夢十夜 他二篇』 夏目 漱石/作 岩波書店 2007.1)
『ピーター・パンとウェンディ』(J.M.バリー/作,石井 桃子/訳,F.D.ベッドフォード/画 福音館書店 2003.6)
『宮沢賢治コレクション 6 春と修羅』(宮沢 賢治/著 筑摩書房 2017.8)
『さくらの谷』( 富安 陽子/文, 松成 真理子/絵 偕成社 2020.2)
<志るべ>


