#kclスタッフおすすめ本 『わすれられないおくりもの』

2021年12月10日(金)|投稿者:kclスタッフ

【 繰り返し読む本 】

『わすれられないおくりもの』
(スーザン・バーレイ/さく え,小川 仁央/やく 評論社 1986年刊)

 

ご紹介する本は、スーザン・バーレンさんが書かれた『わすれられないおくりもの』という絵本です。

 

年老いたアナグマは、知らないことがないくらい物知りで、自分に死が迫っていることも知っていました。
そして森の友達たちに手紙を残して、とうとう旅立ってしまいました。
かけがえのない友を失った森のみんなは、深い悲しみを抱えて冬を越しました。
そして春になり、外に出られるようになったみんなは、お互いにアナグマとの思い出を語り合ったのです…。

 

この絵本は、「死」というテーマについて、悲しい気持ちをそっと包み込んでくれる温かく優しい物語です。
大切な人を残して旅立つ者の気持ち、そして残された者の気持ちが丁寧に描かれています。
森の動物たちはアナグマからそれぞれ知恵や工夫という「宝物」をもらい、お互い助け合っていくことができました。
「死」を通して、生き方をも教えてくれるお話です。

 

私は読む度に、もし自分がアナグマだったら何ができるだろうと考えてしまいます。
これからも、人生の折に繰り返し読みたい本です。

 

お子さんだけでなく、大人の方にもぜひ読んでいただきたいです。

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『わすれられないおくりもの』

 

▼出版社
評論社

 

▼書影画像元
版元ドットコム

 

※次回更新は2021年12月17日(金)の予定です

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