暑いときこそ食べよう

2026年7月6日(月)|投稿者:kclスタッフ

はじめまして。新ブログ担当のばんぶぅです。

初めてのブログを書くにあたり思い出したのは、子どもの頃に読んだ『大きな森の小さな家』に登場する食べ物に心躍らせた記憶。
ストーブの火であぶった“豚のしっぽ”、煮詰めた楓の蜜を雪の上に垂らした“あめ”!
あれからうん十年。物語に出てくる食べ物に、今でもワクワクしてしまいます。

さて今月は、そんな私から食に関する本を3冊ご紹介します。

 

 

食べたものの記憶から、その時の出来事や会話、その場の雰囲気や感情までも鮮明に思い出すことがありますよね。
最初の本は、まさにそんな1冊です。

 

『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(阿古 真理/著  筑摩書房 2009.10)

 


生活史研究家・阿古真理(あこ まり)さんによる食のルポルタージュです。
昭和初期から平成まで、三世代にわたる食の記憶が、細やかな取材と豊富な参考文献によって検証されています。
楽しく読み進められるのは、すぐそこで繰り広げられているかのような家族の会話が散りばめられているから。
情景が目に浮かび、温かい気持ちになります。
また、調理家電や加工食品の年表も添えられ、当たり前のように繰り返される食事が、時代の流れと共に変化してきたことがよくわかります。

 

次は、まさに令和の台所事情に寄り添ったこちらの本をどうぞ。

 

 

料理研究家・コウケンテツさんの「いわゆる普通のレシピ本ではなく、ごはんをつくる人が元気がでるような本を」という、優しさがあふれる本です。
家族のために腕によりをかけて作ったパスタを、美味しいうちに食べて欲しいコウさん。一方、遊びに夢中な子どもたち。
料理のプロであるコウさんも、子どもの奔放さには敵わず、ある発想の転換をします。
そんな、苦笑したくなる日常の出来事。
この本からは、それらを前向きにとらえ、食卓を柔軟に変化させていくことの大切さが伝わってきます。
手間を排除した」レシピが巻末に掲載されているので、暑さで料理がしんどくなっている時にぴったりです。
「おわりに」には、コウさんから読者への“優しさシャワー”があふれています。
表紙のかわいいイラストの解説を読めば、背中をそっと押され、台所に立ちたくなるかも?

 

最後は、「ひとり暮らし初めてさん」のためにこんな授業があったらいいな! と感じた本です。

 

『18歳からの自炊塾 九州大学生き方が変わる3か月』(比良松 道一/著 家の光協会 2020.11)

 

自炊の恐るべき底力を伝えたいと、著者が大学で行った講義の内容を紹介しています。

特に印象的だったのは「週1回の1品持ち寄り昼食会に参加する」という授業を受けた学生の感想です。
食べ手から作り手になり、他者への思いやりを自然に学び取ったのだと感じられます。
日常的に家庭の料理を担当する人なら、思わず深く頷いてしまうかも?

気軽に利用できるファストフードや、便利なコンビニは、料理を作り慣れない学生の絶大なる味方。
けれど、先のパンデミックや自然災害など、もしもの時には自炊力が何にも勝る味方になるかもしれません。

こちらの本は書庫で保管していますので、読んでみたい方はカウンターにお声がけください。

 

 

図書館には、美味しそうなレシピ本もたくさん所蔵しています。
桑名の暑い夏! しっかり食べて元気にお過ごしくださいね。

 

 

 

 

<紹介資料>
『大きな森の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー/作,恩地 三保子/訳,ガース・ウィリアムズ/画 福音館書店 1979)
『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(阿古 真理/著 筑摩書房 2009.10)
『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』コウ ケンテツ/著 ぴあ 2020.9
『18歳からの自炊塾 九州大学生き方が変わる3か月』(比良松 道一/著 家の光協会 2020.11)

(ばんぶぅ)

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