『全日本食えば食える図鑑』
(椎名 誠/著 新潮社 2005年刊)
この本を書店で初めて目にした時、それは衝撃的でした。
まず「全日本食えば食える図鑑」というタイトル。
具体的な内容はともかく、なるほど普段食べないようなものを食べるんだなと、言いたいこと・やりたいことが全ての題名に集約されていて、表紙を見ただけで伝わってくる真っ向勝負っぷりに感心しました。
日本各地で食されている珍しいもの、変わったものを実際に食べて、その土地で出会った人々の交流についても書かれています。
ヤシガニ、エチゼンクラゲ、イソギンチャクといった名前は聞いたことあるものの、「それ食べれるの!?」と驚いたもの。
ワラスボ、ゲンゲ、アラのように「そもそもそれはどういう存在で?」と疑問に思ったもの。
どれもどんな味か想像できないものばかりで、実用的ではないかもしれませんが、同時にこんな本もあるんだぁと、とても興味深く面白い内容でした。
手に取って、最初の数ぺージだけでもいいので読んでみてください。
そして「で、味は?」と思ったなら、最後まで読むことをオススメします。
日本の食文化の奥深さを再発見できる一冊でした。
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『全日本食えば食える図鑑』
▼出版社
新潮社
▼書影画像元
版元ドットコム
※次回更新は2021年10月8日(金)の予定です
『ごぶごぶごぼごぼ』
(駒形 克己/さく 福音館書店 1999年刊)
たぶん、人生の中の読んだ回数で言えば、文句なしにNO.1です。
ただし、「繰り返し、読み聞かせた本」になります。
長女に読み聞かせてから、長男、次女と3人の子ども達にず~っと読み聞かせをしてきました。赤ちゃんに読み聞かせるための、必要条件を満たしている本だと思います。
まず、紙が厚く丈夫。ちょっとやそっとじゃ破けません。少々舐めても大丈夫!
壊れる心配がなく、0歳児に安心して読み聞かせができます。
短いオノマトペの繰り返しは、読むことが途中で苦痛になることもなく、しかも、穴が空いていて指を突っ込めるという赤ちゃんが大好きな仕掛け絵本的な要素もあります。
一冊用意すれば、長く楽しめること間違いなしです。
作者の駒形克己さんは、世界的な造形作家。その駒形さんが、実際に自分の子育ての中で作られた、赤ちゃん絵本。
赤ちゃんたちのベストセラー(?)です。
桑名市には、乳幼児向けのブックスタート事業として、絵本を5冊セットにして貸出する「ゆめはま文庫」があります。(セット内容は「乳幼児向け絵本リスト(PDF)」をご覧ください)
こちらは、桑名市にお住まいの方がご利用できるサービスとなっておりますが、その中の0歳Aセットにも入っています。
興味のある方はぜひ、スタッフにお声がけください。
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『ごぶごぶごぼごぼ』
▼書影画像元
福音館書店
※次回更新は2021年9月24日(金)の予定です