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夏だ!海だ!山だ!図書館だ!

2023年8月3日(木)|投稿者:kclスタッフ

こんにちは。七里です。
暑い夏が続きますね。

コロナ禍が明け、制限なしの久しぶりの夏に、海や山のレジャーを家族や友人と楽しむ方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は海や山の本を、児童書・絵本・ティーンズコーナーからご紹介します。

まずは、海編から。

 

『Surf Boys』 (南田 幹太/著 PHP研究所 2021)

 

「かつてチューブに乗った伝説の小学生がいた!」

チューブとは、大波の中にトンネルのような空洞ができること。大人でも難しいのに、何年も前に湘南の海で小学生がそれをしたというのです。

サーフィンを習っている大和は、その話を耳にして、サーフィンスクールの校長先生に真相を尋ねます。

そこから話は、いっきに数十年前にタイムスリップ。

伝説の小学生の物語が始まります。

湘南の海で、小学生の亮はサーフィンの上手な誠に出会います。

誠にサーフィンを教えてもらいながら、二人はサーフィンを思い切り楽しみ、そして友情を深めていきます。

しかし、そこにライバルの外国人、スティーブが現れます。

サーフィン場の縄張り争いが起こり、サーフィンの大会で、二人はついにスティーブと対決することになるのですが・・・。

夏の湘南の海を舞台に、色々な人と関わりありながら、困難を乗り越え、成長してく二人の姿に、心が熱くなります。

そしてサーフィン大会で優勝した伝説の小学生とは果たして誰で、今は何をしているのか、

皆さんも、大和と一緒に確認してみてください。

 

 

『うみのむこうは』 (五味 太郎/作・画 絵本館 1979)

 

海を眺めていると、「この海の向こうは、何があるだろう」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか?

この本では、少女が海を眺めながら、うみのむこうを想像します。

うみのむこうは はたけかな

うみのむこうは ゆうえんち たのしいのりもの たくさんあるかな

全ての頁が同じ視線で描かれる絵本に、いつしか引き込まれ、どんどん想像が膨らんでいきます。

この本をきっかけに、皆さんの「うみのむこう」には、どんな世界が広がっているでしょうか?

 

 

『みえた!うみべのいきもののひみつ』 (キャロン・ブラウン/作, アリッサ・ナスナー/絵, 小松原 宏子/訳 しながわ水族館/監修 くもん出版 2020)

 

海辺を歩いていると、様々な生きものが見つかることがありますね。

海の潮だまりで、夢中になって、生きものを観察したり捕まえたりした人もいるのではないでしょうか?

この本では、そんな海辺の生きものたちがたくさん出てきます。

しかも、一見何もないように見える頁も、後ろから光を照らすと、隠れている生きものが浮かび上がるしかけつきです!

岩かげや砂のなかに何が隠れているでしょうか。そんなドキドキ・ワクワクが、本で楽しめます。

 

 

次は山編をご紹介します。

『山はしっている』 (リビー・ウォルデン/作, リチャード・ジョーンズ/絵, 横山 和江/訳 鈴木出版 2020)

 

皆さん、山というとどんなイメージをお持ちでしょうか。

この本には、生きものが、山に見守られながら過ごす、一日が描かれています。

夜明けとともに始まる山の一日。

静かな文章と優しい色調の絵に、心が洗われます。

あらゆる生きものをそっと見守る山。

読み進めるうちに、自分も山に包み込まれ、癒される感覚に陥るかもしれません。

大人の方にもおすすめです。

 

 

『ぼくの仕事場は富士山です』 (近藤 光一/著 講談社 2011年)

 

一度は登ってみたい富士山。何度も登りたくなる富士山。

富士山に特別な思いを抱いている方も多いと思います。

この本では、富士山でガイドの仕事をしている著者が、富士山の魅力をたっぷり教えてくれます。

しかしこの人、三十歳になるまで、富士山に登ったことがなかったというから驚きです。

山登りに関してど素人の著者が、失敗を重ねながらも、登山者の富士山への思いと、富士山そのものからエネルギーを貰って、

今までにない富士山ツアーへの実現へと邁進していきます。

彼の夢に向かって一歩一歩進んでいく姿と、富士山の登山がリンクして、清々しい気持ちになります。

 

 

