『親子で調べる夏のリサイクル工作~紙パックロケットを作ろう~』を開催しました!
2022年7月17日(日)|投稿者:kclスタッフ
2022年7月10日(日)、くわなメディアライヴ4階研修室2にて『親子で調べる夏のリサイクル工作~紙パックロケットを作ろう~』を開催しました。
今回は「SDGs」をテーマに、調べ学習の進め方と本の紹介を案内し、身近なもので作る工作に挑みました。
調べ学習の進め方について説明すると、参加されたお子さんをはじめ保護者の方も、真剣な表情で聴かれていました。
工作の前にSDGsに関する本の紹介をしました。
今回のテーマである「SDGs」とは、“Sustainable Development Goals”の略で、“持続可能な開発目標”という意味です。
全部で17個の目標がありますが、今回はその中の目標14「海の豊かさを守ろう」に注目し、プラスチックボトルと紙パックを使ったリサイクル工作でロケットを作ります。
基本的な知識、今私達が出来る事を中心に、SDGsの理解を深めた上で、工作へ進みます。
工作では、和気あいあいとした雰囲気で、親子でお互いに協力しながら作られていました。
プラスチックボトルで作ったロケットが「ぴょーん」と飛んでいくと、子ども達がとても嬉しそうにしていて、担当したスタッフの私達も楽しめたイベントとなりました。
参加された皆様、本当にありがとうございました。
今回のイベントには、たくさんの方より関心をお寄せいただきました。
残念ながら、人数の関係で参加いただけなかった方々、来年も楽しいイベントを開催出来ればと思いますので、ご期待ください。
#kclスタッフおすすめ本 『キノの旅 the Beautiful World』
2022年7月15日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 ファンタジー 】
『キノの旅 the Beautiful World』
(時雨沢 恵一/[著] メディアワークス,角川書店(発売) 2000年刊)
『キノの旅』は、主人公キノがしゃべるモトラド(※二輪車。空を飛ばないものだけを差す)に乗って旅をしている物語です。
多くは辿り着いた国での出来事がメインで、それに合わせてタイトルも「~の国」となっています。
ただ、どこの国も何かしら問題を抱えており、その極端な振りきれっぷりから、タイトルからどんな内容だろうと推測するのも個人的な楽しみです。
たとえば、一話のタイトルは「人の痛みが分かる国」です。
この国はとても技術が進歩しており、あらゆる事を機械が担っています。
ですが、きれいに整えられた町に人影はありません。
それどころか、面積の半分以上を占める居住区で、遠く距離を取って建てられた家に一人で住み、誰かと交流することもなく暮らしているようでした。
さて、ここでタイトルです。
“人の痛みが分かる”から、この国の人々はこんな生活をしているのですが、では何故そうなってしまったのでしょう?
シリーズは年に一冊程のペースで刊行され、その度にイラストを描かれている黒星紅白さんの画風が変わっていくのも楽しみになっています。
そして一話完結の短編集となっており、繋がりはありますが、どの巻、どの話からでも読み始められるので、好きな画風の巻から手に取ってもよいのでないかと思います。
「世界は美しくなんかない、そしてそれ故に美しい」
そんな『キノの旅』の世界を楽しんでくださったら幸いです。
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
▼出版社
※次回更新は2022年7月29日(金)の予定です
#kclスタッフおすすめ本 『はじめてであう小児科の本』
2022年7月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 子育てに悩む人へ 】
『はじめてであう小児科の本 改訂第4版』
(山田 真/著 福音館書店 2016年刊)
子育てで困る事と言えば、やはり「病気」です。
はじめて子供が熱を出した時のあの不安感…
しっかりと意思の疎通ができない乳幼児期は、特にどうしてよいのかわかりません。
みんながそうなのか?この子だけなのか?
受診しても、「ちょっとした気になること」は、なかなか先生に聞くことができず、精神的に参ってしまうこともありました。
そんな時期に、この本を読んで何度か助けてもらいました。
目次を見てもわかるように、病気の種類ごとに細かく分けてあり、症状や特徴、治療方法が書いてあります。
著者は小児科医の先生なので、実際に、受診した人の状況なども合わせて書いてあり、自分と重ねることができて、ちょっと安心します。
例えば同じ下痢でも、軽い場合と重い場合どのような違いがあるのか?何に気を付けたら良いのか?
