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「13代目‟桑名のあうるさん“」のご紹介☆
2023年5月23日(火)|投稿者:kclスタッフ
4月初め桜が咲き誇る頃、桑名市立中央図書館にて13代目‟桑名のあうるさん“の委嘱式と、ポスター撮影を行いました。
13代目‟桑名のあうるさん“は、第26回 「図書館を使った調べる学習コンクール」全国大会に入賞された6名の方々です。
今年度、中央図書館のPR活動に協力していただきます☆
■優秀賞 毎日新聞社賞(1作品)
・子どもと大人の部
「わたしの家は西べっしょじょう?」
西田 絢美さん・西田 純さん(父)
■優良賞(1作品)
・小学生の部(高学年)
「犬の訓練についての研究 ~訓練をすれば、人も犬も幸せになる!~」
岡本 佳穂さん
■奨励賞(1作品)
・小学生の部(高学年)
「サンショウウオを守りたい 環境問題への道」
小木曽 奨真さん
■佳作(1作品)
・小学生の部(高学年)
「なんで?どうして?兄妹で比べる遺伝の研究」
平井 愛花理さん・平井 理菜さん
今年度のポスターはこちらです!
(写真前列左から)
西田 絢美さん、小木曽 奨真さん、
(写真後列左から)
平井 愛花理さん、平井 理菜さん、岡本 佳穂さん
ポスターは、館内に掲示します。
また、‟桑名のあうるさん“へインタビューしたものをまとめた「桑名のあうるさんの声を聞く」と「調べる学習☆インタビュー」を児童フロアに掲示中です。
ご来館の際は、是非ご覧ください☆
『日本語は難しい・・・』
2022年2月3日(木)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは。ばんこです。
今回は、「日本語」をテーマに本をご紹介したいと思います。
小学生の子供の宿題で、
「昼食」は「和語」ですか?「漢語」ですか?という問題がありました。
一瞬、あれ?と思い「昼食」は日本語ではなかったか?と
頭の中に?(はてな)がいっぱいになりました。
教科書を見てみると、「和語・漢語・外来語」という単元があります。
音読み、訓読みくらいはなんとなくわかりますが、一緒に宿題をしてみると
これがなかなか難しいのです。
そこでこの本を読んでみました。
今野 真二/著,丸山 誠司/イラスト 河出書房新社 2016
和語・漢語・外来語 についてはもちろん、へぇ~そうだったのか!
と思う日本語に関するいろいろな事が、詳しく書いてあります。
第3章では、助数詞についてもふれています。
数を表す言葉の後ろにつけて使う助数詞ですが、意外と知らないことが多いという事に、
気が付きました。
なかなか面白いこの助数詞。他の本も見てみたくなり、探してみました。
やまぐち かおり/絵 日本図書センター 2019
普段何気なく、使っているモノの数え方も、
学校では、詳しく教えてくれないかもしれません。
例えば、「人」を数える時、「一人」と「一名」を使いますが、その違いは?
また、昔話にもよく登場する、架空の生き物 鬼は「一匹」 人魚は「一人」
一体何が違うの?どこで区別するの?
かわいいイラストがいっぱいで、楽しく数え方について学ぶことが出来ます。
知らなくてもいい事ですが、ちょっとした雑学はふとした時に役立つものです。
本もいろいろな数え方があります。
本は「冊」 その中の紙の片面は「ページ」 一冊の中に入っている作品は「点」
シリーズは「巻」 発行された数は「部」
数え方の奥は深いです。
最近、スタッフから面白い「言い間違い」を教えてもらいました。
「楕円形で、おいしい粉がついていて、昔からある甘じょっぱいおせんべい」
を食べたかったお母さんが伝えた商品名は…「ピーターパーン」
こんな「ちょっとした楽しい言い間違い」は日常生活を楽しくしてくれますが、
本を探すとなると、また、別です。
この「ちょっとした」が曲者です。
「ちょっとした」間違いで、本を探す事がなんと難しくなることでしょうか!
