「雪」の本はいかがでしょうか?
2018年12月9日(日)|投稿者:kclスタッフ
みなさま はじめまして。
新しくブログ担当となりました「ばんこ」と申します。
楽しい児童書を中心に、ご紹介できればと思います。
さっそくですが、今回は、寒い季節にぴったりの「雪」に関する本をご紹介します。
「雪は天から送られた手紙である」
この言葉をご存じでしょうか?
世界で初めて人工的に雪の結晶を作りあげた中谷宇吉郎(なかや うきちろう 1900年~1962年)の言葉です。
中谷宇吉郎は、優秀な科学者であるだけでなく、素晴らしいエッセイも書かれています。
タイトルの印象的な言葉のほか、人工雪を作るプロセスなどが詳細に書かれており、実際に実験がおこなわれた、北海道の寒さを感じることができます。また化学者らしく論理的な思考で、日々のちょっとした疑問に対し、私達にもわかりやすく説明してくれています。
児童書ながら、読みごたえのある1冊です。
『雪は天からの手紙(岩波少年文庫)中谷宇吉郎エッセイ集』
(中谷 宇吉郎/[著],池内 了/編 岩波書店 2002)
大人になると、ついついやっかいだなぁ と思ってしまう雪ですが、雪合戦、雪だるま、ソリ遊びと子ども達には大人気です。
そんな「雪」が大好きな子どもの目線で書かれた絵本があります。
作者はユリ・シュルヴィッツです。
少し灰色がかった表紙一面に降る雪。
一見、暗い印象ですが、読んでみると、大人も子どもも、雪が降ることが待ち遠しくなってきます。
『ゆき』
(ユリ・シュルヴィッツ/作,さくま ゆみこ/訳 あすなろ書房 1998)
みなさんご存じのように、雪の結晶には一つとして同じ形のものはありません。
この雪の結晶が、どのようにつくられているのかを、小さな子どもにも解りやすく教えてくれる本があります。
雪の赤ちゃんは、実は雲の中にある小さなチリです。
このチリを芯にして、雲の中を落ちながらどんどん成長していきます。
地面に向かって落ちながら、湿度や気温によって様々な形に変化し成長するのです。
一つとして同じ形はない 環境によって変化する 雪も人間も同じだなぁと感じます。
『雪の結晶ノート』
(マーク・カッシーノ/作,ジョン・ネルソン/作,千葉 茂樹/訳 あすなろ書房 2009)
こちらは、表紙からとても綺麗な雪の結晶の写真に、谷川俊太郎さんのやさしい詩が添えられています。
中谷宇吉郎も研究をした、北海道 大雪山の雪の結晶の写真です。
『きらきら』
(谷川 俊太郎/文,吉田 六郎/写真 アリス館 2008)
生涯をかけて、雪の結晶の写真を撮り続けた人がアメリカにいます。
ウィルソン・A・ベントレー(1865年~1931年)です。そのベントレーの伝記絵本です。
アメリカの豪雪地帯である、バーモント州生まれのベントレーは、農夫として生活しながら、アマチュアの雪の研究家として、高く評価されています。
彼が死ぬ間際に出版した『snow crystals』(洋書 1931年)は世界中の科学者に影響を与えました。
『雪の写真家 ベントレー』
(ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン/作,メアリー・アゼアリアン/絵,千葉 茂樹/訳 BL出版 1999)
実は日本には、ベントレーよりも100年ほど前、江戸時代に雪の結晶の本を書いた殿様がいます。
下総国古河藩第4代当主(現在の茨城県)土井利位(どい としつら [寛政元(1789)年~嘉永元(1848)年])です。
この殿様は、写真ではなく、絵で雪の結晶を記録し、『雪華図説』(1832年)という一冊の本にまとめています。
こちらから見る事ができますので、ぜひご覧下さい。
『雪華図説』(国立国会デジタルコレクション)
『江戸時代の科学者 2 関東・中部・伊能忠敬ほか』
(西田 知己/著,たごもり のりこ/絵 汐文社 2014)
古くから雪は、多くの人を魅了してきたようです。
綺麗な雪の結晶も良いですが、身近なおもしろい雪の写真がのった本もあります。
題名の通り、おかしな雪の写真がメインになっています。
笑ってしまうような雪や、氷が登場します。
ひらがなで書かれているので、小さなお子様でも自分で読める本になっています。
『おかしなゆきふしぎなこおり』
(片平 孝/写真・文 ポプラ社 2012)
これからどんどん寒さが増してきます。
“天からの手紙”でもある「雪」に、親しんでみてください。
そして、雪の降る日に外に出て、これらの本に描かれていることを体感し、楽しんでみてはいかがでしょうか?
