4階特集「旧東海道を歩こう~見附みつけた!~」
2015年3月12日(木)|投稿者:kclスタッフ
「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
暖かな日が続き、お出掛けの際に防寒具を持つか悩む<かぶら>です。
みなさんは、”東海道”と聞いて何を思い浮かべますか?
”東海道新幹線”、”東海道五十三次”など、いろんな答えがあるかと思います。
その中でも私<かぶら>が愛してやまないのは、
『東海道中膝栗毛』です!!
江戸時代、弥次郎兵衛と喜多八が江戸からお伊勢参りへ向かう道中を
面白おかしく書いた作品で、小学生の頃、子ども向けに書かれた本を
何度も図書館で借りて読みました。
作品中には、ここ桑名も登場します!
東海道42番目の宿場町「桑名」のメインはやはり、”七里の渡し”。
熱田から桑名へ向かう舟中でのやり取りに、
子どもながら「ひどい紹介のされ方だ!何するんだ弥次さん!」
と驚きながらも、笑い転げていたのを覚えています。
まだお読みでない方は、ぜひこの機会にご覧ください!
子ども向けから大人向けまで、幅広い年代に向けた本が出版されています。
彼らが通った”旧東海道”、今でも当時を偲ぶ旧跡があるのを、
みなさんはご存知でしょうか?
桑名市内を通る”旧東海道”は、”七里の渡し”から町屋川手前まで、
およそ4キロ程あります。
伊勢神宮から運ばれ、建てられた鳥居をくぐり、
道中の案内板を見ながら市内を進めば、
当時の面影を残した家屋や、旧跡の紹介碑があちこちに。
今年の始め、遊びの折り紙の作り方に関する本では最古とされる
「秘伝千羽鶴折形(おりかた)」の元資料が発見され、
話題となった長円寺も旧東海道筋にあります。
先月、実際に旧東海道を通ってみたのですが、
ここに松原があっただなんて・・・
え、ここの神社にそんな所縁があったの・・・?
と、桑名に住んで20数年の私。驚きの連続でした。
現在、4階郷土特集コーナーでは
「旧東海道を歩こう~見附(みつけ)みつけた!」と銘打って、
市内の旧東海道の旧跡や、マップ、関連書籍をご紹介しております。
タイトルにもあります「見附(みつけ)」とは、
世城郭の城門の別称で、櫓(やぐら)があり、番兵を置いた門のことをいいます。
そして『東海道中膝栗毛』にも登場する「立場(たてば)」とは、
江戸時代、街道などで人夫が駕籠などをとめて休息する所です。
あまり聞きなじみのないこの二つの言葉ですが、
市内に跡地が何箇所か残されています。
さらに「安永立場」には桑名の銘菓「安永餅」と関わりがあるとか・・・
図書館にご来館の際には、ぜひ一度郷土特集をご覧ください!
そして暖かな日に、のんびりと旧東海道を歩いてみるのもいかがでしょう?
きっと、思わず「みつけた!」と言ってしまう出会いが待っていると思います♪
■関連資料
『21世紀版少年少女古典文学館 20 東海道中膝栗毛』講談社
『桑名の千羽鶴 一枚の紙から数羽の鶴を折る『千羽鶴折形』より』桑名の千羽鶴を広める会
<かぶら>
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