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KCLスタッフブログ ~ブックとラック~

2023年2月14日(火)AM12:00|投稿者:KCLスタッフ

桑名ゆかりの有名人

こんにちは、かぶらです。
近頃、テレビ番組や新聞などで桑名ゆかりの人物が取り上げられているのをよく目にします。
やはり、大河ドラマの影響って凄いんだなぁと驚く毎日です。

 

ところで、今回の大河ドラマでも活躍する「桑名ゆかりの人物」に、どんな人がいるかはご存じでしょうか?
よくは知らないけれど、名前は聞いた事がある!というあの人やこの人も、実は桑名にゆかりがあるのです。

大河ドラマをきっかけに戦国時代に興味を持たれた方も。歴史の本は何だか難しそうだから…とこれまで避けていた方も。
どなたでも手に取りやすく、わかりやすい作品を今回はご紹介いたします。

 

 

まずは、徳川家康を支え、「戦国最強」ともいわれた徳川四天王・本多忠勝

柿安コミュニティパーク(吉之丸コミュニティパーク)に銅像が建っているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

 

小牧長久手の戦いや、小田原攻めなど数々の合戦でその豪勇を賞賛された忠勝。
慶長5年(1600)関ヶ原の戦いでまた大功を立て、慶長6年(1601)4月24日、桑名藩初代藩主として桑名へ入りました。

忠勝は「慶長の町割」といわれる大規模な町の整備を行い、今も町割りの名残が随所に見られます。
「慶長の町割」の様子は、船馬町で酒屋を営んでいた太田吉清が当時の出来事を記した『慶長自記』に残されています。
『慶長自記』については、過去のブログでご紹介していますのでご覧ください。

「『慶長自記』から見る桑名」(2017.7.11公開)

 

 

慶長15年(1610)10月18日に63歳で亡くなった忠勝は、桑名の浄土寺に葬られました。

 

『本多忠勝 コミック版日本の歴史 53』
(加来 耕三/企画・構成・監修,井手窪 剛/原作,かわの いちろう/作画 ポプラ社 2016年刊)

 

忠勝が用いた武器として有名な「蜻蛉切」などの三名槍や、“徳川に仇なす”といわれた「村正」について解説された本。

 

『名槍図鑑』
(ホビージャパン 2021年刊)

 

 

二人目は、徳川家康の危機を救った人物として名高い、服部半蔵です。

 

天正10年(1582)6月2日、京都本能寺で織田信長が明智光秀に討たれた時、家康は堺にいました。
身の危険を感じた家康は、わずかな家臣を連れて伊賀を抜け三河の国へ帰ります。
この時、地元の土豪を説得し、警固に付けて無事に伊賀を抜けさせたのが、先祖の出自が伊賀である服部半蔵正成でした。

その後、遠江国に八千石を賜り、関東入国後に伊賀同心200人を預けられました。
服部石見守正成が正式な名乗りで、慶長6年(1601)に亡くなります。

 

正成の子、正就が父の跡を継ぎ、八千石の内の三千石を弟の正重に分け与えられました。
後に正成の子孫達は桑名藩の家老職となり、「半蔵」の名乗りは正重の家が継ぎました。

 

幕末、正重の家系の正義が桑名藩の家老を勤めました。
彼は21歳の時に家老となり、京都所司代として京都にいる藩主・松平定敬を支えます。
正義の実弟は同じく家老の酒井孫八郎で、幕末の桑名藩は彼らの奔走により再興されました。

 

『服部半蔵 コミック版日本の歴史 56
(加来 耕三/企画・構成・監修,水谷 俊樹/原作,早川 大介/作画 ポプラ社 2017年刊)

 

虚実混在の人物の墓から架空の主人公など、全国各地にある不思議な墓や意外な墓を紹介。
東京にある服部半蔵正成の墓や、皇居の半蔵門についても取り上げられています。

 

『お墓からの招待状』
(合田 一道/著 北海道出版企画センター 2017年刊)

 

 

最後は、徳川家康の孫・千姫です。

千姫は慶長2年(1597)、京都伏見で生まれました。
父親は徳川2代将軍・秀忠、母親はNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のヒロイン・江。
母方の祖父は浅井長政、祖母は織田信長の妹・お市の方です。

 

慶長8年(1603)千姫は、母方のいとこにあたる豊臣秀頼に嫁ぎます。千姫わずか7歳、秀頼11歳の政略結婚でした。
元和元年(1615)、大坂夏の陣で大坂城は落城し、義母・淀殿と秀頼は自害します。
千姫は家康の命により落城前に助け出されました。
助け出された千姫は江戸に戻る途中で桑名に立ち寄っています。
この時の桑名城主が、本多忠勝の嫡男・忠政です。