<参考図書>
『雪は天からの手紙』中谷 宇吉郎/[著],池内 了/編 岩波書店 2002
『中谷宇吉郎 雪を作る話』中谷 宇吉郎/著 平凡社 2016
『ゆき』ユリ・シュルヴィッツ/作,さくま ゆみこ/訳 あすなろ書房 1998
『雪の結晶ノート』マーク・カッシーノ/作,ジョン・ネルソン/作,千葉 茂樹/訳 あすなろ書房 2009
『きらきら』谷川 俊太郎/文,吉田 六郎/写真 アリス館 2008
『雪の写真家ベントレー』ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン/作,
メアリー・アゼアリアン/絵,千葉 茂樹/訳 BL出版 1999
『おかしなゆき ふしぎなこおり』片平 孝/写真・文 ポプラ社 2012
『江戸時代の科学者 2 関東・中部・伊能忠敬ほか』西田 知己/著,
たごもり のりこ/絵 汐文社 2014
※以下の2冊は、桑名市立中央図書館では所蔵しておりません
『snow crystals』(by W.A. Bentley and W.J. Humphreys)
『雪華図説』(土井 利位/著,1832)
「雪華図説」は、「近代デジタルライブラリー」でインターネット公開されています。
ぜひご覧ください。
<ばんこ>
陸地測量師「館潔彦」をご存じですか?
2018年8月11日(土)|投稿者:kclスタッフ
※2022年6月10日
タイトル及び本文に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
×測量師 → 〇陸地測量師
こんにちは、「志るべ」です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
最高気温は更新をつづけ、もはやがまんくらべのような毎日です。
とはいえ、やはり夏!!
海や山へ、この季節ならではのレクリエーションも楽しみたいものですね。
山といえば、8月11日は国民の祝日「山の日」です。
平成28年(2016)より施行された「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
この夏、「日本アルプス」にチャレンジされる方もおられるのではないでしょうか。
汗を流してたどりついた山頂から眺める景色は格別です。

北アルプスの「燕岳から望む槍ヶ岳」です。(スタッフ撮影)
登山は、現代でも楽しみと同時に危険を伴うスポーツですが、その昔、前人未到の「日本アルプス」に挑戦するというのはどのような道のりだったのでしょう。
今回ご紹介するのは、そんな登山に取り組んだ人々を描いた一冊です。
『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』(山村 基毅/著 バジリコ 2008)

『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008
嘉門次とは、上條嘉門次(かみじょう かもんじ,1847-1917 ※1918とする資料もあり)のことで、 弘化4年(1847)、上高地に生まれました。
山岳ガイドの草分けといえる人物で、終生、上高地を出ることはありませんでした。
ウェストンと館潔彦(たてきよひこ)、彼らふたりの水先案内人を務め、日本アルプスへと導きました。
当時、案内人に求められたのは、直接的には道案内や荷物の運搬でしたが、彼らは「正確な地理情報、卓抜した投降技術と生活技術、的確な気象判断と臨機応変の対応など」(『目で見る日本登山史』p119)を具えていたといわれ、登山家の篤い信頼を得ていました。
今も彼の曾孫によって、上高地に建つ嘉門次小屋は営まれています。
ウェストンとは、ウォルター・ウェストン(1861-1940)のことで、 日本における近代登山(スポーツや楽しみとしての登山)のパイオニアと言われる人物です。
明治21年(1888)、イギリスから宣教師として来日し、キリスト教を広める一方で趣味の登山を通して日本に近代登山を根づかせました。
上高地では、ウェストンを顕彰する碑が立てられ、例年6月に「ウェストン祭」が開かれています。
そして、館潔彦(たて きよひこ,1849-1927)ですが、 今回、特にご紹介したいのがこの館潔彦という人物です。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、館潔彦は桑名にゆかりのある人です。
嘉永2年(1849)、桑名藩士の子として生まれました。