加えて、「読み間違い」「覚え間違い」「勘違い」「言い間違い」などなどの
タイトル、著者「違い」。
そんな図書館での、楽しい「間違い」ばかり集めた本が、
昨年、10月に福井県立図書館から出版されました。
福井県立図書館/編著 講談社 2021
もともと、福井県立図書館のホームページにこのサイトがあり、
たまに楽しく拝見させていただいていたのですが、ついに書籍化されました。
こうくるか~という言い間違い。
本好きの人に、是非読んで、楽しんでいただきたいです。
図書館のカウンターでは、タイトルも不明、著者も不明、表紙が白かったような~ 等
非常にふんわりとした記憶にある本を探して欲しい というご依頼もあります。
ふんわりとした記憶の本の聞き取りは、大人相手でも難しいものですが、
これが、子ども相手になると難しさが、一気にアップします。
頑張って教えてくれているのですが、マスクでなかなか聞き取りにくかったり
途中で、何の本のことなのか本人もわからなくなってしまったり・・・
実際に図書館であった例ですが、
「児童書で、キツネが主役の物語。小学生によく読まれている本ありますか?」
キツネが主役の読み物はとてもたくさんあって、う~んと悩みました。
答えは、『かいけつ ゾロリ』シリーズでした。
原 ゆたか/さく・え ポプラ社 2021
こちらは最新刊ですが、ゾロリはゾロリとしてしか認識しておらず、改めて、
ゾロリはキツネだったのか! と気が付きました…
そんな言い間違い?勘違い?うろ覚え?ばかりする家族がお買い物に行くお話があります。
出口 かずみ/作 理論社 2021
お母さんに、お買い物を頼まれたうろおぼえ一家のみなさん。
「お」がつく事を頼まれたような気が・・・
頼まれた「おかいもの」さえ、うろ覚え。
買うモノも「しかくい」「しろい」モノだったような気が・・・
これまた、うろ覚え。
こんな事で、ちゃんとお買い物ができるのでしょうか?
でも、終わり良ければすべて良し。
最後のお母さんには、びっくりです。
楽しくもあり、勉強すると、難しい「日本語」。
漢字・ひらがな・カタカナ 表記で3種類もある言語は
なかなかないのではないでしょうか?(数字、ローマ字を含めば5種類?)
産まれた時から日本語で本当によかった~と思います。
しかし、最近では、本のタイトルにも、新しい言葉がたくさん使われるようになりました。
変化していく「日本語」に置いて行かれないようにしていかなくてはと思います。
参考図書
『学校では教えてくれないゆかいな日本語』今野 真二/著,丸山 誠司/イラスト 河出書房新社 2016
『数え方図鑑 身近なモノをなんでも数えてみたくなる!』やまぐち かおり/絵 日本図書センター 2019
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』福井県立図書館/編著 講談社 2021
『かいけつゾロリきょうふのダンジョン』 原 ゆたか/さく・え ポプラ社 2021
『うろおぼえ一家のおかいもの』出口 かずみ/作 理論社 2021
第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」の受賞作品
2022年1月14日(金)|投稿者:kclスタッフ
第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が発表されました。
全国から10万6千点を超える作品が応募され、桑名市からは「第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」で最優秀賞・優秀賞に選ばれた4作品が出品されました。
そして、気になる結果はこちら!
■優良賞(2作品)
・小学生の部(中学年)
「アイラブかつお節 ~かつお節が教えてくれた和の心~」
宮城 嗣久さん(桑名市立益世小学校 4年)
・子どもと大人の部
「ハムスターファミリー」
西田 絢美さん(桑名市立在良小学校 1年)・西田 純さん(父)
■奨励賞(1作品)
・小学生の部(高学年)
「謎のチョウ アサギマダラ 旅するヒミツを追え!!」
小塚 凜空さん(桑名市立益世小学校 6年)
■佳作(1作品)
・小学生の部(高学年)
「よくなれ!視力!」
近藤 亜紀さん(桑名市立大成小学校 6年)
受賞されたみなさん、おめでとうございます!
