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図書館クイズにチャレンジ!「この本なあに? この人だあれ?」
2026年4月9日(木)|投稿者:kclスタッフ
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日時|2026年4月23日(木)~5月26日(火)
場所|桑名市立中央図書館 児童コーナー
対象|小学生(先着200名)
事前の申込は不要、参加無料です。
内容|4月23日は「子ども読書の日」、4月23日~5月12日までは「こどもの読書週間」です。
「子ども読書の日」は、国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を
深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるために、
「子ども読書活動推進法」により2001年に設けられました。
桑名市立中央図書館ではこれらの記念日にちなみ、図書館クイズを開催します!
全問正解すると、カプセルトイをまわしてプレゼントがもらえます。(先着200名)
クイズをきっかけにいろんな本を読んでみてください!
今年も桜が咲きました
2026年3月28日(土)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは、志るべです。
今年も桜の季節がやってまいりました。
この季節になると、ああ、今年も桜が咲いた、桜に会えた、そんな気持ちになります。
やっぱり日本人にとって、桜は特別な花なのでしょうか。
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わたし さくらです
せはひくいけど
これでも
りっぱなさくらです(『さくららら』より)

『さくららら』(升井 純子/文,小寺 卓矢/写真 アリス館 2021.3)
この本の主人公は「日本一遅く咲く桜」の“さくらちゃん”
北海道北部の小さな町、幌加内(ほろかない)のチシマザクラ(千島桜)です。
桜と聞いて思い浮かべる、幹が太くて背の高い姿とは少し異なります。
幹が立ち上がらず、根元から分かれて枝を伸ばします。
4月、一面雪景色の中に小さなつぼみがのぞいています。
5月の風が雪をとかします。
つぼみはちょっとかたいけど、もうすぐ、もうすぐ。
“さくらちゃん”が咲くのをみんな待っています。
この作品は“さくらちゃん” の写真に、“さくらちゃん”自身の言葉が添えられています。
“さくらちゃん”は言います。
わたしがさく日は わたしがきめる
文章を記した升井純子さんは、2014年5月28日、「ようやく桜が開花した」という記事を、新聞の片隅で見つけました。そして、「ようやく」というのはどういう意味なのだろうかと考えます。
桜が咲くことになんの決まりがあるというのでしょう。一本一本、咲きたい時が咲き時でしょうに。
そう考えた升井さんの想いが、“さくらちゃん”の言葉になりました。
写真を撮った小寺卓矢さんは、主人公にふさわしい理想の“さくらちゃん”になかなか出会えませんでした。でもある時、気づきます。
ぼくら人間の理想どおりに生きる桜なんて、一番この本の“さくらちゃん”らしくないと。
そこで、あちこち捜し歩くのをやめて、着想の原点となった新聞記事の桜をたずね、“さくらちゃん”を撮影しました。
こうして生まれた『さくららら』
青空に向かって咲く“さくらちゃん”の姿、ぜひご覧ください。
“さくらちゃん”だけでなく、日本中の桜がそれぞれ自分で咲く日を決めています。

『にっぽん桜めぐり』(深澤 武/写真・文 青菁社 2024.1)
表紙の写真は、旧小川町立小川小学校下里分校(埼玉県小川町)の桜です。
なんて美しいのでしょう。
2011年に廃校となった木造校舎を背景に咲く桜が表紙を飾っています。
この本は植物の本の棚に並んでいますが、写真集としても楽しめる美しさです。
風景の一部としての桜が、品種や歴史、豆知識を織り交ぜながら紹介されています。
日本国内に自生する野生の桜は10種(沖縄のカンヒザクラを自生種とするなら11種)ありますが、野生種を交配して生まれた栽培品種は数百種になるといいます。
チシマザクラは野生種のタカネザクラの変種、と書かれています。
さて次は、桜にまつわる不思議なお話です。

『桜待つ、あの本屋で』(浅倉 卓弥/著 ハーパーコリンズ・ジャパン 2025.5)
舞台は、世界のどこともわからぬ場所にある本屋。店の前には一本の大きな枝垂れ桜があります。
その花は白から薄紅、そして緋色へと、地面に近づくにつれ赤味を増し、一つの樹に桜色のグラデーションが描かれます。
店の名は「咲良」、迎えるのは一人の少女と一匹の三毛猫。
ただしこの本屋へ来ることができるのは、少女と同じ本の同じ個所を、同じ季節の同じ日の、同じ時刻に読んだ人だけ。しかも、よく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で、という条件付きでした。
後悔や悲しみ、過去への想い、心に何かしらを抱えた人が、本をきっかけに「咲良」へと導かれていきます。
少女が住む世界は、どんな時代のどんな場所ともつながることができる世界。
そして、少女の世界とこちらの世界をつなぐ鍵となるものは、“本”。
本とはまさに未知への扉だ。足を踏み入れた者を温かく迎え入れ、どんな場所にも、どんな時間にもいざなってくれる。
そう少女は思います。
この作品で「鍵」となった本は、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『夢十夜』(夏目漱石)、『ピーター・パンとウェンディ』(ジェームズ・M・バリー)、『春と修羅』(宮沢賢治)です。
改めて読んでみてはいかがでしょう。
最後の桜は、絵本でどうぞ。