明治に入って、工部省の測量師として任官し、地図を作成するために各地の「三角測量」に従事しました。
退官後は桑名で暮しましたが、昭和2年(1929)、78歳で亡くなり、照源寺に眠っています。
山に登ったことのある方であれば、山頂や見晴らしのよいピーク(山の高くなっているところ)に「三角点」と書かれた標識があるのにお気づきのことと思います。三角点を目にすると、「登った!」という達成感もひとしおです。
登山愛好家の間では、この三角点に愛着を感じる人も多いようです。
図書館には、全国の三角点を紹介したガイドブック、『一等三角点全国ガイド[正]』(一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011)もあります。
とはいえ、「三角点」は登山の達成感を得るために設けられているわけではありません。
地図をつくるために行われる「三角測量」に必要な基準点なのです。
「三角測量」について、くわしくは国土地理院ホームページで紹介しています。
『絵でわかる地図と測量』(中川 雅史/著 講談社 2015)、『地図を楽しもう』(山岡 光治/著 岩波書店 2008)もご覧ください。
日本の登山の歴史をたどると、趣味やスポーツとしての登山だけでなく、地図を作るための「測量登山」という一面がみえてきます。
全国を歩いて測量し、日本地図を完成した伊能忠敬(1745-1818)には圧倒されますが、伊能忠敬の地図「大日本沿海輿地全図」(『伊能図大全』所収)の空白部分を埋めるために、明治に入ると陸地の測量、測量登山が行われます。
そんな中、館潔彦は中部山岳地域の測量における先駆的な役割をはたしました。
地図作成のために道なき道を歩き、御岳、白馬岳、前穂高岳、乗鞍岳、立山、と誰もが知っている「日本アルプス」の山々の三角点を選点(位置を決める作業)しています。
前穂高岳の選点の際には、館潔彦と思われる人物が滑落し、奇跡的に命びろいしたという逸話も語られています。
今や測量にも人工衛星が用いられる時代となりましたが、文字通り命がけで測量登山に挑んだ先人たちによって、地図は作られてきたのですね。
「山に親しみ、恩恵に感謝する」ためにも、「日本アルプス」へ行きたいのはやまやま(!)ですが、なかなかそうもいきません。そんな時にはぜひ、図書館でその雄大な姿をご覧いただきたいと思います。
紀行文でたどっていただくこともできます。

『日本アルプス百名山紀行』深田 久弥/著 河出書房新社 2000(※版元品切れ中)
一般特集コーナーでは、海や山の本を取り揃えご用意しています。
そして、この夏実際に、「日本アルプス」にチャレンジされる方は、どうぞお気をつけてお楽しみいただきますように。
山の思い出とともに図書館へお越しいただくのをお待ちしております。
<参考図書>
『はじめの日本アルプス 嘉門次とウェストンと館潔彦と』 山村 基毅/著 バジリコ 2008 291.5ヤ(一般)
『目で見る日本登山史』 山と渓谷社/編 山と溪谷社 2005 786.1メ(一般)
『一等三角点全国ガイド[正]』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2011 291イ(一般)
『一等三角点全国ガイド 続』 一等三角點研究會/編著 ナカニシヤ出版 2013 291イ2(一般)
『日本登山史』 山崎 安治/[著] 白水社 1977 786(書庫)
『絵でわかる地図と測量』 中川 雅史/著 講談社 2015 448.9ナ(一般)
『地図を楽しもう』 山岡 光治/著 岩波書店 2008 Y448ヤ(ティーン)
『伊能図大全 第1~7巻』 [伊能 忠敬/著],渡辺 一郎/監修 河出書房新社 2013 291イ1~7(一般)
『白籏史朗の日本アルプス 写真紀行』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1990 D748シ(一般)
『日本の名山・花彩彩 白籏史朗写真集』 白籏 史朗/著 新日本出版社 1996 748シ(一般)
『日本アルプス百名山紀行』 深田 久弥/著 河出書房新社 2000 291.5フ(一般)
『郷土史を訪ねて』 西羽 晃/著 朝日新聞社名古屋本社 2001 291.5ニ(一般)
『三角点・水準点をつくった人 近代の測量から現代まで』 西田 文雄/著 文化評論 2014 L512ニ(歴史の蔵)
『私の履歴書 経済人32』 日本経済新聞社/編 日本経済新聞社 2004 Z281ワ32(全集)
<志るべ>
「ゆめはま文庫」が再開しました!