回を重ねるごとに盛り上がる調べる学習コンクール。
これからも、図書館は皆さんの調べる学習を応援・サポートいたします。
これまでに参加いただいたみなさんも、まだ参加されたことのないみなさんも、ぜひ調べる学習コンクールの作品づくりに挑戦してみてください。
<かぶら>
「第17回桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」表彰式
2021年12月3日(金)|投稿者:kclスタッフ
2021年11月26日(金)に、第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクールの表彰式が行われました。
今年は166作品ご応募いただきました。
そのうち、
☆最優秀賞 1作品
☆優秀賞 3作品(うち、子どもと大人の部1作品)
☆奨励賞 22作品
が入賞し、27名の方々が表彰されました。
今年度の受賞作品の一覧はこちらからご覧いただけます。
➡ 第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクール入賞作品発表(PDF)
みなさんの疑問・興味を持ったことを一生懸命調べる姿がとても素敵でした。
これからも調査のお手伝いが出来るよう、図書館スタッフ一同サポートしてまいります。
最優秀賞・優秀賞に選ばれた作品は全国コンクールへ出品されます。
入賞作品の閲覧をご希望の方は、児童コーナー窓口へおたずねください。
秋といえば・・・虫?
2021年10月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは。ばんこです。
今月の児童特集は「〇〇の秋」です。
みなさんはどんな秋がお好きでしょうか?
うるさいほどのセミの声から、カナカナとなく
蜩の声をきくと、一気に秋を感じます。
俳句の世界で「虫」といえば、秋に草むらで「鳴く」虫の総称だそうです。
今回はイロイロな「虫」の本を紹介します。
同じ「なく」でも絵本の世界で有名なこの「むし」は、お腹が痛いと泣いています。
『はらぺこあおむし』
(エリック=カール/さく,もり ひさし/やく 偕成社 1989)
小さな葉っぱの上にうまれたあおむしが、きれいな蝶になるまでのお話。
コラージュと呼ばれる貼り絵の技法を使い、色鮮やかに表現されています。
だんだん増えていく食べ物、丸くあいた、アオムシが食べたであろう穴も
子どもの好奇心をくすぐる仕掛けになっています。
実は、1969年にアメリカで出版された原書『The very hungry caterpillar』
の初版の奥付には「printed Japan」と印刷されているそうです。
当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けや、ページの大きさも違うこの本を、
印刷・製本してくれる会社が見つからず、なんと、日本で印刷・製本を引き受けてくれる
会社がみつかり、作られることになったそうです。
世界で最初の『はらぺこあおむし』は日本の会社によってつくられました。
50年以上前の絵本ですが、今でも大人気。
こんなにも素敵な絵本が、実は日本で作られていた!と知ると
なんだかうれしくなります。
エリック・カールさんのコラージュと呼ばれる貼り絵の技法を詳しく知りたい方は
こちらの本をご覧ください。
『エリック・カール絵本の世界 いろのまほうつかい』
(ブックグローブ社 2004.4)
実は桑名には、虫の絵がとても上手なお殿様がいました。増山雪斎です。
『増山雪斎~大名の美意識』
(増山 雪斎/[画],桑名市博物館/編集 桑名 桑名市博物館 2007.10)
写実的な虫類写生図譜『虫豸帖』(ちゅうちじょう)の作者として知られる増山雪斎
(ましやませっさい)
=増山正賢は、宝暦4年(1754年)10月14日、伊勢長島藩主正贇(まさよし)
の長子として江戸にうまれ、父の死去とともに、安永5年(1776年)23歳で遺領2万石を
襲封しました。
『虫豸帖』(ちゅうちじょう)は東京国立博物館 デジタルコンテンツから見ることができます。
今度は、虫の切り紙です。
『本物そっくり!昆虫の立体切り紙 ハサミだけでつくれる』
(今森 光彦/著 東京 日本ヴォーグ社 2015.5)
写真家・切り絵アーティストとして有名な今森光彦さんの本です。
画用紙とハサミで、簡単に立体的な昆虫を作る事ができます。
細い足の部分などは、切ることが少し難しいですが、おうち時間に、
ぜひチャレンジしてみてください。
タイトルに「ちゅう」とつきますが、虫ではありません。
