#kclスタッフおすすめ本 『かんぺきなこども』
2021年8月27日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 衝撃を受けた本 】
『かんぺきなこども』
(ミカエル・エスコフィエ/作,マチュー・モデ/絵,石津 ちひろ/訳 ポプラ社 2019年刊)
「うちの子と、かえて~」
タイトルを見て、親歴10数年の自分の事は、たか~い棚の上に、こっそりと置きつつ、こんな事を思いました。
子育て中の皆さんの一定数には、共感していただけるのではないかと思うのですが・・・。
さて、タイトルにもなっている「かんぺきなこども」とは、いったいどんな子供なのか?
読んでみると、それはもう「かんぺき」でした。ごはんはこぼさない、お片付けはきちんとする、夜はよく寝る、お行儀は良い、勉強もよくできる。
それなのに、読んでいると、なんだかだんだんと、息苦しくなってきます。
何をしても「かんぺき」、親が怒る必要もない、しかも親にまでやさしい、こんな子がうちの子だったら・・・
と考え「はっ!!」としました。
もしかしたら、「かんぺきなこども」の親は、「かんぺきなおや」でないといけないのかも!?と気づいた時、やっぱり「うちの子でいいや」と思い、安心とともに、自分の事を棚から戻し、同時に人としての器の小ささに、ひそかに「衝撃を受けた本」なのでした。
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『かんぺきなこども』
▼出版社
ポプラ社
※次回更新は2021年9月10日(金)の予定です
コメントを残す