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「こばと夏休みスペシャル2018」を開催しました!

2018年9月6日(木)|投稿者:kclスタッフ

8月19日(日)に「こばと夏休みスペシャル2018」を開催しました。
当日は51名の方にご参加いただき、 とてもにぎやかなおはなし会となりました。
今回は妖怪やおばけが出てくるおはなし『こわめっこしましょ』などの読み聞かせや、おばけの手遊びを紹介しました。
暑い日でしたが、少し涼しくなってもらえたでしょうか??

こばと2018夏1

紙芝居『子そだてゆうれい』の読み聞かせ

桑名には、ゆうれいがあめで子育てをする『子そだてゆうれい』という民話が伝わっています。
紙芝居の読み聞かせでは、みんな真剣に聞いてくれていました。

こばと2018夏2

『いちにちおばけ』を読み聞かせ中!

工作「おばけちょうちん」では、青・赤・ピンク・みどり・黒など、みんなそれぞれ好きな色のちょうちんが出来て、笑顔あふれる時間となりました。

こばと2018夏3

くるくる回る「おばけちょうちん」です!

この「おばけちょうちん」は、『おばけの作り方教えます』を参考にしています。
ご自宅でもぜひ作ってみてください!

中央図書館では、今後も楽しいイベントを企画していきます。
みなさまのご参加お待ちしています!

 

【 当日読み聞かせを行った本はこちらです 】

『こわめっこしましょ』 tupera tupera/さく 絵本館 2018
『子そだてゆうれい』 桜井 信夫/脚本,須々木 博/絵 童心社 1991
『こぞうさんとおばけ』 はせがわ かこ/ぶん・え 大日本図書 2008
『ようかいりょうりばんづけ』 澤野 秋文/作 佼成出版社 2017
『いちにちおばけ』 ふくべ あきひろ/さく,かわしま ななえ/え PHP研究所 2012

 

★工作「おばけちょうちん」の作り方が収録されています!
『おばけの作り方教えます』 芳賀 哲/著 一声社 2013

 

こばと2018夏4

防災・危機管理課連携展示「防災意識を高めよう」を開催中です!

2018年9月3日(月)|投稿者:kclスタッフ

中央図書館では、防災週間にあわせ、防災・危機管理課と連携し、「防災意識を高めよう」展を開催しています。

明治時代に木曽三川流域で行われた三川分流工事(明治改修)の変遷をたどるパネルや、

来年60周年を迎える伊勢湾台風を振り返るパネル、防災グッズや図書館の関連書籍の紹介など、

館内各所で、防災について考える展示を行っています。

地域の治水事業や災害についての理解を深め、防災意識を高めましょう。

 

●主  催:桑名市役所防災・危機管理課(24-1397

      生涯学習・スポーツ課桑名市立中央図書館(22-0562

●展示期間:8月30日(木)から9月25日(火)まで

●展示場所:桑名市立中央図書館3・4階展示スペース

 

tenji20180903_bousai

画像をクリックで拡大します。(PDFファイル)

 

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陸地測量師「館潔彦」をご存じですか?

2018年8月11日(土)|投稿者:kclスタッフ

※2022年6月10日
タイトル及び本文に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
 ×測量師 → 〇陸地測量師

 

こんにちは、「志るべ」です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
最高気温は更新をつづけ、もはやがまんくらべのような毎日です。
とはいえ、やはり夏!!
海や山へ、この季節ならではのレクリエーションも楽しみたいものですね。

 

山といえば、8月11日は国民の祝日「山の日」です。
平成28年(2016)より施行された「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
この夏、「日本アルプス」にチャレンジされる方もおられるのではないでしょうか。
汗を流してたどりついた山頂から眺める景色は格別です。

燕岳から望む槍ヶ岳

北アルプスの「燕岳から望む槍ヶ岳」です。(スタッフ撮影)

登山は、現代でも楽しみと同時に危険を伴うスポーツですが、その昔、前人未到の「日本アルプス」に挑戦するというのはどのような道のりだったのでしょう。
今回ご紹介するのは、そんな登山に取り組んだ人々を描いた一冊です。

 

はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』(山村 基毅/著 バジリコ 2008)

