何と読む?
2010年4月17日(土)|投稿者:kclスタッフ
突然ですが、こちらはある単語を表す略字です。
何と読むでしょう?
答えは
「図書館」。
「図書館」って、手書きで書くと
角数も多いし文字のバランスも取りにくいし
ちょっとやっかい…なんて感じたことはありませんか?
(悪筆の私は書く必要に迫られるたびに思ってます)
その「図書館」を、
なんとこの簡略な一文字で表すことができるのです!
でもこの略字、残念ながら
一般にはあまり知られていませんよね。
私 ぐりこ と、この略字との出会いは、学生時代。。。
図書館司書課程の授業で仲良くなった級友は
学生でありながら
すでに関東の大学図書館でアルバイトをしている
おっとりとした年上の女性でした。
ある時、彼女から届いた手紙に、見慣れぬ謎の一文字が。
はじめは文字が読めずに「???」。
しかし文脈から読むと、どう読んでも「図書館」です。
へ~!こんな表現があったのか!!
私は思わず感動してしまいました。
そしてその後、実際に図書館で働いてみると
スタッフ間でやりとりをするメモや連絡帳には
この略字がさかんに使われていたのです。
本当にとても便利なので
ぜひもっと多くの方に使っていただきたい一文字です。
略字誕生の由来や経緯については、
国立国会図書館のデータベースにこんな情報が
ありましたよ。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000030070
「くにがまえ」に「ト」。
みなさまもどこかで使われてみてはいかがでしょうか??
(ぐりこ)
カテゴリー:図書館豆知識
図書館の略字おもしろいですねー 私も使ってみますよ
haru 様
コメントありがとうございます!
表示と返信が大変遅くなってしまって
失礼いたしました。
略字、お使いいただけてますでしょうか?
どんな場面で登場しているのか気になります…
ぜひまわりの方にも広めて
みなさまで活用してくださいね☆
(ぐりこ)
字面がまるでハングルみたいで間抜けだと思っていたんですが、
図書館と読むのですね。
面白いです。
ただ、用件を伝えるなどのきちんとした場面でいきなりこの略字を使われたら若干その人の人間性を疑ってしまうかも。
普及していないという認識がある上で、尚ばしばし使うのは不親切ですよね~。
くにがまえに書で図書館と読む国字があるにもかかわらず、あえてトを選択して広めようというのは、「JKと書いて女子高校生と読むんですよ!皆さん女子高校生ではなくJKと書いてみませんか」と無茶振りするくらい微妙な感じがしました。
貴重なご意見、どうもありがとうございました。
実はこの「くにがまえにト」は、
もともと「くにがまえに書」をヒントにして
生み出された文字です。
「書」よりもさらに簡略化を図って創案されました。
(『秋岡梧郎著作集 : 図書館理念と実践の軌跡』
日本図書館協会 1988年)
おっしゃる通り
「書」は漢和辞典にも載っている国字ですが、
「ト」は漢和辞典には見つけられない
記号のような存在です。
しかし、より簡略という点で、
現在の図書館関係者の間では、
「書」よりも「ト」が普及しているようです。
私どもとしましても、
個人的なメモや、スタッフ間での手書きのやりとりの際に
さっと書けて重宝する文字、という認識です。
みなさまには、シチュエーションに合わせて
お使いいただければ、と思っております。
(ぐりこ)
本文、「便利なものを便利に使ってみては?」という意味にわたしは読みました。
例えば、自分の手帳。マンスリーの狭いスペースにわざわざ3文字も書くより、画数もスペースも少ない1文字で書いておけば、自分だけのわかるメモとしては充分に成立しますよね。
匿名さんの言う「きちんとした場面」で使ってほしいと本文には書いてないように思いました。(「ハングルみたいで間抜け」というのもいかがなものでしょう。個人の意見なので別にどうでもいいですけど。韓国人に対しても同じことをぜひ言ってほしいものです。)
「まだれに「マ」」なんかも個人的に使います。小さく書きたいときに画数が多いと潰れてしまいます。
「くにがまえに「ト」」、デジタルでも使えるようになるといいんですけどね。なかなか。
匿名(30)様
「便利なものを便利に使う」という読み方、思いつきもしなかったです。面白い!
「くにがまえに「ト」や、「「まだれに「マ」」など、アナログでもデジタルでも、もっと便利な言葉を使うことが出来ればいいですね。
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。