2018年5月8日(火)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、「志るべ」です。
新緑がまぶしい季節となってまいりました。みなさま、お待たせしました!
しばらくお休みをいただいておりました「ゆめはま文庫」が、4月より再開しました。
「ゆめはま文庫」をご存じでしょうか?
「あかちゃんに絵本を読んであげたいけれど、どんな本を選べばいいのかわからなくて・・・」
そんな悩みをお持ちの保護者の方々の強い味方になるのが「ゆめはま文庫」です。
あかちゃんと絵本の出会いを、図書館がお手伝いいたします。
0歳(はじめてセット 2種類)、1歳(よちよちセット 3種類)、2歳(わくわくセット 3種類)とそれぞれの年齢に合わせて絵本を選び、5冊セットにしたものを専用の袋(ゆめはまちゃんの絵入り)に入れて貸出します。
桑名市内にお住まいの方であれば、どなたでもご利用いただけます。
セットの内容は「ゆめはま文庫 乳幼児向け絵本リスト」(PDF)をご覧ください。

ゆめはまちゃんの袋に絵本が入っています。
貸出期間は2週間。次にお待ちの方がいなければ延長することもできます。
カウンターで受付いたしますので、ぜひご利用ください。
先日(と言ってもまだ寒いころでしたが)、ラジオを聴いていたら、「ゆめはま文庫」の中の一作品を書かれた方がお話をされていました。
その方は、中川李枝子(なかがわりえこ)さん。
中川李枝子さんといえば、
ぼくらの なまえは ぐり とぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
(『ぐりとぐら』 中川 李枝子/さく, 大村 百合子/え 福音館書店 1980 より引用)
絵本『ぐりとぐら』を書かれた方です。
『ぐりとぐら』はゆめはま文庫の2歳向けセットに収められています。
「おりょうりすること と たべること」が大好きな「ぐり」と「ぐら」は、なかよしのふたごの野ねずみです。
『ぐりとぐら』は昭和38年(1963)に出版され、その後『ぐりとぐらのおきゃくさま』『ぐりとぐらのかいすいよく』『ぐりとぐらのえんそく』と一冊ずつ増えていき、今ではシリーズになっています。
最初の作品が出版されてから50年以上経ちますが、今なお愛され、読み継がれています。
返却カウンターで、「ぐり」と「ぐら」が帰ってくるところに出会うこともたびたびあります。
お話はもちろんですが、なんといってもこの絵本の魅力は、中川さんの実妹、山脇(旧姓:大村)百合子さんが描かれた絵にもあるように感じます。
なんともキュートな「ぐり」と「ぐら」
細かいところまで、とてもていねいに描かれています。
「ぐり」と「ぐら」の帽子のとんがり具合が微妙に違うのをご存じでしょうか。
では、どちらが「ぐり」でどちらが「ぐら」?
