本の隠れ家?
2012年11月1日(木)|投稿者:kclスタッフ
暗闇の中、びっしりと並んだ膨大な数の水色のコンテナ…。
コンテナの中には、図書館の本が入れられています。
何やら見慣れぬこの光景、実は、
桑名市立中央図書館の「書庫」の内部の様子です。
いったいどういう仕組みになっているのしょう??
今回は、「へぇ~!」がいっぱいの自動化書庫のひみつを
たっぷりとご紹介します!
図書館内にある蔵書検索機で本を探したとき、
所蔵場所が「書庫」となっている資料をご覧になったことはありませんか?
書庫とは、本の保管・収納に特化したスペースのこと。
多くの図書館には、利用者の方にご覧いただくための
館内の本棚(開架(かいか)と呼びます)のほかに、
新しい本が増えるにつれて開架に並べきれなくなる本を
収納し、必要に応じていつでも取り出せるよう保管している
書庫(閉架(へいか)とも呼ばれます)があります。
当館の書庫は、コンピュータで制御された自動化書庫。
(通称:オートライブ)
ロボットにより本の出納を行うため、
通常の書庫に比べて高密度な収納が可能で、
約12万冊の本が保管されています。(2012年10月現在)
書庫の本も、開架の本と同じように閲覧・貸出ができます。
検索してヒットしてきた本が書庫の本だったときは、
蔵書検索機で印刷したレシートを、カウンターまで
お持ちください。
すぐにカウンターの端末から、書庫に出庫指示を送ります。
すると、ロボットが書庫の中から指定の本を探し、
カウンターの出納ステーションまで運んできてくれます。
といっても、
本は1冊ずつカウンターに届くわけではありません。
指定した本の入ったコンテナが
出納ステーションに運ばれてきて、
その中からスタッフが目当ての本を取り出します。
出庫指示から出庫完了までの時間は、
1冊につき約2~5分。
このように、自動化書庫では、的確に素早く簡単に、
書庫の本を取り出すことができるようになっているのです。
ちなみにこの自動化書庫、くわなメディアライヴの1階から、
コンテナの動く様子など、稼働の様子の一部を
見学することができるようになっていますので、
ご来館の際はぜひご覧になってみてくださいね。
「好きな作者の本をもっと読みたいけど、ここにあるだけ?」
「以前読んだ本を探しているが、あったはずの棚に見当たらない…」
…こんなとき、お探しの本は書庫にあるかもしれません。
ぜひ蔵書検索をして、書庫の本もご活用くださいませ!
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(ぐりこ)
すごいシステムですね。沢山の本の管理の縁の下の力持ちって感じです。いつも御世話になって有難うです。
さとし さま
いつもご利用いただきありがとうございます。
そうですね、書庫は本当に「縁の下の力持ち」のような存在です。
利用者の方から相談を受けた調べものをする時にも、書庫の本にいい情報が載っていることもよくあります。
直接本を手にとって選んでいただけないのが書庫のツラいところなのですが、できるだけ多くの方にたくさんの本と出会っていただけるよう、館内で行っている特集展示コーナーでも、書庫からは多くの本をご紹介しています。
また、何かお探しの情報があるときはいつでもお手伝いしますので、お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいね。
(ぐりこ)