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「こばと春休みスペシャル2025」を開催しました!
2025年4月6日(日)|投稿者:kclスタッフ
2025年3月30日(日)、桑名市立中央図書館 3階 おはなし室にて
「こばと春休みスペシャル2025」を開催いたしました。
「春」をテーマに読み聞かせや工作を行いました。
『ほんとさいこうの日』『もぐらのムックリ』の春らしい2冊でスタート!
みんなゆったりおはなしに聞き入っていました。
次のおはなしは『ぽかぽかぐ~ん』。
おはなしの中の動物たちと一緒に、ぐーん!と大きくのびをして楽しみました。
大型絵本は『みんなでんしゃ』。
もりのひろば駅にやってくる、不思議な電車にへんしんした動物たちをあてっこしながら、
楽しく聞いてくれました。
紙芝居『もちもちともだち』には、なかよし3人組のさくらもち、くさもち、かしわもちの
春の和菓子が登場!
最後に、手遊び「さよならあんころもち♪」で大きなあんころもちを作っておはなし会はおしまい。
工作は、「おのぼりてんとうむし」を作りました。
小さな子どもたちも説明を真剣に聞いたあと、タコ糸をストローに通したり、
テープで貼り付けたりして、上手にできました。色鉛筆でぬって、いろいろな色の
てんとうむしができあがり、おうちの方と一緒に糸をひっぱって遊んでくれました。
おみやげのことりのしおりも、3色から選んで持って帰ってもらいました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今後も皆様に楽しんでいただけるイベントを行っていきたいと思います。
今後のイベント情報もお楽しみに♪
X(旧Twitter)でもイベント情報を発信していますので、ぜひチェックしてくださいね。
春の見つけかた
2025年3月3日(月)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、志るべです。
日差しに春のぬくもりが感じられるようになってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
春風に誘われて「今日は薄手のコートで行こう!」と外に出て、「やっぱりまだ早かった・・・」ってことありませんか?
春の見極めはむずかしい。
この季節、口ずさみたくなる歌に「早春譜」があります。
♫春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず♫(『学園愛唱歌選集 ピアノ伴奏編』より)
三月に入るとウグイスは忘れずに鳴き始めます。
春の訪れをじっと待って、「今」という時に鳴く。
人間はついその日の気温に惑わされ、薄着をして風邪をひいたりしますが、鳥たちはもう少し冷静に「時」を判断しているようです。
ではいったいどうやってその時を知るのでしょう?
動物行動学者の日高先生にきいてみましょう。
日高さんは小さい頃から虫が大好きな昆虫少年でした。その後もさまざまな生き物の研究をつづけ、動物行動学者になりました。
動物の行動を調べると、その動物がどのように環境に適応しているのか、どのような社会を作っているのか、ほかの種とどのような関係を持っているのかなど、たくさんわかることがあるそうです。
『春の数えかた』(日高 敏隆/著 新潮社 2001.12)
日高さんは滋賀県立大学の学長として彦根で多くの時を過ごされました。
こちらは、その時に書かれた文章をまとめた一冊です。
とてもわかりやすく書かれ、この作品で第50回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されています。
さて、ウグイスです。
小鳥が、日長(ひなが)、つまり一日の内の昼の長さで季節を知ることは半世紀以上前に実験的に明らかにされているそうです。
けれど日長は気温とは関係がない。
日の長さではもう春でも、年によってはまだ寒い日が続くこともある。
日高先生によると、生き物たちは温度を積算しているというのです。
寒い日が三日続いたら、その後四日温かい日が続く。
三寒四温を経て次第に春になっていきます。
その揺れ動く毎日の気温に反応するのでなく、鳥や虫たちは気温を積算している、と。
それもただ足していくのではなく、ある一定温度より低い、極端に寒い日の気温は数えません。この一定の温度は発育限界温度と呼ばれているそうです。
そして、積算した気温の総量が一定値を越えると、虫たちは、ああ春になったなと感じ、卵から孵ったり、サナギが幼虫になったりするというのです。
くわしくは、本文をご覧くださいね。
ところで、わたしたちに春を感じさせてくれる「ホーホケキョ」の声。
ヒナは自然にさえずることができるようになるのでしょうか?
