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KCLスタッフブログ ~ブックとラック~

2015年11月30日(月)PM6:45|投稿者:KCLスタッフ

図書館の本を末長くご利用いただくために。

ブックとラック」をご覧のみなさま、こんにちは。
年越し準備を前に、自室の積読の山を崩しにかかっている< ぐりこ >です。
積読の本は、自分で気に入って買ったもの、しかも新品同様のピカピカなものばかり。
本を手に取ると、ついついページを開いて読み始めてしまうので、その時間(意思の弱さ?)も計算に入れて、蔵書の整理を楽しんでいます。

そんな個人の積読とは反対に、図書館の本は、たくさんの方に何度も何度も読まれます。
本は読まれれば読まれるほど、どうしても傷んでしまうことがあります。
ページがはずれたり、破れたり…
みなさまが大切に読んでくださっても、紙で出来ている以上、避けられない劣化です。

図書館では、市民のみなさまの財産である大切な本を、できるだけきれいな状態で長期間ご利用いただけるよう、傷んでしまった本を、専門の道具や技術で修理しています。

桑名市立中央図書館の修理道具

普段使っている修理道具の一部です

わたしたち図書館スタッフは、修理が必要な資料の製本の種類紙の性質利用頻度などを見極めて、適切な方法を選んで修理をします。その中でも、桑名市立中央図書館でよく行っている修理については、以前に紹介した記事をぜひご覧ください。

 その1  本のページがはずれたら…

 その2  セロハンテープとの戦い??

 その3  本が濡れてしまったら…

実はこれらの修理を紹介した記事は、「ブックとラック」の中でもアクセスの多い人気記事。本の修理方法を知る機会は、一般的にはあまりないことだと思いますので、このブログが少しでもみなさまのお役に立てているのであれば、とても喜ばしいことです。

また図書館では、新着本として本を購入した段階で、傷みが予想される箇所には予め補強をしています。

大型絵本補強

たとえば、大型絵本のページの角。写真では分かりづらいですが、専用テープを1ページずつに貼って補強しています。

本のカバーの上から、専用の透明粘着フィルムでコーティングを施しているのもそのひとつ。本の外側を補強することができますし、表面上の少々の汚れなら、専用の洗浄液を使えばキュッと拭き取ることができて便利です。

図書館ではこのように、本の状態にできるだけ気を配っているのですが、もしも、図書館の本をご利用中に傷みや汚れに気付いたら、お手数ですが、図書館スタッフまでお知らせいただけますでしょうか。

また、「セロハンテープとの戦い??」でも紹介しましたとおり、ご家庭にあるセロハンテープやメンディングテープで修理いただくことは、お心遣いはとても嬉しいのですが、残念ながら図書館の本にとっては、資料保存の面で逆効果となってしまいますので、どうぞそのままの状態でお持ちください。そのあたたかいお気持ちを引き継いで、図書館スタッフが修理いたします。

みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

< ぐりこ >

2015年10月24日(土)PM5:57|投稿者:KCLスタッフ

ちょっと気になるR本~Part2~

桑名市立中央図書館スタッフブログ「ブックとラック」をご覧のみなさま、こんにちは。平八郎です。

今回のブックとラックは5年ほど前の記事「ちょっと気になるR本」(クリックでリンクします)の第2回ということで、参考図書ことR本のお話です。なぜ参考図書のことを「R本」と呼ぶのか?ということが気になる方は上記のリンクから前回の記事をご覧ください。

このR本なんですが、参考図書は調べ物をするために非常に有用なため、常に図書館で利用できるようにという考えもあり、基本的に図書館外への持出が禁止で貸出も行っておりません。

そのため、貸出ができないなら……今は調べるものがないし……といった理由でR本を手に取ったことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それではもったいない!R本はもっと面白いんです!