情報過多の時代、安易な自己判断は怖いですが、自分自身の精神安定剤として、軽い気持ちで、読んでみてはいかかでしょうか?
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
▼出版社/書影画像元
※次回更新は2022年7月15日(金)の予定です
「12代目“桑名のあうるさん”」のご紹介☆
2022年6月18日(土)|投稿者:kclスタッフ
4月初め桜が咲き誇る頃、桑名市立中央図書館にて12代目‟桑名のあうるさん“の委嘱式と、ポスター撮影を行いました。
12代目‟桑名のあうるさん“は、第25回 「図書館を使った調べる学習コンクール」全国大会に入賞された5名の方々です。
今年度、中央図書館のPR活動に協力していただきます☆
■優良賞(2作品)
・小学生の部
「アイラブかつお節 ~かつお節が教えてくれた和の心~」
宮城 嗣久さん
・子どもと大人の部
「ハムスターファミリー」
西田 絢美さん・西田 純さん(父)
■奨励賞(1作品)
・小学生の部
「謎のチョウ アサギマダラ 旅するヒミツを追え!!」
小塚 凜空さん
■佳作(1作品)
・小学生の部
「よくなれ!視力!」
近藤 亜紀さん
今年度のポスターはこちらです!
(写真左から)
近藤 亜紀さん、西田 絢美さん、宮城 嗣久さん、小塚 凜空さん
ポスターは、館内に掲示します。
また、‟桑名のあうるさん“へインタビューしたものをまとめた「桑名のあうるさんの声を聞く」と「調べる学習☆インタビュー」を児童フロアに掲示中です。
ご来館の際は、是非ご覧ください☆
#kclスタッフおすすめ本 『13歳からの地政学』
2022年6月17日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 社会を考える 】
『13歳からの地政学』
(田中 孝幸/著 東洋経済新報社 2022年刊)
ウクライナの人がインタビューを受けているニュースを見ていました。
その内容は胸にせまるものがありましたが、一方でヨーロッパの人は本当に英語が堪能だな、普通に話せるのだな、と感心しました。
日本人が街中で外国人記者からインタビューを受けて、ほとんどの人が英語で回答できるのだろうか?と。
そんなことを思っていた時に出会った本を紹介したいと思います。
本のタイトルにもある「地政学」。
辞書を引いてみると「地理的な条件とその国の外交・軍事政策の関係を研究する学問」(『三省堂国語辞典』より)とあります。
「13歳からの」とついているので、分かりやすい解説書かなと思い、読み始めました。
しかし、単なる解説書ではなく物語形式になっており、その物語を通して世界情勢全体を理解しようという本だったのです。
高校1年の大樹とその妹の中学1年の杏。
夏休みの前日、2人はアンティークショップで古い地球儀を見つけます。
そして店主(通称カイゾク)から「7回この店に来て、わしの話を聞き、最終日に出す問題に答えられたら地球儀をあげよう」と持ち掛けられます。
価格が「時価」となっているその地球儀はかなりの年代物で、4本の支柱に囲まれた立派な作り。
到底、中高生に買える品物ではないため最初は警戒する大樹ですが、予習の必要ナシ、地球儀を使って世界がどう動いているのか一緒に考えようと言われ、2人で挑戦することに。
カイゾクは地球儀を使い、身近な題材を例にとりながら、分かりやすく解説していきます。
「世界中の貿易の9割以上が海を使用しているのは何故か」
「大国の苦しい事情って何?」
「核兵器保有国はどこに隠しているの?」等々。
そこには最初の私の疑問だった「ヨーロッパの人々が母国語でない英語を普通に使える理由」も書かれていました。
なるほど!と思った私ですが、この本の主人公である兄妹も、驚いたり、納得したり、さらに好奇心が湧いて、いつしか真剣に世界のこと人々のことを考え始めます。
難しい世界情勢を解説しているだけでなく、カイゾクと2人の兄妹の物語でもあるので、ついつい先が気になって読み進めることができます。
解説書としても物語としても楽しめます。
ただのアンティークショップの店主とは思えないカイゾクの正体とは?
そして2人は最後の問題をどう解くのでしょうか。
皆さんも是非その答えを読んで確かめて下さい。そして、世界のしくみを改めて考えてみませんか。
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
▼出版社
▼書影画像元
※次回更新は2022年7月1日(金)の予定です