『生き抜け!』 (山口 理/作,十々夜/絵 文研出版 2022)

 

楽しい登山も、途中で遭難してしまっては、大変ですね。

主人公の小学生、田辺瞬は、お父さんと同級生の友達三人、そして山岳部の大学生・岳ちゃんとともに、宿泊登山に出かけます。

それは楽しい夏休みの思い出になるはずでした。

ところが、瞬は岳ちゃんの忠告も聞かずに、単独行動をしてしまいます。

「みんなの役に立ちたい」という気持ちからでしたが、結局友達二人を巻き込んで、遭難してしまうのでした。

手持ちの食糧や水が無くなりそうになったり、急な雨に見舞われたり、滑落したり、もうハラハラドキドキの連続で、読む手を離せなくなるほどの展開です。

皆さんも、極限状態での山と対峙する、小学生たちの奮闘に心からのエールを送ってしまうはずです。

 

 

最後に、山も海も出てくる一冊を見つけました。

『いま生きているという冒険』 (石川 直樹/著, 100%ORANGE/装画・挿画 理論社 2006)

 

世界七大陸の最高峰を登頂した、著者の冒険の日々をつづった本。

高校二年生の時にインドを旅行した著者は、命の危機に遭いながらも、「世界を経験すること」にハマっていきます。

しかし、彼が旅に出るようになったきっかけが、「読書」というので、嬉しくなってしまいました。

さまざまなジャンルの本と出会うなかで、描かれている風景を自分でも見てみたいと強く思うようになった」そうです。

今で言う、本で出会った大自然の聖地巡りでしょうか?スケールが壮大すぎます。

 

彼の聖地巡りは、アラスカの川下りから始まり、北米やアフリカの最高峰の山々、世界最高峰チョモランマなど、次々に登頂します。

それだけではありません。

POLE TO POLEという、北極点から南極点まで人力で踏破をしたり、

ミクロネシアに伝わる星の航海術を学ぶために、現地の伝統航海術師に弟子入りして、星だけを頼りに極限の航海に出かけたり・・・。

こんな人がいるのか?!と驚きの連続です。

しかし、自分にはできないからこそ、著者が書き残す一つ一つの言葉は、胸にせまるものがあります。

世界を経験することの厳しさと素晴らしさから、彼の人生観をまるごと感じとることができます。

 

図書館には、他にもたくさんの海や山の本があります。

図書館の本で、夏気分をぜひ味わってみてください。

 

紹介資料

Surf Boys』(南田 幹太/著 PHP研究所 2021)

うみのむこうは』(五味 太郎/作・画 絵本館 1979)

みえた!うみべのいきもののひみつ

(キャロン・ブラウン/作, アリッサ・ナスナー/絵, 小松原 宏子/訳 しながわ水族館/監修 くもん出版 2020)

山はしっている

(リビー・ウォルデン/作, リチャード・ジョーンズ/絵, 横山 和江/訳 鈴木出版 2020)

ぼくの仕事場は富士山です』(近藤 光一/著 講談社 2011年)

生き抜け!』(山口 理/作,十々夜/絵 文研出版 2022)

いま生きているという冒険』(石川 直樹/著, 100%ORANGE/装画・挿画 理論社 2006)

「13代目‟桑名のあうるさん“」のご紹介☆

2023年5月23日(火)|投稿者:kclスタッフ

4月初め桜が咲き誇る頃、桑名市立中央図書館にて13代目‟桑名のあうるさん“の委嘱式と、ポスター撮影を行いました。

13代目‟桑名のあうるさん“は、第26回 「図書館を使った調べる学習コンクール」全国大会に入賞された6名の方々です。

今年度、中央図書館のPR活動に協力していただきます☆

 

■優秀賞 毎日新聞社賞(1作品)

・子どもと大人の部

「わたしの家は西べっしょじょう?」

西田 絢美さん・西田 純さん(父)

 

■優良賞(1作品)

・小学生の部(高学年)

「犬の訓練についての研究 ~訓練をすれば、人も犬も幸せになる!~」

岡本 佳穂さん

 

■奨励賞(1作品)

・小学生の部(高学年)

「サンショウウオを守りたい 環境問題への道」

小木曽 奨真さん

 

■佳作(1作品)

・小学生の部(高学年)

「なんで?どうして?兄妹で比べる遺伝の研究」

平井 愛花理さん・平井 理菜さん

 

 

今年度のポスターはこちらです!