答えは表紙の中に描かれています。

『ぐりとぐら』中川 李枝子/さく,大村 百合子/え 福音館書店 1980 福音館書店ホームページより転載
青い字で「ぐり」、赤い字で「ぐら」と書いてあります。
青い帽子に青い服が「ぐり」、赤い帽子に赤い服が「ぐら」です。「ぐり」と「ぐら」のファッションの基本アイテムは色違いのつなぎですが、実はふたりはとてもおしゃれです。
最近のベストセラーに『フランス人は10着しか服を持たない [1]』(ジェニファー・L.スコット/著,神崎 朗子/訳 大和書房 2014)という本がありましたが、「ぐり」と「ぐら」の着こなしにはパリジェンヌも驚くのではないでしょうか。
作品によって、つなぎの下にセーターやT シャツを組み合わせて、上手に着まわししています。
七部の袖丈や、襟ぐりの色あわせなど、かなりのおしゃれセンスだと思います。
なかでも『ぐりとぐらのおきゃくさま』のマント姿は素敵です。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』中川 李枝子/さく,山脇 百合子/え 福音館書店 1980 福音館書店ホームページより転載
絵本『ぐりとぐら』のシリーズにはファッション以外にもいろいろな楽しみがつまっていますが、「このよでいちばんすきなのは おりょうりすること たべること」というだけあって、お話には「たべもの」がたくさん登場します。
なかでもふたりの焼く「カステラ」のおいしそうなこと!
見ているだけで食べたくなってきます。
番組の中で、中川さんは『ぐりとぐら』が世界各国で翻訳されていると話されていました。
作品に登場する「カステラ」が、国によってその国独自のお菓子に訳されているのだそうです。
ちなみに英語版(『Guri and Gura 』Nakagawa,Rieko/Yamawaki,Yuriko E/BY)では、sponge-cake(スポンジケーキ)、フランス語版ではgalette(ガレット)となっています。
でもやっぱりわたしたちにとっては、ふんわりきいろい「カステラ」ですよね。
ますます食べたくなってきました。
そんな時には作ってみましょう!
レシピは、『絵本からうまれたおいしいレシピ[1]』(きむら かよ/レシピづくり 宝島社 2005)でご確認ください。
「ぐり」と「ぐら」の魅力が満載された 『ぼくらのなまえはぐりとぐら』(福音館書店母の友編集部/編 福音館書店 2001)でも、ご覧いただけます。
中川さんは、保育士として長年子どもにかかわってこられました。
ご自身の経験をもとに、保育園を舞台にした作品『いやいやえん』(中川 李枝子/さく,大村 百合子/え 福音館書店 1980) を発表されたのが最初ですが、絵本やお話以外に、子どもや子どもの本についても書かれています。
『本・子ども・絵本』(中川 李枝子/著,山脇 百合子/絵 新版 大和書房 2013)の中では、いろいろな質問に答えておられます。
「どうしたら落ち着いて絵本を見る子になるでしょうか?」というお悩みに対しては、
「・・・子どもに与えたい絵本を選んでいつも身近に用意しておき、チャンスがくるのを楽しみに待っていればよいのです。・・・」と。
『本・子ども・絵本』は、児童コーナーの「児童文学研究」の棚に並んでいます。
子どもの本について迷った時には、ぜひこちらのコーナーにもお立ち寄りください。
何かヒントが得られるのではないでしょうか。
そして、最初の一冊として、「ゆめはま文庫」をご利用いただければ幸いです。
期待通りの反応が得られなくても、どうぞ「チャンスがくるのを楽しみに待って」、
お子さまといっしょに絵本を開くひと時を、お楽しみいただきますように!