『さくらの谷』(富安 陽子/文,松成 真理子/絵 偕成社 2020.2)
まだ風の冷たい3月、枯れ木におおわれた山々を歩いていた「わたし」は、そこだけが満開のさくらに埋め尽くされた谷をみつけます。谷底のさくらの木のまわりでは、色とりどりの鬼たちがお花見の宴会をしていました。赤鬼に手招きされ、「わたし」も輪にまざります。そのうちかくれんぼが始まるのですが、そこにはなつかしい人たちの姿が・・・あっちの木のうらから、こっちの木のかげから。
それはもう会えなくなってしまった人たちでした。
どこかにこんな「さくらの谷」があるかもしれない、そう思わせてくれる作品です。
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美しく咲いてさっと散ってしまう桜には、人々を何か不思議な世界にいざなう力があるのでしょうか。
今年の桜前線はどのあたりまで進んでいるのでしょう。
日本中に有名な桜はたくさんありますが、立派でなくても、地元の“さくらちゃん”をみつけて楽しみたいものですね。
<紹介・引用資料>
『さくららら』(升井 純子/文, 小寺 卓矢/写真 アリス館 2021.3)
『にっぽん桜めぐり』(深澤 武/写真・文 青菁社 2024.1)
『桜待つ、あの本屋で』(浅倉 卓弥/著 ハーパーコリンズ・ジャパン 2025.5)
『星の王子さま』(サンテグジュペリ/著,池澤 夏樹/新訳 集英社 2005.8)
『夢十夜 他二篇』 夏目 漱石/作 岩波書店 2007.1)
『ピーター・パンとウェンディ』(J.M.バリー/作,石井 桃子/訳,F.D.ベッドフォード/画 福音館書店 2003.6)
『宮沢賢治コレクション 6 春と修羅』(宮沢 賢治/著 筑摩書房 2017.8)
『さくらの谷』( 富安 陽子/文, 松成 真理子/絵 偕成社 2020.2)
<志るべ>
桑名市中央図書館 令和8年度 郷土学習連続講座「入門くわな ~やさしく解説 『久波奈名所図会』を読む~」の受講者を募集します!
2026年3月10日(火)|投稿者:kclスタッフ
初めて桑名の歴史を学ぶ人、あらためて学び直したい人を対象に、歴史専門官が久波奈名所図会(くわなめいしょずえ)を読み解きながら桑名の歴史をやさしく解説するセミナーの受講者を募集します。
クリックするとPDFが開きます
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企画名:桑名市中央図書館 令和8年度 郷土学習連続講座「入門くわな ~やさしく解説 『久波奈名所図会』を読む~」
講師:桑名市博物館 歴史専門官 大塚 由良美 氏
日時:①5月9日、②6月13日、③7月11日、④9月12日、⑤10月10日、
⑥11月14日、⑦12月12日、⑧1月9日、⑨2月13日、⑩3月13日
※ 全10回 いずれも第2土曜日 午後1時30分~午後3時
場所:くわなメディアライヴ 2階
定員:30名(申込多数の場合は抽選します)
対象:16歳以上
料金:3,500円 (初回開講日に集金します。途中退会でも返金はいたしません)
申込み方法:往復はがき(1人1枚)往信面(表):「〒511-0068 桑名市中央町三丁目79 桑名市立中央図書館 宛」、 往信面(裏):「『入門くわな』受講希望」申込者の「郵便番号」「住所」「名前(ふりがな)」「電話番号」、返信面(表):申込者の「郵便番号」「住所」「氏名」を記入し、直接または郵送で中央図書館へ
※ 料金不足等で返信ができない場合は無効となりますのでご注意ください。
※ 消えるペンで記入しないでください。
申込期間:4月10日(金) 必着
テキスト: 毎講レジメを配布します
問い合わせ:桑名市立中央図書館 〒511-0068 桑名市中央町三丁目79 ☎0594-22-0562
春、節目の季節に寄り添う本
2026年3月3日(火)|投稿者:kclスタッフ
はじめまして。六華(ろっか)と申します。
このたび、新しくブログを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
私の名前“六華”は、桑名のシンボルでもある「六華苑」からいただきました。
二代目諸戸清六の邸宅であった六華苑。
建物は、洋館と和風建築が調和した国の重要文化財で、庭園は、四季折々の美しさで人々を魅了し、国の名勝にも指定されています。
洋館の設計は、鹿鳴館などでも有名なジョサイア・コンドルが手掛けています。歴史的価値も高い六華苑について知りたくなったら、ぜひ図書館にも足を運んでみてください。
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さて、三月は卒業の季節。
図書館でも、この時期になると進学や新生活に向けた本を探しに来られる方が増えます。
節目を迎え、新しい世界へ踏み出す準備をする時期ですね。
少しずつ大人になっていく子どもたちを、心配しながらもまぶしい気持ちで見守る日々。
「そもそも大人になるってどういうことなんだろう?」と、考えることがあります。
そんな私の目に留まったのが、こちら、ティーンズコーナーの一冊です。

