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防災・危機管理課連携展示「防災意識を高めよう」を開催中です!
2018年9月3日(月)|投稿者:kclスタッフ
中央図書館では、防災週間にあわせ、防災・危機管理課と連携し、「防災意識を高めよう」展を開催しています。
明治時代に木曽三川流域で行われた三川分流工事(明治改修)の変遷をたどるパネルや、
来年60周年を迎える伊勢湾台風を振り返るパネル、防災グッズや図書館の関連書籍の紹介など、
館内各所で、防災について考える展示を行っています。
地域の治水事業や災害についての理解を深め、防災意識を高めましょう。
●主 催:桑名市役所防災・危機管理課(24-1397)
生涯学習・スポーツ課桑名市立中央図書館(22-0562)
●展示期間:8月30日(木)から9月25日(火)まで
●展示場所:桑名市立中央図書館3・4階展示スペース
陸地測量師「館潔彦」をご存じですか?
2018年8月11日(土)|投稿者:kclスタッフ
※2022年6月10日
タイトル及び本文に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
×測量師 → 〇陸地測量師
こんにちは、「志るべ」です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
最高気温は更新をつづけ、もはやがまんくらべのような毎日です。
とはいえ、やはり夏!!
海や山へ、この季節ならではのレクリエーションも楽しみたいものですね。
山といえば、8月11日は国民の祝日「山の日」です。
平成28年(2016)より施行された「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
この夏、「日本アルプス」にチャレンジされる方もおられるのではないでしょうか。
汗を流してたどりついた山頂から眺める景色は格別です。
登山は、現代でも楽しみと同時に危険を伴うスポーツですが、その昔、前人未到の「日本アルプス」に挑戦するというのはどのような道のりだったのでしょう。
今回ご紹介するのは、そんな登山に取り組んだ人々を描いた一冊です。
『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』(山村 基毅/著 バジリコ 2008)
嘉門次とは、上條嘉門次(かみじょう かもんじ,1847-1917 ※1918とする資料もあり)のことで、 弘化4年(1847)、上高地に生まれました。
山岳ガイドの草分けといえる人物で、終生、上高地を出ることはありませんでした。
ウェストンと館潔彦(たてきよひこ)、彼らふたりの水先案内人を務め、日本アルプスへと導きました。
当時、案内人に求められたのは、直接的には道案内や荷物の運搬でしたが、彼らは「正確な地理情報、卓抜した投降技術と生活技術、的確な気象判断と臨機応変の対応など」(『目で見る日本登山史』p119)を具えていたといわれ、登山家の篤い信頼を得ていました。
今も彼の曾孫によって、上高地に建つ嘉門次小屋は営まれています。
ウェストンとは、ウォルター・ウェストン(1861-1940)のことで、 日本における近代登山(スポーツや楽しみとしての登山)のパイオニアと言われる人物です。
明治21年(1888)、イギリスから宣教師として来日し、キリスト教を広める一方で趣味の登山を通して日本に近代登山を根づかせました。
上高地では、ウェストンを顕彰する碑が立てられ、例年6月に「ウェストン祭」が開かれています。
そして、館潔彦(たて きよひこ,1849-1927)ですが、 今回、特にご紹介したいのがこの館潔彦という人物です。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、館潔彦は桑名にゆかりのある人です。
嘉永2年(1849)、桑名藩士の子として生まれました。
明治に入って、工部省の測量師として任官し、地図を作成するために各地の「三角測量」に従事しました。
退官後は桑名で暮しましたが、昭和2年(1929)、78歳で亡くなり、照源寺に眠っています。
山に登ったことのある方であれば、山頂や見晴らしのよいピーク(山の高くなっているところ)に「三角点」と書かれた標識があるのにお気づきのことと思います。三角点を目にすると、「登った!」という達成感もひとしおです。
登山愛好家の間では、この三角点に愛着を感じる人も多いようです。
図書館には、全国の三角点を紹介したガイドブック、『一等三角点全国ガイド[正]』(一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011)もあります。