『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008

『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008

嘉門次とは、上條嘉門次(かみじょう かもんじ,1847-1917 ※1918とする資料もあり)のことで、 弘化4年(1847)、上高地に生まれました。
山岳ガイドの草分けといえる人物で、終生、上高地を出ることはありませんでした。
ウェストンと館潔彦(たてきよひこ)、彼らふたりの水先案内人を務め、日本アルプスへと導きました。
当時、案内人に求められたのは、直接的には道案内や荷物の運搬でしたが、彼らは「正確な地理情報、卓抜した投降技術と生活技術、的確な気象判断と臨機応変の対応など」(『目で見る日本登山史』p119)を具えていたといわれ、登山家の篤い信頼を得ていました。
今も彼の曾孫によって、上高地に建つ嘉門次小屋は営まれています。

 

ウェストンとは、ウォルター・ウェストン(1861-1940)のことで、 日本における近代登山(スポーツや楽しみとしての登山)のパイオニアと言われる人物です。
明治21年(1888)、イギリスから宣教師として来日し、キリスト教を広める一方で趣味の登山を通して日本に近代登山を根づかせました。
上高地では、ウェストンを顕彰する碑が立てられ、例年6月に「ウェストン祭」が開かれています。

 

そして、館潔彦(たて きよひこ,1849-1927)ですが、 今回、特にご紹介したいのがこの館潔彦という人物です。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、館潔彦は桑名にゆかりのある人です。
嘉永2年(1849)、桑名藩士の子として生まれました。
明治に入って、工部省の測量師として任官し、地図を作成するために各地の「三角測量」に従事しました。
退官後は桑名で暮しましたが、昭和2年(1929)、78歳で亡くなり、照源寺に眠っています。

 

山に登ったことのある方であれば、山頂や見晴らしのよいピーク(山の高くなっているところ)に「三角点」と書かれた標識があるのにお気づきのことと思います。三角点を目にすると、「登った!」という達成感もひとしおです。
登山愛好家の間では、この三角点に愛着を感じる人も多いようです。
図書館には、全国の三角点を紹介したガイドブック、『一等三角点全国ガイド[正]』(一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011)もあります。

 

とはいえ、「三角点」は登山の達成感を得るために設けられているわけではありません。
地図をつくるために行われる「三角測量」に必要な基準点なのです。

 

「三角測量」について、くわしくは国土地理院ホームページで紹介しています。
絵でわかる地図と測量』(中川 雅史/著 講談社 2015)、『地図を楽しもう』(山岡 光治/著 岩波書店 2008)もご覧ください。

 

日本の登山の歴史をたどると、趣味やスポーツとしての登山だけでなく、地図を作るための「測量登山」という一面がみえてきます。
全国を歩いて測量し、日本地図を完成した伊能忠敬(1745-1818)には圧倒されますが、伊能忠敬の地図「大日本沿海輿地全図」(『伊能図大全』所収)の空白部分を埋めるために、明治に入ると陸地の測量、測量登山が行われます。

 

そんな中、館潔彦は中部山岳地域の測量における先駆的な役割をはたしました。
地図作成のために道なき道を歩き、御岳、白馬岳、前穂高岳、乗鞍岳、立山、と誰もが知っている「日本アルプス」の山々の三角点を選点(位置を決める作業)しています。

 

前穂高岳の選点の際には、館潔彦と思われる人物が滑落し、奇跡的に命びろいしたという逸話も語られています。
今や測量にも人工衛星が用いられる時代となりましたが、文字通り命がけで測量登山に挑んだ先人たちによって、地図は作られてきたのですね。

 

「山に親しみ、恩恵に感謝する」ためにも、「日本アルプス」へ行きたいのはやまやま(!)ですが、なかなかそうもいきません。そんな時にはぜひ、図書館でその雄大な姿をご覧いただきたいと思います。
紀行文でたどっていただくこともできます。

深田久弥-0001

『日本アルプス百名山紀行』深田 久弥/著 河出書房新社 2000(※版元品切れ中)

一般特集コーナーでは、海や山の本を取り揃えご用意しています。

 

そして、この夏実際に、「日本アルプス」にチャレンジされる方は、どうぞお気をつけてお楽しみいただきますように。
山の思い出とともに図書館へお越しいただくのをお待ちしております。

 