(松岡 篤/監修,かんちく たかこ/文 アリス館 2019.7)
漢字で書くと「放散虫」「虫」とつきますが、いわゆる「昆虫」でも
「節足動物」でもありません。
5億年前から、海に暮らす小さな生き物が「放散虫」です。
この本は、「放散虫」の骨の写真集です。
「放散虫」の骨は、ガラス質でできていて、とてもきれい。
そして、とても不思議な形をしています。
ぜひ、一度この不思議な生き物を見てください。
地球上には、まだまだ知らない生き物がいっぱいです。
「放散虫」と同じくらい大昔からいる生き物の祖先たち。
一体、どんな大きさだったのか?何cm、何mと数字で書かれていても
よくわかりませんが、写真でみるとよくわかります。
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 古生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2018.8)
大昔に絶滅した生き物が、現代社会に登場します。
日常生活に溶け込んだ「三葉虫」や、巨大トンボの「メガネウラ」等の生き物たち。
ヒトデ類が、フライングディスクになっていたり…と、
リアルなサイズ感を楽しむ事ができます。
実際にいたらビックリですが、想像しながら楽しんでください。
古生代・中生代・新生代 3巻あり、恐竜好きなら、新生代がおすすめです。
普通の図鑑にあきた~という方もどうぞ。
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 中生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2019.8)
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 新生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2020.10)
最後は、イロイロな虫がいるなかで、図書館に多いであろう虫・・・
『エリザベスは本の虫』
(サラ・スチュワート/文,デイビッド・スモール/絵,福本 友美子/訳
アスラン書房 2003.10)
本が大好きな実在の人物、メアリー・エリザベス・ブラウンを元にしたお話です。
子どもの時から本好きで、大人になっても、とにかくいつも本を読んでいるエリザベス。
この絵本の表紙裏、裏表紙裏に描かれているのは、本棚です。
横倒しになっていたり、本の上に本が載せられていたり・・・
図書館員としては、そのあたり少し気になってしまいますが、
絵から、エリザベスは読む事は好きだけど、あまり読み返すことはしなかったのかな?
などと、いろいろ想像してしまいます。
好きなものに囲まれたエリザベスの一生 うらやましくもありますが、
好きな事が一つだけではない身としては、ちょこちょこ手をだす
今ぐらいがちょうど良いのかもしれません。
イロイロな「むし」の本を紹介しました。
エリザベスはちょっと読みすぎですが、「読書の秋」に「むし」の本を
手に取ってみてはいかがでしょうか?
参考図書
『はらぺこあおむし』
エリック=カール/さく,もり ひさし/やく 改訂 偕成社 1989.2
『エリック・カール絵本の世界 いろのまほうつかい』 ブックグローブ社 2004.4
『増山雪斎~大名の美意識』
増山 雪斎/[画],桑名市博物館/編集 桑名 桑名市博物館 2007.10
『本物そっくり!昆虫の立体切り紙 ハサミだけでつくれる』
今森 光彦/著 日本ヴォーグ社 2015.5
『ほうさんちゅう ちいさなふしぎな生きもののかたち』
松岡 篤/監修,かんちく たかこ/文 アリス館 2019.7
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 古生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2018.8
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 中生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2019.8
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 新生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2020.10
『エリザベスは本の虫』サラ・スチュワート/文,デイビッド・スモール/絵
福本 友美子/訳 アスラン書房 2003.10