(写真前列左から)

西田 絢美さん、小木曽 奨真さん、

(写真後列左から)

平井 愛花理さん、平井 理菜さん、岡本 佳穂さん

 

 

ポスターは、館内に掲示します。

また、‟桑名のあうるさん“へインタビューしたものをまとめた「桑名のあうるさんの声を聞く」「調べる学習☆インタビュー」を児童フロアに掲示中です。

ご来館の際は、是非ご覧ください☆

 

『日本語は難しい・・・』

2022年2月3日(木)|投稿者:kclスタッフ

こんにちは。ばんこです。

今回は、「日本語」をテーマに本をご紹介したいと思います。

小学生の子供の宿題で、

「昼食」は「和語」ですか?「漢語」ですか?という問題がありました。

一瞬、あれ?と思い「昼食」は日本語ではなかったか?と

頭の中に?(はてな)がいっぱいになりました。

教科書を見てみると、「和語・漢語・外来語」という単元があります。

音読み、訓読みくらいはなんとなくわかりますが、一緒に宿題をしてみると

これがなかなか難しいのです。

そこでこの本を読んでみました。

学校では教えてくれないゆかいな日本語

今野 真二/著,丸山 誠司/イラスト 河出書房新社 2016

 

和語・漢語・外来語 についてはもちろん、へぇ~そうだったのか!

と思う日本語に関するいろいろな事が、詳しく書いてあります。

第3章では、助数詞についてもふれています。

数を表す言葉の後ろにつけて使う助数詞ですが、意外と知らないことが多いという事に、

気が付きました。

 

なかなか面白いこの助数詞。他の本も見てみたくなり、探してみました。

数え方図鑑 身近なモノをなんでも数えてみたくなる!

やまぐち かおり/絵    日本図書センター 2019

普段何気なく、使っているモノの数え方も、

学校では、詳しく教えてくれないかもしれません。

例えば、「人」を数える時、「一人」と「一名」を使いますが、その違いは?

また、昔話にもよく登場する、架空の生き物 鬼は「一匹」 人魚は「一人」

一体何が違うの?どこで区別するの?

かわいいイラストがいっぱいで、楽しく数え方について学ぶことが出来ます。

知らなくてもいい事ですが、ちょっとした雑学はふとした時に役立つものです。

 

本もいろいろな数え方があります。

本は「冊」 その中の紙の片面は「ページ」 一冊の中に入っている作品は「点」

シリーズは「巻」 発行された数は「部」

数え方の奥は深いです。

 

最近、スタッフから面白い「言い間違い」を教えてもらいました。

「楕円形で、おいしい粉がついていて、昔からある甘じょっぱいおせんべい」

を食べたかったお母さんが伝えた商品名は…「ピーターパーン」

こんな「ちょっとした楽しい言い間違い」は日常生活を楽しくしてくれますが、

本を探すとなると、また、別です。

この「ちょっとした」が曲者です。

「ちょっとした」間違いで、本を探す事がなんと難しくなることでしょうか!

加えて、「読み間違い」「覚え間違い」「勘違い」「言い間違い」などなどの

タイトル、著者「違い」。

そんな図書館での、楽しい「間違い」ばかり集めた本が、

昨年、10月に福井県立図書館から出版されました。

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集

福井県立図書館/編著   講談社 2021

もともと、福井県立図書館のホームページにこのサイトがあり、

福井県立図書館 覚え間違いタイトル集

たまに楽しく拝見させていただいていたのですが、ついに書籍化されました。

こうくるか~という言い間違い。

本好きの人に、是非読んで、楽しんでいただきたいです。

 

 

図書館のカウンターでは、タイトルも不明、著者も不明、表紙が白かったような~ 等

非常にふんわりとした記憶にある本を探して欲しい というご依頼もあります。

ふんわりとした記憶の本の聞き取りは、大人相手でも難しいものですが、

これが、子ども相手になると難しさが、一気にアップします。

頑張って教えてくれているのですが、マスクでなかなか聞き取りにくかったり

途中で、何の本のことなのか本人もわからなくなってしまったり・・・

実際に図書館であった例ですが、

「児童書で、キツネが主役の物語。小学生によく読まれている本ありますか?」

キツネが主役の読み物はとてもたくさんあって、う~んと悩みました。

答えは、『かいけつ ゾロリ』シリーズでした。

かいけつゾロリきょうふのダンジョン

 原 ゆたか/さく・え ポプラ社 2021

こちらは最新刊ですが、ゾロリはゾロリとしてしか認識しておらず、改めて、

ゾロリはキツネだったのか! と気が付きました…

 

