#kclスタッフおすすめ本 『ゴーストハント』
2022年4月15日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 繰り返し読む本 】
『ゴーストハント1 旧校舎怪談』
(小野 不由美/著 KADOKAWA 2010年刊)
みなさんには繰り返し読みたくなる本はありますか?
今回紹介させていただくのは、夏になると読みたくなる小野不由美さん作の『ゴーストハント』です。
初版は絶版になっていたのですが、2010年に大幅な改稿の上、全7巻で刊行。ようやく読むことができた作品です。
主人公谷山麻衣の通う高校には、木造の旧校舎があります。
この校舎はすでに使われていないのですが、取り壊そうとしてもそのたびに事故が起きます。
旧校舎には、霊が取り憑いている。
その霊が、旧校舎を取り壊そうとする人を呪っている……
と、生徒の間では噂になっていました。
この事態の究明に雇われたのが、霊能者たち。渋谷サイキックリサーチ、通称SPR。
ひょんなことから彼らとかかわりを持った麻衣は、所長ナルの手伝いを始めます。
お坊さん、巫女、エクソシスト、テレビでも有名な霊媒少女……
次々現れる個性豊かなメンバーたちと関係を深めていきます。
そんな麻衣たちを待ち受けるのは、霊能者にも説明できない怪奇現象。
それほどまでに、旧校舎には恐ろしいものが取り憑いているのでしょうか?
主人公麻衣は、霊能者であれば当然知っていることを知りません。
作者は、麻衣の目線で説明をしてくれているので、霊についての知識がない読者も読みやすいと思います。
会話のやり取りや次第に深まっていく信頼と関係性も読んでいて楽しく、女子高生麻衣の成長には目を見張るものがあります。
異なる立ち位置の霊能力者だからこそ見えるものや知識、考え方があります。
それぞれの立場から意見を言い合い、時には対立し新たな発想を得るという場面はとても楽しく感じました。
結末はぜひ、読んでみてください。
怖いもの見たさで、お手に取っていただければ幸いです。
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『ゴーストハント 1 旧校舎怪談』
『ゴーストハント 2 人形の檻』
『ゴーストハント 3 乙女ノ祈リ』
『ゴーストハント 4 死霊遊戯』
『ゴーストハント 5 鮮血の迷宮』
『ゴーストハント 6 海からくるもの』
『ゴーストハント 7 扉を開けて』
▼出版社
KADOKAWA
※次回更新は2022年5月6日(金)の予定です
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