本が濡れてしまったら…
2012年6月30日(土)|投稿者:kclスタッフ
梅雨に入り、蒸し暑い日が続いていますね。
今年の梅雨は雨が少ないようですが、中央図書館では、
雨の日には、カウンターでビニール袋を準備しています。
突然の雨や、マイバッグを忘れてしまった、という時には
お気軽にご利用ください。
さて、雨の日に限りませんが、みなさまは
「本を濡らしてしまった!」という経験はありませんか?
図書館のカウンターでは、利用者の方から、
移動中の雨、鞄の中でのボトルからの水分、
窓の結露や、お茶をこぼして…などなど、
さまざまな理由で本が濡れてしまった、と
ご相談を受けることがあります。
そこで今回は、ご家庭でもできる
「本の水濡れ対処法」をご紹介します!
紙でできている本にとって、水は大敵。
本が濡れるとどうなるかというと…
※ページ落丁のため除籍にする本を使用しています※
このまま乾かしても、紙はまっすぐには戻りません。
波打った状態で乾いてしまい、濡れてページが引っ付いて
はがれなくなってしまいます。
そのため、できるだけ早い対処が必要になります。
ここで登場するのが、白い紙。
この白い紙を、濡れた本のページとページの間に、
1枚ずつ、丁寧に挟んでいきます。(地道な作業です…)
該当箇所すべてに白紙を挟み終えたら、
平らな場所で、本をしっかり重しをかけてプレスします。
濡れ方がひどいものは、途中で白紙を取り替えながら、
待つこと数日…
ここまで修復できました!
完全には元に戻りませんでしたが、濡れたページも
引っ付くことなく、ちゃんとめくることができます。
コーヒーやお茶など、色のついた液体の場合は
紙に染みが残ってしまいますが、
このように早めにきちんと対処することで、
濡れた本は、ある程度修復が可能なのです。
とはいえ、
本は濡らさないに越したことはありません。
みなさま、この季節は特に、
雨や水滴などには十分気をつけていきましょう!
【参考】本の修理シリーズ
・セロハンテープとの戦い??
・本のページがはずれたら…
(ぐりこ)
非常にわかりやすかったです。参考にさせて頂きます。私の住んでる市の図書館のホームページからすればとても素晴らしいと思います。
若林様
コメントありがとうございます。
家庭でもできる修理方法ですので、ぜひご活用くださいませ。
今後も、みなさまのお役に立てるようなブログを目指してまいります。
ご期待ください。
<くわにゃん>