セロハンテープとの戦い??

2011年8月16日(火)|投稿者:kclスタッフ

夏休みも後半に突入し

図書館は、調べ学習のお子さんや

調査研究の学生さんで、とてもにぎわっています。

 無題

お盆休みに家でゆっくり読書

という方も多いのでしょうか。

この時期は、貸出・返却される本も

いつもより多めです。

 

返却本の確認をしていると

ときどき、セロハンテープで補修された本を見つけます。

 

借りた本がやぶれていたのを

直してくださったのだなぁ、と

ありがたく思います。

 

ただ、せっかくキレイに貼ってくれたセロハンテープを

私たちは、はがさなければなりません。

 

なぜかというと・・・

 

以前のブログでも「本のページがはずれたら・・・」

を紹介しましたが

セロハンテープは、数年で劣化して、変色してしまいます。

 

長期間保存をしていく図書館の本は

劣化しない専用のテープで

修理をしなければなりません。

 

そのため、セロハンテープははがして、

専用のテープを貼りなおすのですが、

なかなかはがれないこのセロハンテープ。

 

 

         

そのままはがすと、紙がやぶれてしまいます         

 

ムリにはがすと、かえって本を傷めてしまうので

セロハンテープをはがす時には

シール剥がしの薬剤を使っています。

 

ビンの中の透明な液体がソルベント              セロテープの他、ラベル張替時なども使用します

    ビンの中の透明な液体を                        セロハンテープやラベルをはがす時に使用します

 

 

 

こちらを使うと、しっかり貼られたセロハンテープも

するするとはがれていきます。

 

少しずつ、慎重に・・・

本が傷まないように、少しずつ慎重に・・・

 

はがした後で、専用のテープで補修をします。

 

貼る時も、しわにならないよう慎重に・・・

貼る時も、しわにならないよう慎重に・・・

 

 

これで、やぶれた個所の修理は完了です

貼り終わったら、修理は完了です

 

もし、本のページがはずれたり

やぶれているのを見かけたら

セロハンテープは貼らずに

そのままカウンターまでお持ちください。

 

傷んだ本を直してあげたい、という

みなさまの温かいお気持ちは

私たち図書館員が受け継いで

しっかり修理いたします。

 

 無題

<はまこ>

カテゴリー:図書館豆知識

“セロハンテープとの戦い??” への2件のフィードバック

  1. うたちゃん より:

    大変参考になりました、ありがとうございます。
    記事の中で紹介されているテープをはがす薬剤なのですが、どちらで売っているのでしょうか?お勧めの物などありましたら、御教示頂ければ嬉しいです。よろしくお願いたします。

    • kcl より:

      うたちゃんさま

      コメントありがとうございます。
      返信が遅れましたことをお詫び申し上げます。

      当館で使用しているものは、図書館用品カタログから購入しているものです。
      ご家庭では、ホームセンターやインターネットで販売されている剥離剤(液状タイプやスプレータイプのものがございます)が有効かと思われます。
      ※ご購入の際は、使用できる素材や注意書き等をご確認ください

      セロテープの他にも、値札やラベルを剥がすのにとても便利ですよ☆

      ご参考になれば幸いです。
      また不明な点があればお問い合わせくださいね。

      <はまこ>

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