それとも学習の賜物?
もう一度、日高先生に聞いてみましょう。

『生き物たちに魅せられて』(日高 敏隆/著 青土社 2014.10)
こちらでは、ウグイスだけでなくチョウにカエル、クジャク、トンボ、イヌ、ネコ、ゾウといろいろな動物たちの不思議でおもしろい行動について語られています。日高さんの生き物への興味、愛情が詰まった一冊です。
さて、ウグイスです。
ウグイスのオスが大人になったら「ホーホケキョ」と鳴くことは、決まっているのだそうです。遺伝的にプログラムされている、と。
けれど自然にさえずれるようになるかというとそうではなくて、やっぱり親のさえずりを聞いて学習しなければなりません。隔離して何も聞かせないでおくと、大人になっても「ホーホケキョ」とは鳴きません。
それもカラスの声には無関心で、ウグイスの声を聞かせると熱心に学習するというのです。
おもしろいですね。
みなさんは、春の訪れを何に感じますか?
ここ桑名で春を知らせるといえば、白魚。
あの芭蕉さん(松尾芭蕉)も旅の途中で桑名を訪れ、白魚の句を詠んでいます。
貴重な白魚、どうやっていただきましょうか。
ふっくらと卵でとじた白魚丼には、はまぐりのお吸い物を添えて・・・
かき揚げもいいですね。
やっぱり、溜まり醤油と砂糖で炊き上げた紅梅煮でしょうか。
『三重の味 千彩万彩』によると、白魚は過熱すると白くなるけれど、溜まり醤油で煮るとほんのり赤みを帯びて、紅梅を思わせる色合いとなるところから紅梅煮と名付けられたとか。
ちょっとお高いですが、春を味わいたい一品です。
気温を積算する能力は備わっていませんが、人間も動物です。
自分の五感を信じて、春を見つけに出かけましょう。
ただし、風邪をひかないよう、くれぐれも着るものにはお気をつけくださいね。
<参考資料>
『学園愛唱歌選集 ピアノ伴奏編』(松山 祐士/編 ドレミ楽譜出版社 1994.12)
『春のかぞえ方』(日高 敏隆/著 新潮社 2001.12)
『生き物たちに魅せられて』(日高 敏隆/著 青土社 2014.10)
『三重の味 千彩万彩』(みえ食文化研究会/編集 みえ食文化研究会 2006.6)
<志るべ>
ブックリサイクルを開催します
2025年2月27日(木)|投稿者:kclスタッフ
「こばと春休みスペシャル2025」を開催します!
2025年2月27日(木)|投稿者:kclスタッフ
イベント情報【開館20周年記念イベント】第5弾 「はじめての製本」を開催しました!
2025年2月25日(火)|投稿者:kclスタッフ
2025年2月16日(日)、「桑名市立中央図書館 開館20周年記念イベント第5弾」として製本のイベントを開催しました。
申込開始時からたくさんのご応募があり、すぐに定員となりました。
ご応募、ありがとうございました。
はじめに一連の作業工程を見せるために、参加者の皆さんに1か所に集まって、
講師役のスタッフの手元を確認してもらいました。
皆さん集中して説明を聞いています。
そのあと、各テーブルに戻り、本文の糸綴じを中心に作業してもらいました。
イベント中に、糸の長さはどうしたらよいのか、
どういう紙を使うのかなど、さまざまな質問を受けました。
関心の高さが伝わってきました。
皆さん、時間内に無事完成しました!
今回の「はじめての製本」で「桑名市立中央図書館開館20周年記念イベント」はすべて終了です。
各イベントにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
来年度もさまざまなイベントを企画しています。お楽しみに!