例えば桑名名物の「はまぐり」を調べてみます。

図書館でもよく使われる広辞苑(第6版 岩波書店 2008.1)では……
『マルスダレガイ科の二枚貝。殻長約八センチメートルに達する。日本各地の内湾の砂泥中に産するが、近年は絶滅状態にまで減少した。殻の表面は平滑で、色や模様は変化に富む。内面は白色。肉は食用。「はまぐり」の名で市場に出ているもののほとんどがシナハマグリ。』
といった説明です。

一方、新明解国語辞典(第7版 三省堂 2012.1)では……
『遠浅の海にすむ二枚貝の一種。食べる貝として、もっとも普通で、おいしい。殻はなめらか。』
とあり、短い文章ながらユーモアを含んでいます。全国的にはアサリやシジミなどのほうが普通ではないのか?という疑問が浮かびますし、「おいしい」なんて味にまで言及しているのは、この辞典くらいしか私は知りません。編集者にはまぐり好きの人でもいたのでしょうか?
新明解国語辞典は解説や例文が面白いので、他のキーワードでも引いてみてください。
一言余計であったり、思わず深読みしてしまったり、編集者の主観が垣間見えたりと、ツッコミ所がたくさんあり読んでいてとても面白い!私は「洒落」の項目ににやりとしてしまいました。
面白い項目を書き出して、感想を書いているだけで、ブログの文字数が大変なことになる勢いです。

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こちらの辞書

世界人物逸話大事典 角川書店 1996.2

ノーベル賞受賞者業績事典 日外アソシエーツ 2013.1

地名苗字読み解き事典 丹羽 基二/著 柏書房 2002.3

日本ミステリー事典 新潮社 2000.2

名句鑑賞辞典 角川書店 2000.4

などは読み物として面白いですし、変わったR本としては、他にもこんなものがあります。

参考図書解説目録 2011-2013 日外アソシエーツ,紀伊國屋書店(発売) 2014.3
2011~2013年に刊行された参考図書7813冊を一覧できる図書目録。辞書・辞典・事典・ハンドブックなどの参考書が網羅してあります。参考図書の参考図書といえます。

当て字・当て読み漢字表現辞典 三省堂 2010.11
運命(さだめ)、女性(ひと)、生命(いのち)、本気(まじ)など、普通の辞書には載らない漢字表現を、漫画・歌詞・テレビ・小説等から採録。表記のニュアンスや背景、文字史・表記史に基づく知識を、用例とともに解説しています。時間を表す“とき”の項目だけで時間(とき)、時空(とき)など50項目もあり、日本語の可能性を考えさせられました。

図書館でR本を使うようになるまでは、私もあまり意識してこなかったのですが、意外な分野の事典があったり、変わった手順で引ける辞書があったりと、今ではつい見入ってしまいます。

辞書といえば2012年の本屋大賞に選ばれた「舟を編む」。こちらは辞書編集部に異動した主人公が右往左往しながら働く物語で、辞書を読んでいると「舟を編む」を思い出し、こんな苦労があったのかも?と想像して楽しい気分になりました。

調べて役立ち、読んで楽しいR本。図書館にあるR本をもっと知りたい!と興味が沸いた時は、是非4階までお越しください。きっと楽しい発見があります。

< 平八郎 >

今回の記事の作成にあたり、参考にした図書です。
この辞書・事典が面白い! トラベルジャーナル 1999.6
学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方 サンキュータツオ/著 角川学芸出版 2013.3
辞書がこんなに面白くていいかしら JICC出版局 1992.6

2015年10月6日(火)PM5:39|投稿者:KCLスタッフ

いよいよ開幕!第10回「昭和の記憶」収集資料展

「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
幼い頃は父に竹馬を作ってもらって遊んでいた、昭和生まれの< ぐりこ >です。

桑名市立中央図書館が開館当初から取り組んでいる「昭和の記憶」事業その年に1回の収集資料展が、10月10日(土)より、いよいよ開幕です!

第10回チラシ

※ クリックするとPDFで開きます ※

前回までにもお伝えしていますとおり、今年のテーマは
「10年の活動をふり返って」

毎年、試行錯誤を重ねながら作り上げてきた「昭和の記憶」の10年を回顧すると同時に、継承してきた記憶を新しい世代へと伝えるための、節目の回です。

当日の展示内容と会場案内図はこちら☆

会場レイアウト

※ クリックすると拡大します ※

パネルや現物資料の展示
桑名市映像アーカイブス上映ブースのほか、
来場者の方から昭和の記憶を聞き取り記録する試み(オーラルヒストリーの収集)
けん玉、お手玉、あやとりといった懐かしの遊び体験
クイズラリーなどなど、老若男女にお楽しみいただける資料展になっています!

