新担当<かぶら>より 「桑名盆」のススメ
2014年3月20日(木)|投稿者:kclスタッフ
今月から新しく仲間入りしました、<かぶら>と申します。
地元愛、溢れるブログを書いていきたいと
思いますので、これからよろしくお願いします!
さて、私<かぶら>の名前ですが、
桑名の郷土品「桑名盆」からいただきました。
丸いお盆に、しゅるりと描かれた
蕪(かぶ)の絵は、よく見かけますよね。
江戸時代から桑名で作られ
栗の生地(きじ)を使った漆(うるし)で塗られています。
桑名の名所や風俗を描いた
『久波奈名所図会』(くわなめいしょずえ)には
なんと海外からのお客様の姿も!
海を渡った「かぶら盆」・・・
今も海外のどこかで大切にされているのかと思うと、
胸が熱くなります。
しかし、実は昔は蕪だけでなく、山や川、
草木や果実が描かれていたのはご存知でしたか?
なぜ、今は蕪だけなのでしょう・・・?
これは江戸時代の藩父、
松平定信が由来と伝わります。
蕪の《丸》は家庭円満、
蕪の《根ひげ》は子孫繁栄をあらわす
そう考えた定信は、
画家 谷文晃(たに ぶんちょう)に描かせ、
縁起物として将軍に献上(けんじょう)しました。
それ以来、桑名盆に描かれる絵は「蕪」が多くなり、
今では「かぶら盆」と親しまれるようになったそうです。
普段何気なく目にしている物にも、
いろんな由来があります。
この機会に、身近な物などの由来を
図書館で調べてみませんか?
きっと、よりその物の事が大切に感じられると思います。
中央図書館では本だけでなく、
桑名の歴史を映像に収めた
「kcl 桑名市歴史アーカイブス」もご覧いただけます。
現代の塗師(ぬし)さんがかぶら盆を
描く映像もありますよ!
ぜひ、桑名の歴史を目で見て
音で聞いてみてください♪
私かぶらも、より郷土愛を深める為、
桑名の歴史をたくさん学んでまいります!
その際のお供は、もちろん、かぶらせんべいで・・・
参考資料 『桑名の民俗』 桑名市教育委員会
『久波奈名所図会 中巻』 光書房
<かぶら>
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