#kclスタッフおすすめ本 『桑名ふるさと検定 桑名のいろは』

2023年3月17日(金)|投稿者:kclスタッフ

【 歴史を学ぶ 】

 

『桑名ふるさと検定 桑名のいろは』
(桑名ふるさと検定実行委員会ほか/編 桑名商工会議所 2007年刊)

 

 

図書館で働いていると、こう尋ねられる事がよくあります。
「桑名の歴史について知りたいのですが、どんな本を読めばいいですか?」

 

この時点で、スタッフの頭にはいくつかの考えが浮かびます。
「歴史」とは、どの辺りを指すのか(桑名の起源から?江戸時代?それとも?)
簡単な情報が欲しいのか、詳しい情報が欲しいのか。
お子さまだった場合、あまり難しい漢字が多い本は紹介出来ないな、等々。
お尋ねいただいた時点で簡単な聞き取りを行い、どんな本をお求めなのかがはっきりしたら、本探しに取りかかります。

 

でも、はっきりと目的がある訳ではなく、ただざっくり「桑名の歴史が知りたいなぁ」と思ってお尋ねいただく方もたくさんいらっしゃいます。
そんな時に、こちらから「どんな歴史を?時代は?項目は?どの程度の情報が?」とお尋ねしても、いやちょっとそこまで…と困惑させてしまってはいけません。
せっかく興味を持っていただいたこの機会に、ならば、とお渡ししたいのが『桑名ふるさと検定 桑名のいろは』なのです。

 

*「桑名ふるさと検定」は、桑名市の魅力を市内外の人に再発見してもらう事を目的に2008年3月~2014年12月まで実施されました

 

「市民が自ら桑名のことを知って桑名を好きになり、それを周囲の方、ひいては全国に情報発信していく中で、桑名のまちづくりに関与していただくこと」を念頭に、わかりやすく面白く作られた本は、オールカラーで写真も多く、そして索引もばっちり付いています。

 

自然と歴史文化と観光桑名のくらしの三つの章に分けられ、地形や起源から桑名藩のこと、桑名の文化、方言まで。
幅広い内容がぎゅぎゅっと詰まった一冊で、これを読めば「桑名に詳しくなった!」と思えます。

 

でも、そんな本…分厚いんでしょう?と思われた方は、どうかご安心を。
魅力が詰まった一冊ながら、全部でたったの236ページ!
コミックスが大体一冊200ページ程ですので、そんなに分厚くありません。
全部を読まずとも、索引で興味のある項目だけ探して読んでしまう事も出来ます。

 

小学校高学年ぐらいの方ですと、一人で読むことが出来るかもしれません。
もう少し年齢が下の方は、大人の方にお手伝いいただいて、一緒に桑名の歴史を楽しんでみるのはいかがでしょう?

 

今作を読んで、「面白かったなぁ!」と満足するも良し。
「いやちょっとこの項目についてもっと詳しく」と思われた方は、桑名市発行の『桑名市史』もありますので、ぜひ!
『桑名市史』は本編(1098ページ)、続編(854ページ)、補編(715ページ)の三巻構成です。
気力、体力、諸々整った状態で手に取られる事をオススメします。

 

 

桑名市のホームページでは、大人の方、お子さまそれぞれが見やすい「桑名の歴史」について紹介されています。

大人の方向け 「桑名の歴史をたずねて」
お子さま向け 「桑名市の歴史」

 

最後に、『桑名ふるさと検定 桑名のいろは』で紹介されていた桑名の方言クイズをひとつ、ご紹介します。

 

「今日は電車が ツンドッテ、座レンクテ、シッカリ エラカッタワ。」
「机をツッテンカ」

 

答えが気になる方は、p207を開こう!

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『桑名ふるさと検定 桑名のいろは』

『桑名市史 本編』(近藤 杢/編,平岡 潤/校補 桑名市教育委員会 1987年刊)
『桑名市史 続編』(桑名市教育委員会/編纂 桑名市教育委員会 1987年刊)
『桑名市史 補編』(近藤 杢/編,平岡 潤/校補 桑名市教育委員会 1987年刊)

 

▼出版者
桑名商工会議所

 

 

 

※次回更新は2023年3月31日(金)の予定です

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