2月に買いたいもの
2026年2月7日(土)|投稿者:kclスタッフ
こんちには、なばなです。
相変わらず寒い日が続いていますが、先日、寒さも吹き飛ぶような光景を目にしました。
百貨店の催事場を埋め尽くす人の波と、芸術品のようにきらびやかなチョコレート。
そう、バレンタイン催事場です。
メインであるチョコレートは、もちろん美味しそうでしたが…私の印象に残ったのは、催事場にいる人たちから感じる熱気でした。
「買えるだけ買いたい」とずらりと列をなす人々と、「全てを売りたい」とショーケースで構えるスタッフたち。
まるで合戦のような気迫を双方に感じました。平和な催事のはずなのですが…
「買いたい」「売りたい」という欲でここまで頑張り、その欲を満たして生き生きしている両者の姿に、「欲」も生きる力だと思い知らされました。
無欲は美徳だとよく言われますし、買い物しすぎるのはよくありません。
しかし、上手に自分の欲を満たす買い物ができたなら、日々の元気に繋がるかもしれません。
今回は、その参考になりそうな本を紹介したいと思います。
まず初めはこちらです。
自分の意志で欲しいものを選んだつもりでも、実は無意識に選ばされている。
そんな買い物を巡る行動と心理を、社会心理学を元にわかりやすく解説した本です。
安売りに潜む売れなくなるリスクや、ブランドの仕組みの分析なども載っていて、マーケティングの参考としても有用です。
どの話も最初は「そうなの!?」と驚いても、読み進めるうちに納得してしまいます。
面白いのは、買い物の心理学を学ぶことで、自分の買い物の傾向がわかってくること。
満足のいく買い物にするにはどうすればいいか、そのヒントが見えてきます。
買い物の雑学としても面白く、売る立場でも買う立場でも参考になる、さまざまな面からおすすめの本です。
続いてはこちらです。
直木賞作家である角田光代さんの買い物にまつわる思い出をまとめたエッセイ集です。
憧れた立ち食い蕎麦の値段、買い替えで悩むカバンの値段、行けなくなったメキシコ旅行の値段…
特別な買い物ではないのに、作者の独特の感性が絡んで、妙に面白く味わい深いエピソードになっています。
印象的なのは親子での温泉旅行の話。
先々で起きる失敗と、親子ならではの無神経さに笑いつつ、その時間の大切さが胸に沁みます。
最後の章の家計簿の話には、経験の価値を考えさせられました。
買って得られた体験が、自分の内面を作っていくなら、今の自分の中に何があるのか。
自分のための買い物を、改めて見つめ直したくなります。
鋭い視点で書かれた、ユーモアあふれる買い物エッセイです。
最後はこちらです。
トップバイヤー達の買い付けに同行したドキュメンタリーをまとめた本です。
世界中を飛び回るバイヤーたちは、モロッコ食器のために10時間もかけて山道を走り、また、オーガニックの知識を深めるため森に入ります。
中でもパワフルなのはチョコレートバイヤー。
日本未上陸のチョコレートを探して、オーストラリアから北欧まで世界中を飛び回って店巡り。
たどり着いた店では、一筋縄でいかないパティシエとの交渉が待っています。
まさに、心技体が求められるバイヤーの旅。
それでも、そこにしかない物に出会う度に、彼らは来てよかったと喜びます。
どの旅にも、かけた時間と努力、そしてバイヤーの信念が垣間見えます。
私たちが店先で何気なく見かける商品。
その中に彼らが見つけた「欲しいもの」があると思うと、景色が変わってくる気がします。
自分が夢中になれる、欲しいものを探しに行きたくなる本です。
満足できる買い物ができれば、それだけ楽しい時間が増えます。
図書館の本はそのヒントになるかもしれません。
図書館を通して、読書も買い物も楽しい時間にしませんか?
<参考資料>
『買い物の科学 消費者行動と広告をめぐる心理学 The Science of Shopping』(越智 啓太/著 実務教育出版 2024.8)
『しあわせのねだん』(角田 光代/著 晶文社 2005.5)
『世界はもっと!ほしいモノにあふれてる [1] バイヤーが教える極上の旅』 (NHK「世界はほしいモノにあふれてる」制作班/監修・協力 KADOKAWA 2020.4)
<なばな>





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