とはいえ、「三角点」は登山の達成感を得るために設けられているわけではありません。
地図をつくるために行われる「三角測量」に必要な基準点なのです。
「三角測量」について、くわしくは国土地理院ホームページで紹介しています。
『絵でわかる地図と測量』(中川 雅史/著 講談社 2015)、『地図を楽しもう』(山岡 光治/著 岩波書店 2008)もご覧ください。
日本の登山の歴史をたどると、趣味やスポーツとしての登山だけでなく、地図を作るための「測量登山」という一面がみえてきます。
全国を歩いて測量し、日本地図を完成した伊能忠敬(1745-1818)には圧倒されますが、伊能忠敬の地図「大日本沿海輿地全図」(『伊能図大全』所収)の空白部分を埋めるために、明治に入ると陸地の測量、測量登山が行われます。
そんな中、館潔彦は中部山岳地域の測量における先駆的な役割をはたしました。
地図作成のために道なき道を歩き、御岳、白馬岳、前穂高岳、乗鞍岳、立山、と誰もが知っている「日本アルプス」の山々の三角点を選点(位置を決める作業)しています。
前穂高岳の選点の際には、館潔彦と思われる人物が滑落し、奇跡的に命びろいしたという逸話も語られています。
今や測量にも人工衛星が用いられる時代となりましたが、文字通り命がけで測量登山に挑んだ先人たちによって、地図は作られてきたのですね。
「山に親しみ、恩恵に感謝する」ためにも、「日本アルプス」へ行きたいのはやまやま(!)ですが、なかなかそうもいきません。そんな時にはぜひ、図書館でその雄大な姿をご覧いただきたいと思います。
紀行文でたどっていただくこともできます。
一般特集コーナーでは、海や山の本を取り揃えご用意しています。
そして、この夏実際に、「日本アルプス」にチャレンジされる方は、どうぞお気をつけてお楽しみいただきますように。
山の思い出とともに図書館へお越しいただくのをお待ちしております。
<参考図書>
『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008 291.5ヤ(一般)
『目で見る日本登山史』 山と渓谷社/編 山と溪谷社 2005 786.1メ(一般)
『一等三角点全国ガイド[正]』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011 291イ(一般)
『一等三角点全国ガイド 続』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2013 291イ2(一般)
『日本登山史』 山崎 安治/[著] 白水社 1977 786(書庫)
『絵でわかる地図と測量』 中川 雅史/著 講談社 2015 448.9ナ(一般)
『地図を楽しもう』 山岡 光治/著 岩波書店 2008 Y448ヤ(ティーン)
『伊能図大全 第1~7巻』 [伊能 忠敬/著],渡辺 一郎/監修 河出書房新社 2013 291イ1~7(一般)
『白籏史朗の日本アルプス 写真紀行』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1990 D748シ(一般)
『日本の名山・花彩彩 白籏史朗写真集』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1996 748シ(一般)
『日本アルプス百名山紀行』 深田 久弥/著 河出書房新社 2000 291.5フ(一般)
『郷土史を訪ねて』 西羽 晃/著 朝日新聞社名古屋本社 2001 291.5ニ(一般)
『三角点・水準点をつくった人 近代の測量から現代まで』 西田 文雄/著 文化評論 2014 L512ニ(歴史の蔵)
『私の履歴書 経済人32』 日本経済新聞社/編 日本経済新聞社 2004 Z281ワ32(全集)
<志るべ>
<連携展示>「男女の多様な働き方・暮らし方を認め合おう」(2/27まで)
2018年2月9日(金)|投稿者:kclスタッフ
桑名市役所地域コミュニティ課男女共同参画係と連携し、男女の多様な働き方、男性の育児支援、女性の就労支援などについての理解を深める啓発展示を行っています。
多様なテーマの図書館資料を集めています。ぜひご利用ください。
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<男女の多様な働き方・暮らし方を認め合おう>
|期間|2月8日(木)から2月27日(火) |場所|中央図書館 3階 展示コーナー
|問い合わせ先|桑名市役所地域コミュニティ課 男女共同参画係 ☎24-1413 / 中央図書館 ☎22-0562
http://kcl.kuwana-library.jp/files/2018chicom.pdf
パネル展「石取祭車の芸術美」と展示解説を開催します
2018年2月5日(月)|投稿者:kclスタッフ
