第12回「昭和の記憶」収集資料展の報告とオーラルヒストリー収集のご案内
2017年12月7日(木)|投稿者:kclスタッフ
9月28日(木)~10月24日(火)に
第12回「昭和の記憶」収集資料展 吉田初三郎画 鳥瞰図と在りし日の桑名を開催しました。
今回は、一昨年確認された鳥瞰図絵師・吉田初三郎画「名勝西桑名鳥瞰図」の原画を中心に、昭和時代の「桑名市」の移りゆく姿を当館所蔵の資料と古写真で紹介しました。
中央図書館内各所が「昭和の記憶」収集資料展の会場となり、展示期間もこれまでより長い1ヶ月間となりました。
期間中に展示をご覧いただいた皆さまから、
「長い期間だったので、図書館へ来る度にゆっくり見られて良かった」
「鳥瞰図を通して、桑名の昔のことが知れて良かった」
などの展示を通して感じたお声をたくさんいただきました。
また、10月15日(日)、21日(土)の講演会は、両日ともたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
10月15日(日)は、前桑名市文化財保護審議会会長 郷土史家 西羽晃先生による
『鳥瞰図「西桑名」と在りし日の桑名』を開催しました。
講演会は、一昨年確認された、吉田初三郎画「名勝西桑名鳥瞰図」の原画を前に行われました。
一枚の絵から紐解かれる桑名の歴史に、ご参加いただいた皆さまから
「桑名市に係る先生の知識研究の深さに改めて感心した」
「詳細な写真や解説がわかりやすく、大変参考になった」
など、長く桑名の郷土史研究に携わられている西羽先生ならではの講演に、たくさんの方が引き込まれていました。
10月21日(土)は、桑名市立中央図書館 石神教親による
『桑名の歴史を残した男“伊東富太郎”』を開催しました。
伊東富太郎は、多度の柚井遺跡で、日本ではじめて木簡を発見した人です。
彼が残した桑名の歴史を知る上で重要な文化財について、彼の経歴と共に振り返りました。
「伊東富太郎という人は知らなかった。彼の偉大な功績を知ることが出来て大変勉強になった」
「歴史を残す事の大切さについての言葉が説得力があって良かった」
など、伊東富太郎の名を初めて聞いたという方も多く、彼の功績を知っていただくきっかけとなりました。
図書館だより11月号でも、第12回「昭和の記憶」収集資料展の報告をさせていただいております。
こちらも、合わせてご覧ください。 図書館だより11月号 (PDFファイルで開きます)
また、好評につき、一部展示を延長しております!
「くわな古写真展 ~鳥瞰図に描かれた桑名の風景とオーラルヒストリー収集~」
場所:4階 展示ストリート
期間:12月26日(火)まで
懐かしい古写真から蘇る思い出・記憶をぜひお聞かせください。
「オーラルヒストリー」とは、口述歴史とも呼び、当時を知る方から直接記憶や思い出を聞きとり、記録としてまとめることです。
古写真展では、ご来場の皆さまに古写真や鳥瞰図をご覧いただき、写真を見て思い起こされた「昭和の記憶」を用意した紙に記入いただきました。
場所がわからなかった写真も、どこで撮影されたのか、何が写っているのか、という「記憶」が加わることで、1枚の貴重な歴史を記した資料となります。
桑名市立中央図書館では、今後も後世に「昭和の桑名」を伝えていけるよう、引き続き「オーラルヒストリー」の収集を行っていきます。
会場にぜひお運びいただき、当時の思い出をお聞かせください。
今までと展示会場が異なり、新たな展開となった今回の収集資料展は、いかがでしたでしょうか。
今後も、多くの皆さまに昭和時代の桑名の歴史を知っていただけるような資料展を開催してまいります。
最後になりましたが、「昭和の記憶」収集資料展の開催にご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
引き続き、「昭和の記憶」事業にご支援ご協力いただきますよう、お願いいたします。
これまでの「昭和の記憶」収集資料展の様子はコチラでご覧いただけます。
<かぶら>
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