桑名の郷土史の専門家である講師を迎えての講演会には、すでに多数のお申込をいただいています。当日受付も可能ですので、貴重な講演をどうぞお聞き逃しなく!

《講演会日程》
 10月11
日(日)14:00~ 「古写真でめぐる桑名の昭和史」
 講師:西羽晃氏(郷土史研究家・桑名市文化財保護審議会会長)

 10月12日(月・祝)14:00~ 「資料ありてこそ~後世に伝える郷土資料~」
 講師:大塚由良美氏(桑名市博物館歴史専門官)

 

ちなみに、昭和生まれの私< ぐりこ >ですが、上の画像のチラシに使われている写真には思わず「へぇ~!」となりましたのでご紹介します。

こちらのチラシの写真は、市民の方から提供していただいた貴重な写真資料の中から使わせていただきました。
2枚ある写真のうち、上の写真は祭車が目印の石取祭のものですが、今回注目していただきたいのは、下の写真……そう、街角で紙芝居が上演されているようす!
現在では、保育・初頭教育や福祉の場で使われ、公共図書館でも資料として所蔵することが定着している紙芝居ですが、それが街頭で上演されている風景は、まさに昭和の記憶なのです。

紙芝居の歴史を調べてみると、現在の平絵式の紙芝居の市井への普及は、昭和5年以降のことのようです。
『「昭和」を知る本 3』(日外アソシエーツ/2006年)によりますと、「5年の昭和恐慌以降、街頭の飴売りが子供を集める手段として演じ、全国に普及した。とくに「黄金バット」シリーズは人気を呼んだ。戦後も30年代まで子供たちの間で人気を呼んだが、テレビが娯楽の中心になり、次第に姿を消した」とあります。

そういえば、私< ぐりこ >の両親の幼い頃などには、飴売りのおじさんがやってくると、町内会中の子どもが小銭を握り締めて集まり、紙芝居を楽しんだ、という話を聞いたことがあります。
現在では、観光地などでしか見る機会のない街頭の紙芝居……。
さぞかし賑やかで楽しい時間だったのだろうと想像します。

 

第10回「昭和の記憶」収集資料展、開催は10月10日(土)~12日(月・祝)です。
毎年楽しみにしてくださっている方には懐かしく、今年初めて知ったという方には新たな発見のある資料展となっていると思います!

ご家族、ご友人でお誘いあわせのうえ、ぜひご来場くださいね。
スタッフ一同、心よりお待ちしております!

 

☆桑名市立中央図書館「昭和の記憶」事業、『ぽろんくらぶ 2015年10月号』巻頭特集にてご紹介いただきました☆

詳しくは『ぽろんくらぶ』公式サイトをご覧ください。
桑名・東員・朝日・川越 地域みっちゃく情報誌 ぽろんくらぶ http://poron.nomaki.jp/

 

 < ぐりこ >

2015年9月27日(日)PM6:59|投稿者:KCLスタッフ

10年ありがとうイベント終了!気持ち新たに「昭和の記憶」へ★

「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
今の時期に着る服に悩んでいる内に、鼻声になってしまった< かぶら >です。

本日開催の『 本と親しむ中秋のコンサート』をもちまして、昨年より行っておりました『\2004年開館/桑名市立中央図書館 10年ありがとうイベント』がついに終了いたしました。
およそ2年の間に開催したイベント回数は、41回!
たくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました!!

9月19日(土)に開催しました、第40弾『工作ワークショップ 食品サンプル作り教室』では、講師の方をお招きしてクッキー型のストラップを作成!

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お好みの型に合わせて装飾をして・・・

可愛いストラップが完成!

可愛いストラップが完成!