<参考・引用図書>
『ぐりとぐら』 中川 李枝子/さく,大村 百合子/え 福音館書店 1980 Eヤ(児童)
『ぐりとぐらのおきゃくさま』 中川 李枝子/さく,山脇 百合子/え 福音館書店 1980 Eヤ(児童)
『ぐりとぐらのかいすいよく』 なかがわ りえこ/さく,やまわき ゆりこ/え 福音館書店 1977 Eヤ(児童)
『ぐりとぐらのえんそく』 なかがわ りえこ/[著],やまわき ゆりこ/[絵] 福音館書店 1983 Eヤ(児童)
『Guri and Gura(英語版) 』 Nakagawa,Rieko/Yamawaki,Yuriko E BY(児童)
『絵本からうまれたおいしいレシピ[1]』 きむら かよ/レシピづくり,晶子/レシピづくり,鳥越 美希/レシピづくり 宝島社 2005 H596.6エ(書庫)
『ぼくらのなまえはぐりとぐら』 福音館書店母の友編集部/編 福音館書店 2001 KQ726.5ヤ(児童研究)
『いやいやえん』 中川 李枝子/さく,大村 百合子/え 福音館書店 1980 913ナ(児童)
『本・子ども・絵本』 中川 李枝子/著,山脇 百合子/絵 新版 大和書房 2013 019.5ナ(児童研究)
<志るべ>
蔵書点検による休館と貸出期間延長のお知らせ
2018年1月18日(木)|投稿者:kclスタッフ
桑名市立中央図書館は、蔵書点検のため以下の期間休館いたします。
休館に際し、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが
ご理解とご協力をお願いいたします。
【休館】2018年2月2日(金)~2月7日(水)
(ふるさと多度文学館、長島輪中図書館は通常通り開館しています)
※休館期間中の返却はくわなメディアライヴ1階の返却ポストをご利用ください。
ただし、CD、DVD、大型絵本・大型紙芝居、ゆめはま文庫、桑名市外から取り寄せた図書は破損のおそれがありますので、開館日にカウンターへお持ちください。
◎期間中の講習室利用について
2階講習室は、特別整理期間中(2月2日~2月7日)は、ご利用いただけません。
また、休館に伴い貸出期間の延長を行います。
【図書・雑誌】 2018年1月19日(金)~2月1日(木)の貸出 ・・・ 3週間
【CD/DVD】 2018年1月26日(金)~2月1日(木)の貸出 ・・・ 2週間
※桑名市外から取り寄せた図書は、貸出期間が異なります。
通常よりも一週間長い貸出が可能です。
長編小説を通して読んでみたり、時間がなくて後回しにしていた本をじっくりと読まれてはいかがでしょうか。
話題の本を集めたベストセラーのコーナーや、各特集コーナーもぜひご利用ください。
第21回「図書館を使った調べる学習コンクール」の 受賞作品
2018年1月18日(木)|投稿者:kclスタッフ
第21回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が決定いたしました!
桑名市からは第13回「桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」にて最優秀賞・優秀賞に輝いた6作品を出品し、以下の皆さんが各賞を受賞されました。
優良賞:1作品(1名)
◆「みつばちってすごい!実は天才数学者⁈」
木下 響さん(桑名市立修徳小学校 5年)
奨励賞:1作品(1名)
◆「今、わたしも知りたい!落語」
西田 心さん(桑名市立大山田東小学校 4年)
佳作:4作品(4名)
◆「おはよう!!おやすみ!!オジギソウ」
中村 里穂さん(桑名市立益世小学校 3年)
◆「カミナリ大研究」
平井 勇丞さん(桑名市立大山田南小学校 4年)
◆「体にうれしい!ヨーグルト大研究」
辻 亮帆さん(桑名市立大成小学校 5年)
◆「水あめ七変化 ~甘み あみ出す アミラーゼ~」
中村 志穂さん(桑名市立明正中学校 1年)
受賞されたみなさん、おめでとうございます!!
毎年、力作揃いの「図書館を使った調べる学習コンクール」
まだ、調べ学習をしたことがない方は、ぜひ挑戦してみてください。
私たち図書館スタッフも、みなさんの「なぜ?」「どうして?」から始まる調べ学習を通して、疑問や問題・課題の解決に繋がるサポートができるよう、日々励んでいきたいと思います。
< かぶら >