『おとなになるってどんなこと?』 (吉本ばなな/著 筑摩書房 2015.7)
著者の吉本ばななさんは、ご自身が「初めて大人になった」と感じた瞬間を鮮明に覚えているそうです。それは中学生の頃(早い!)
「初めてほんとうの意味で他者を思いやれた」「自分の恵まれた環境を客観的に見られた」
そんな変化を自覚した時だったと書かれています。
このエピソードを読み、私も自分の子どもが一つの大きな試練を乗り越え、泣きながら感謝の言葉を伝えてくれた日のことを思い出しました。
あの瞬間、あの子も大人になったのだと感じました。
中学生向けのエッセイですが、「大人になるって難しい…」と感じている大人にこそ響く言葉が詰まった、おまもりのような本です。
「おとなになんかならなくっていい、ただ自分になっていってください」
優しい語り口で、節目の季節に、そっと寄り添ってくれます。
何かにつまずいた時に読み返すと、また一歩を踏み出す元気がもらえるのではないでしょうか。
次にご紹介するのは、こちらの本です。

『ぼくを探しに』
(シルヴァスタイン/作 倉橋由美子/訳 講談社 1979.4)
「何かが足りない それでぼくは楽しくない 足りないかけらを 探しに行く」
シンプルな絵と文なので、さらっと読むことができます。けれど、とても哲学的で、“大きい人向け”の絵本といえます。
読んだ後の受けとめ方はきっと人それぞれですが、人生の歩み方について深く考えさせられます。
人生は山あり谷あり。つらい時は立ち止まっても、後戻りしてもいい。
完璧じゃなくても、不完全なままでも、ありのままの自分を受け入れていけば人生は楽しい。
そんな前向きなメッセージを感じられる一冊です。
続いては、こちら。

『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』 (荒井 良二/著 NHK出版 2019.9)
荒井良二さんといえば、児童文学界のノーベル賞と呼ばれるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を、日本人として初めて受賞したことで知られる絵本作家です。
その独創的な色づかいと世界観は国内外で高く評価され、これまでに数多くの賞を受賞してきました。
絵本だけでなく、アート作品や舞台美術など幅広い表現活動にも取り組み、常に新しい表現を探し続ける姿勢が、多くのファンを魅了しています。
荒井良二さんの代表作のひとつ『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』は、読む人の心をふっと軽くしてくれる絵本です。
ページをめくるたびに広がる色彩豊かな世界。
どこまでも走っていけそうな力強く駆ける馬とぼくの姿を見ていると、こちらも自然に元気や希望が湧いてきます。
「今日の自分には、思っている以上の力がある」
主人公のまっすぐな気持ちが、子どもにも大人にもやさしく響きます。
特別なことをしなくても、毎日はよろこびと感謝の連続。
気持ちひとつで世界はどこまでも広がっていく──
そんな前向きな感覚が、独特の絵とことばで描かれています。
最後は、こちらの絵本です。

『たくさんのドア』 (アリスン・マギー/文 ユ テウン/絵 なかがわちひろ/訳 主婦の友社 2010.11)
作者は、ベストセラー『ちいさなあなたへ』を書いたアリスン・マギー。
未来へ踏み出す子どもたちにエールを送る絵本です。
子どもたちの目の前に並ぶ“たくさんのドア”。
長い人生の中で、それらを一つひとつ自分の力で開けていく。
どんな未来が待っていても、そのドアを開ける力は必ずあなたの中にある──
そして、いつでも見守り、応援しているよ──
静かで力強いメッセージが胸に残ります。
卒業や進級など、新しい一歩を踏み出す季節にぴったりです。
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人生の節目にそっと背中を押してくれる本や絵本を集めてみました。
皆さまの春が、あたたかく、素晴らしいものになりますように。
心から応援しています。
<紹介資料>
『おとなになるってどんなこと?』(吉本ばなな/著 筑摩書房 2015.7)
『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン/作 倉橋由美子/訳 講談社 1979.4)
『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』(荒井 良二/著 NHK出版 2019.9)
『たくさんのドア』(アリスン・マギー/文 ユ テウン/絵 なかがわちひろ/訳 主婦の友社 2010.11)
『ちいさなあなたへ』(アリスン・マギー/ぶん,ピーター・レイノルズ/え,なかがわ ちひろ/やく 主婦の友社 2008.4)
<六華>