<参考図書>
はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008  291.5ヤ(一般)
目で見る日本登山史』 山と渓谷社/編 山と溪谷社 2005  786.1メ(一般)
一等三角点全国ガイド[正]』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011  291イ(一般)
一等三角点全国ガイド 続』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2013  291イ2(一般)
日本登山史』 山崎 安治/[著] 白水社 1977  786(書庫)
絵でわかる地図と測量』 中川 雅史/著 講談社 2015  448.9ナ(一般)
地図を楽しもう』 山岡 光治/著 岩波書店 2008  Y448ヤ(ティーン)
伊能図大全 第1~7巻』 [伊能 忠敬/著],渡辺 一郎/監修 河出書房新社 2013  291イ1~7(一般)
白籏史朗の日本アルプス 写真紀行』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1990  D748シ(一般)
日本の名山・花彩彩 白籏史朗写真集』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1996  748シ(一般)
日本アルプス百名山紀行』 深田 久弥/著 河出書房新社 2000  291.5フ(一般)
郷土史を訪ねて』 西羽 晃/著  朝日新聞社名古屋本社 2001 291.5ニ(一般)
三角点・水準点をつくった人 近代の測量から現代まで』 西田 文雄/著 文化評論 2014  L512ニ(歴史の蔵)
私の履歴書 経済人32』 日本経済新聞社/編  日本経済新聞社 2004 Z281ワ32(全集)

<志るべ>

「こばと夏休みスペシャル2018」を開催します

2018年8月2日(木)|投稿者:kclスタッフ

こばと2018チラシ

クリックすると拡大します

日時|2018819日() 10:30~11:30
場所|桑名市立中央図書館3階 おはなし室

読み聞かせ|『子そだてゆうれい』 ほか
工作|「おばけちょうちん」をつくろう
対象|小学生以上

(※未就学児のお子さんは、保護者の方と一緒にご参加ください)

 

今回は、暑い日に、ひやりと涼しくなるようなおばけ妖怪のお話を紹介します。
桑名に伝わる民話『子そだてゆうれい』の紙芝居もあります。

工作ではくるくる回して遊ぶ「おばけちょうちん」をみんなで作りましょう!

おばけちょうちん

ちょうちんがクルクル回ると、中にいるおばけが・・・?!

たくさんの方のご参加をお待ちしています☆

 

カテゴリー:イベント, こばと, 児童 | コメント (0) | 

「大人の図書館ツアー」を開催しました!

2018年7月22日(日)|投稿者:kclスタッフ

6月24日(日)「大人の図書館ツアー」を開催し、6名の方にご参加いただきました。
ふだん目にすることのない図書館の裏側に触れ、新たな魅力も感じていただけのではないでしょうか。
ご参加ありがとうございました。

ツアーの内容は次のとおりです。

①図書館の概要説明
②「館内見学ツアー」
③本の並び方説明
④「配架(本を棚に戻す)体験」
⑤「昭和の記憶」収集資料展の紹介
⑥「製本体験」

「館内見学ツアー」では、ご質問もいただき、担当スタッフは「もっと図書館を知ってもらいたい」という思いでお答えしました。
たとえば、歴史の蔵の中では、「桑名の作家の本はまとめておいてあるの?」
という質問を受け、「桑名作家」のラベルが貼られた本を集めたコーナーをご紹介しました。

ただいま見学ツアー中です。

ただいま見学ツアー中です

 

実際に本を棚に戻す作業(「配架体験」)の前には、図書館の本がどういう順番で並んでいるかを説明し、いよいよ「配架体験」です。

P1090768

「図書館の本はこのように並んでいます・・・」

 

これはここに「配架」!

「昭和の記憶」収集資料展については、会場内の展示パネルを見ながら、昔の思い出を話してくださる方もありました。

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「昭和の記憶」収集資料展のパネルを展示しました

そして、最後に「製本体験」を行いました。
今回は、「一折中綴じ本(ひとおりなかとじぼん)」という簡単な製本を体験していただきました。

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糸で綴じているところです

テープでとめるのを支えたり、糸の緩みを直したりと、一部お手伝いはしましたが、みなさんとてもきれいに作られて、 仕上がり後には、「ステキなものができた!」という嬉しいお声をいただきました!

 

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完成です!

アンケートでは、「修理の講座もしてほしい」などのご意見をいただきましたので
お声を参考に、今後もさらに充実した「図書館ツアー」を開催していきたいと思います。
ぜひ、次回開催にご期待ください。

<志るべ>

 

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