4階特集『絵図で見る石取祭』展示中★
2015年7月23日(木)|投稿者:kclスタッフ
「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
大好物のスイカが美味しい季節になり、毎日幸せに過ごしている
< かぶら >です。
本格的な夏の暑さに、ぐったりとしてしまうこの時期ですが、
桑名っ子には待ち遠しいイベントも近づいてきましたね♪
夕方になると、どこからか聞こえてくる太鼓や鉦の音・・・
そう!天下の奇祭・石取祭です!!
今年は8月1日(土)・2日(日)に行われる石取祭。
年に一度のお祭に胸を躍らせて、日々を過ごしている方が多いのではないでしょうか?
桑名の石取祭が初めて歴史資料に登場するのは、江戸時代に船馬町で酒屋を営んでいた太田忠右衛門吉清が、慶長4年の秋から慶長20年の正月までの事柄を記した私記『慶長自記』の慶長18年の頃です。
「七月十七日石取アリ」と記され、河口で船で石を採っているとあるだけで詳細はわかりませんが、おそらく当時は採石が主で、今のように春日神社への奉納などはなかったのでしょう。
今のような”祭礼”というよりは、”民間習俗”に近かったのかもしれません。
また、江戸時代の桑名の風景を収めた『久波奈名所図会(全3巻)』には、
石取祭で賑わう桑名の町の様子が描かれています!
現在、私たちがよく目にする祭車と同じく、各町によって祭車の飾りが異なるのは同じようですが・・・
な、何だこの飾り物たちは!!
一緒に描かれている人達の大きさと較べると、随分大きな飾りだったのではないかと思います。
しかし、一体この祭車飾りにはどんな思い・願いが込められていたのでしょうか・・・。
この謎を解き明かしたい!
もっとじっくり石取祭の歴史について知りたい!
という方はぜひ、現在4階郷土特集コーナーで開催中の
「絵図で見る石取祭」をご覧ください☆
上記の祭車の絵が載っている『久波奈名所図会(全3巻)』や、
桑名石取祭について調べ上げた『桑名石取祭総合調査報告書』など、
読み始めたら止められない、面白い資料をたくさん展示しております!
私< かぶら >のオススメは、今年6月に出版されました『写真アルバム 桑名・いなべの昭和』!
この中には、昭和の頃の石取祭祭車の写真があり、江戸時代とも現代とも違う石取祭の姿を見ることが出来ます。
図書館にお越しの際は、ぜひ一度お手にとってご覧ください♪
▼参考資料
『久波奈名所図会 中』魯縞庵義道/著,久波奈古典籍刊行会/編 AL292ギ
『桑名石取祭総合調査報告書』桑名市教育委員会/編 AL386ク
『写真アルバム 桑名・いなべの昭和』樹林舎 AL221シ
『絵本名物桑名時雨蛤』松本包高/著,久徳高文/編 AL292マ
< かぶら >
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