そんな言い間違い?勘違い?うろ覚え?ばかりする家族がお買い物に行くお話があります。

うろおぼえ一家のおかいもの

出口 かずみ/作 理論社 2021

お母さんに、お買い物を頼まれたうろおぼえ一家のみなさん。

「お」がつく事を頼まれたような気が・・・

頼まれた「おかいもの」さえ、うろ覚え。

買うモノも「しかくい」「しろい」モノだったような気が・・・

これまた、うろ覚え。

こんな事で、ちゃんとお買い物ができるのでしょうか?

でも、終わり良ければすべて良し。

最後のお母さんには、びっくりです。

 

楽しくもあり、勉強すると、難しい「日本語」。

漢字・ひらがな・カタカナ 表記で3種類もある言語は

なかなかないのではないでしょうか?(数字、ローマ字を含めば5種類?)

産まれた時から日本語で本当によかった~と思います。

しかし、最近では、本のタイトルにも、新しい言葉がたくさん使われるようになりました。

変化していく「日本語」に置いて行かれないようにしていかなくてはと思います。

 

参考図書

学校では教えてくれないゆかいな日本語』今野 真二/著,丸山 誠司/イラスト  河出書房新社 2016

数え方図鑑 身近なモノをなんでも数えてみたくなる!』やまぐち かおり/絵   日本図書センター 2019

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』福井県立図書館/編著 講談社 2021

かいけつゾロリきょうふのダンジョン』 原 ゆたか/さく・え ポプラ社 2021

うろおぼえ一家のおかいもの』出口 かずみ/作   理論社 2021

 

 

 

 

第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」の受賞作品

2022年1月14日(金)|投稿者:kclスタッフ

第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が発表されました。
全国から10万6千点を超える作品が応募され、桑名市からは「第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」で最優秀賞・優秀賞に選ばれた4作品が出品されました。
そして、気になる結果はこちら!

 

■優良賞(2作品

・小学生の部(中学年)

「アイラブかつお節 ~かつお節が教えてくれた和の心~」

 宮城 嗣久さん(桑名市立益世小学校 4年)

 

・子どもと大人の部

「ハムスターファミリー」

 西田 絢美さん(桑名市立在良小学校 1年)・西田 純さん(父)

 

 

■奨励賞(1作品)

・小学生の部(高学年)

「謎のチョウ アサギマダラ 旅するヒミツを追え!!」

 小塚 凜空さん(桑名市立益世小学校 6年)

 

 

■佳作(1作品)

・小学生の部(高学年)

「よくなれ!視力!」

 近藤 亜紀さん(桑名市立大成小学校 6年)

 

受賞されたみなさん、おめでとうございます!
回を重ねるごとに盛り上がる調べる学習コンクール。
これからも、図書館は皆さんの調べる学習を応援・サポートいたします。
これまでに参加いただいたみなさんも、まだ参加されたことのないみなさんも、ぜひ調べる学習コンクールの作品づくりに挑戦してみてください。

 

<かぶら>

「第17回桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」表彰式

2021年12月3日(金)|投稿者:kclスタッフ

2021年11月26日(金)に、第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクールの表彰式が行われました。
今年は166作品ご応募いただきました。

そのうち、
☆最優秀賞 1作品
☆優秀賞  3作品(うち、子どもと大人の部1作品)
☆奨励賞  22作品
が入賞し、27名の方々が表彰されました。

 

今年度の受賞作品の一覧はこちらからご覧いただけます。
➡ 第17回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクール入賞作品発表(PDF)

 

みなさんの疑問・興味を持ったことを一生懸命調べる姿がとても素敵でした。
これからも調査のお手伝いが出来るよう、図書館スタッフ一同サポートしてまいります。
最優秀賞・優秀賞に選ばれた作品は全国コンクールへ出品されます。
入賞作品の閲覧をご希望の方は、児童コーナー窓口へおたずねください。

 

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