「ブックコート講習会」を開催しました!
2018年3月13日(火)|投稿者:kclスタッフ
2月25日(日)に、「ブックコート講習会」を開催しました。
「ブックコート」とは、本の耐久性を高め、汚れを防ぐために特殊なフィルムでカバーすることをいいます。
みなさまに長く、そして気持ちよくご利用いただくために、図書館の本はブックコートをしています。
講習会には 9名の方が参加され、ご自身の本をコーティングしていただきました。
コーティングは、コーティング用のフィルム、はさみ、定規があれば作業ができます。
まず、スタッフが手順を説明しながら実演し、その後、お持ちの本を実際にコーティングする作業に入りました。
実演では、モニターに手順を写しながら、スタッフの手元がわかりやすいように、集まって見ていただきました。
ひととおり手順を確認していただいた後は、いよいよ実習です!
本に汚れがついたままコーティングしないように、 机や本、定規などをきれいにした状態で始めます。
本をフィルムの上に置き、カットします。
フィルムの裏面には1cm四方のラインがひいてありますので、本のサイズに合わせて切っていきます。
フィルムを貼る作業に入ります。
片手で定規を使って本にフィルムを密着させながら、もう一方の手でフィルムの裏紙をはがしていきます。
簡単そうに見えて、実はとてもむずかしい作業です。
しっかり密着させないと、本とフィルムの間に空気が入ってしまいます。
空気が入ると、フィルムがしわになってしまったり、表面に凹凸が出来てしまったりして、本が傷みやすくなるため慎重に貼ってゆきます。
そして、本のカバーに、フィルムを折り返して貼ります。
ここもむずかしい作業です。
折り返す時は、力を入れすぎてしまうと、本とカバーがずれてしまうし、ゆるく貼ってしまうとフィルムが密着しません。
みなさまとても熱心に取り組まれ、
「角をきちんと貼るのにはどうすればいいでしょう?」
「カバーと本がずれてしまうのはどうして?・・・」
等々、質問もたくさんいただきました。
とてもはじめてとは思えない出来映えの方もおられ、思わず「上手!」と声があがりました。
参加された方からは、
「今回のような体験できるイベントが楽しみです」
「今回のように本を大切に保管・維持する方法などがあれば参加したい」
「本の修復方法を教えてほしい」
といったお声もいただきました。
本を大切にしたいという気持ちをとてもありがたく思います。
今回は、ご自身の本をお持ちいただきました。
カバーのない本、絵本、辞書等さまざまな形態の本があり、フィルムの貼り方が異なることもあります。
いただいたご意見を参考に、今後さらに充実した内容の講習会にしていきたいと思っております。
次回の「ブックコート講習会」と今後のイベントに、ぜひご期待ください!
<志るべ>
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