 

そして、最後のイベント第41弾『本と親しむ中秋のコンサート』は、本日終了いたしました!

スクリーンには月が映し出されていました

最後を飾るにふさわしい、幻想的でとても素敵な空間でした♪

 

*スタンプをお集めいただいた皆様へ*

今回、スタンプを集めていただいた方へご用意した10年記念グッズのオリジナルトートバッグ、オリジナルマフラータオルも交換開始以来、たくさんの方にご愛用いただいております。
お使いいただいている姿を見かける度に嬉しくなります。
ただ、大変ご好評いただいておりましたオリジナルトートバッグは、予定数に達したため、交換終了となりました。
今後のグッズ交換は、オリジナルマフラータオルのみとなります。
誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
記念グッズについてのお問い合わせは、スタッフへお願いいたします。

期間中、毎月行われていたイベントでしたが、ふり返ってみると、私たちスタッフも本当に楽しい時間を過ごすことができました。
お越しいただいた皆様の笑顔やお言葉を聞く度に、忙しくも充実した2年間でした。
桑名市立中央図書館は、これから先も、さらに皆様に親しみを持ってお越しいただけるよう、取り組んでまいります。

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気持ちを新たに、10月に待ち受けておりますイベント・・・「昭和の記憶」!!
前回のブログでご紹介したとおり、今年のテーマは「10年の活動をふり返って」

過去に展示されたパネルや現物資料、写真などから厳選したものを一挙に公開!
参加型のイベントはクイズラリーや、昔の遊び体験などもあります!
どれもお気軽にご参加いただけますので、大人の方も、お子様も一緒にお楽しみください♪


そして、過去の昭和の記憶で好評だった、この企画も復活!

「みんなで作ろう!学校じまんの木!」

まだ成長途中の木

まだ成長途中の木

「昭和の記憶」に訪れていただくみなさんが通った学校の記憶を集めて、1本の”学校じまんの木”を育てる企画です!
・あなたの学校の自慢
・学生時代の思い出
など、何でもOK!
イベント会場にある色とりどりの用紙に想いを書き込んで、学校じまんの木に鮮やかな葉をつけてあげてください!
最終日には一体どんな姿になるのかは、終わってからのお楽しみ☆
ぜひ、こちらもご参加ください!

「昭和の記憶」開催までもう少し。
当日、みなさまにお越しいただけることをスタッフ一同、心よりお待ちしております♪

 

< かぶら >

 

2015年9月22日(火)PM4:13|投稿者:KCLスタッフ

★第10回「昭和の記憶」収集資料展のお知らせ★

桑名市立中央図書館スタッフブログ『ブックとラック』をご覧の皆様、こんにちは。秋の夜長を利用して、名作映画の視聴にはまっているくわにゃんです。みなさんは、どんな秋を過ごされていますか?
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さて、今年も「昭和の記憶」収集資料展を開催いたします。 2015年10月10(土)12(月・祝)の期間に、くわなメディアライヴ1階多目的ホールにておこないます。

今回のポスターとチラシがこちら!

ポスター

画像をクリックすると拡大します

一般用(案1 カラー)

画像をクリックすると拡大します

 

「昭和の記憶」のイベント内容を一部ご紹介いたします。

くわな古写真展■  懐かしい桑名の昭和の写真展をおこないます。

講演会■ 著名な方々による講演会です。
※各講演会に、事前申込が必要です

10月11日(日)14:00~

「古写真でめぐる桑名の昭和史」

西羽晃氏(郷土史研究家・桑名市文化財保護審議会会長)

10月12日(月・祝)14:00~

「資料ありてこそ~後世に伝える郷土資料~」

大塚由良美氏(桑名市博物館歴史専門官)

申込開始日時|9月24日(木)9:00~

申込方法|窓口・電話(0594-22-0562)

対象・定員|小学生高学年以上・各日40名

今回は、記念すべき第10回!10年間の活動をふり返る内容で、回顧パネルや現物展示・
お子様も楽しめる参加型のイベントもおこないます。
10月の3連休は、ぜひ「昭和の記憶」収集資料展にご来館ください☆

くわにゃん