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『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』
(山本 貴光/著,吉川 浩満/著 筑摩書房 2020年刊)
できることなら心穏やかに暮らしたい、と思うものの現実はそうとばかりはいきません。
中には、これまでまったく悩みなし!という幸せな方もいらっしゃるかもしれませんが、大なり小なり悩んだことがある人の方が多いのではないでしょうか。
ましてや、もともと心配性の人はなんだか損な気もするけれど、どうすればいいのでしょう?
教えて、エピクテトスさん。
ところで、「エピクテトス」って誰でしたっけ?
「いまからざっと1900年ほど昔、帝政ローマの時代に奴隷の子として生まれ、哲学者となり、後に自由の身になる」という波乱万丈の人生を送った人物です。
孔子やソクラテスと同様に、自分では著作を残していません。
弟子がエピクテトスの言葉を書き留めたおかげで、その考え方が後世に伝わり、今わたしたちに生きる力を与えてくれることになったのです。
エピクテトスの考え方を一言でいうなら、自分の「権内にあるもの」と「権外にあるもの」を区別せよ、ということ。
自分の権利や権力、権限の範囲内にあるかどうか。
自分でどうにかできることと、どうにもできないことの区別、その見極めが大切であると。
自らコントロールできることをしっかりコントロールして、コントロールできないことにいちいち煩わされない。
だから、元プロ野球選手の松井秀喜が言ったように「打てないボールは打たなくていい」のだそうです。
なるほど。自分のできることを精一杯やれ! それ以外は悩む必要なし、とおっしゃるのですね。
性格は変えられなくても考え方は変えられるかも。
でも、そうは言ってもなあ…という方、話のつづきをじっくりエピクテトスさんから聞いてみませんか?
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『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』
▼出版社
筑摩書房
▼書影画像元
版元ドットコム
※次回更新は2023年1月13日(金)の予定です