「国指定重要無形民俗文化財」の石取祭は、平成28年11月、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
登録1周年を記念し、桑名市文化協会社会文化部門の方々にご協力いただき、
パネル展「石取祭車の芸術美」と展示解説を開催します。
※展示解説は終了いたしました。
※金具や道具類の現物展示は終了しました。パネルのみ展示中です。
パネル展 2月8日(木)から3月31日(土)まで
展示場所 4階 展示ストリート
展示解説 2月18日(日) 午前10時から11時まで
講 師 小川 雅生 氏(石取鉦鼓会)
場 所 4階 研修室2
申込開始 2月8日(木)午前9時
申込方法 直接窓口または電話で中央図書館へ(22-0562)
第12回「昭和の記憶」収集資料展の報告とオーラルヒストリー収集のご案内
2017年12月7日(木)|投稿者:kclスタッフ
9月28日(木)~10月24日(火)に
第12回「昭和の記憶」収集資料展 吉田初三郎画 鳥瞰図と在りし日の桑名を開催しました。
今回は、一昨年確認された鳥瞰図絵師・吉田初三郎画「名勝西桑名鳥瞰図」の原画を中心に、昭和時代の「桑名市」の移りゆく姿を当館所蔵の資料と古写真で紹介しました。
中央図書館内各所が「昭和の記憶」収集資料展の会場となり、展示期間もこれまでより長い1ヶ月間となりました。
期間中に展示をご覧いただいた皆さまから、
「長い期間だったので、図書館へ来る度にゆっくり見られて良かった」
「鳥瞰図を通して、桑名の昔のことが知れて良かった」
などの展示を通して感じたお声をたくさんいただきました。
また、10月15日(日)、21日(土)の講演会は、両日ともたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
10月15日(日)は、前桑名市文化財保護審議会会長 郷土史家 西羽晃先生による
『鳥瞰図「西桑名」と在りし日の桑名』を開催しました。
講演会は、一昨年確認された、吉田初三郎画「名勝西桑名鳥瞰図」の原画を前に行われました。
一枚の絵から紐解かれる桑名の歴史に、ご参加いただいた皆さまから
「桑名市に係る先生の知識研究の深さに改めて感心した」
「詳細な写真や解説がわかりやすく、大変参考になった」
など、長く桑名の郷土史研究に携わられている西羽先生ならではの講演に、たくさんの方が引き込まれていました。
10月21日(土)は、桑名市立中央図書館 石神教親による
『桑名の歴史を残した男“伊東富太郎”』を開催しました。
伊東富太郎は、多度の柚井遺跡で、日本ではじめて木簡を発見した人です。
彼が残した桑名の歴史を知る上で重要な文化財について、彼の経歴と共に振り返りました。
「伊東富太郎という人は知らなかった。彼の偉大な功績を知ることが出来て大変勉強になった」
「歴史を残す事の大切さについての言葉が説得力があって良かった」
など、伊東富太郎の名を初めて聞いたという方も多く、彼の功績を知っていただくきっかけとなりました。
図書館だより11月号でも、第12回「昭和の記憶」収集資料展の報告をさせていただいております。
こちらも、合わせてご覧ください。 図書館だより11月号 (PDFファイルで開きます)
また、好評につき、一部展示を延長しております!
「くわな古写真展 ~鳥瞰図に描かれた桑名の風景とオーラルヒストリー収集~」
場所:4階 展示ストリート
期間:12月26日(火)まで
懐かしい古写真から蘇る思い出・記憶をぜひお聞かせください。
「オーラルヒストリー」とは、口述歴史とも呼び、当時を知る方から直接記憶や思い出を聞きとり、記録としてまとめることです。
古写真展では、ご来場の皆さまに古写真や鳥瞰図をご覧いただき、写真を見て思い起こされた「昭和の記憶」を用意した紙に記入いただきました。
場所がわからなかった写真も、どこで撮影されたのか、何が写っているのか、という「記憶」が加わることで、1枚の貴重な歴史を記した資料となります。
桑名市立中央図書館では、今後も後世に「昭和の桑名」を伝えていけるよう、引き続き「オーラルヒストリー」の収集を行っていきます。
会場にぜひお運びいただき、当時の思い出をお聞かせください。
今までと展示会場が異なり、新たな展開となった今回の収集資料展は、いかがでしたでしょうか。
今後も、多くの皆さまに昭和時代の桑名の歴史を知っていただけるような資料展を開催してまいります。
最後になりましたが、「昭和の記憶」収集資料展の開催にご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
引き続き、「昭和の記憶」事業にご支援ご協力いただきますよう、お願いいたします。
これまでの「昭和の記憶」収集資料展の様子はコチラでご覧いただけます。
<かぶら>