 

桑名から熱田へ向かう千姫の旅の供を務め、七里の船旅を指揮したのが、忠政の嫡男・忠刻でした。
忠刻は美男な上、剣の名手でもあり、この道中で千姫が忠刻を見初めたといわれています。
江戸に戻った千姫は祖父・家康に、忠刻に嫁ぎたいと申し出ました。こうして二人の結婚が実現。
この時、千姫の化粧料(持参金)として員弁郡八田郷一万石と鉱山が桑名藩領になりました。
元和3年(1617)に国替えで本多家が姫路に移るまでの10カ月、二人は桑名で新婚生活を過ごしました。

千姫が奉納したといわれる祖父・家康の木像が、今も春日神社に残されています。

 

 

忠勝が桑名で行った慶長の町割りの様子や、大坂城を脱出した千姫が忠刻と出会う様子などがマンガでわかりやすく描かれている作品。

『夢の回廊 慶長の町割と千姫物語』
(古城 武司/漫画 2001年刊)

 

時代に翻弄されながらも、凛として生きた千姫の生涯を描いた小説。

『姫君の賦』
(玉岡 かおる/著 PHP研究所 2018年刊)

 

 

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した本は、ごく一部のものです。
忠勝や半蔵、千姫についてもっと知りたい!と思われた方は、ぜひ中央図書館で本を探してみてください。
桑名や三重県に関する本は、4階の「桑名・三重コーナー」や「歴史の蔵」にございます。
子どもさんにも読みやすい本は、3階の「YL 子どものための郷土資料」にご用意しています。
希望の本が見つけられない時は、いつでも図書館スタッフにお尋ねください。

 

 

<かぶら>

2023年2月3日(金)AM12:00|投稿者:KCLスタッフ

#kclスタッフおすすめ本 『スマートに生き抜くための大人のマナーと作法大全』

【 気軽に読む 】

 

『スマートに生き抜くための大人のマナーと作法大全』
(成美堂出版編集部/編 成美堂出版 2013年)

 

 

何か新しいことをしてみたい、初めてすることに緊張している、いつもの毎日を少し良いものにしたい。
そんな時にオススメしたいのがこの一冊。
『スマートに生き抜くための大人のマナーと作法大全』

 

こちらには幼稚園・保育園から大往生まで、生き抜くためのマナーと作法が記されています。
他にも素敵な一日の始め方、スマートな仕事のやり方等々も非常に分かり易く纏められていて、一生使えるライフハック集と言っても過言ではありません。

 

電車をよく使う自分にとっては、特に「迷惑をかけない電車の乗り方」や「座席につきたい時の見極めテクニック」の項目は、もっと早く知っておきたかったライフハックの筆頭です。

 

また、日常を豊かにするアレやコレだけでなく、非日常の緊急事態にも対応しています。
人や物の応急処置、災害時のサバイバルといった知識を身に付ける事が出来ます。

 

このように、『スマートに生き抜くための大人のマナーと作法大全』は毎日をより良くするための一冊です。
人生をスマートに生き抜きたい方にオススメいたします。

 

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『スマートに生き抜くための大人のマナーと作法大全』

 

▼出版社
成美堂出版

 

▼書影画像元
版元ドットコム

 

 

 

※次回更新は2023年2月17日(金)の予定です

2023年1月20日(金)AM12:00|投稿者:KCLスタッフ

#kclスタッフおすすめ本 『おじいちゃんのたびじたく』

【 とにかく読んで欲しい 】

『おじいちゃんのたびじたく』
(ソ ヨン/文・絵,斎藤 真理子/訳 小峰書店 2021年刊)

 

 

やさしそうなおじいちゃんが、にこにこしながら出かけようとしている表紙の絵本。
なんだか素敵だな、と思い読みはじめました。
でも読み始めると…ん?もしかしてこれは?

 

そう、表紙の場面は、おじいちゃんが天国に旅立つところでした。

 

ほわほわした白いおきゃくさまがやってくるところから物語は始まりますが、おじいちゃんは待ってました!とばかりに喜びます。とても嬉しそうです。
「何に乗るのかな?お天気はどうだろうか?」などと心配する場面は、私たちが旅行に行くときのワクワク感と同じなのでクスッと笑ってしまいました。

 

白いおきゃくさまから「おくさんが迎えに来てくれますよ」と言われれば、急いで身支度を整え、おくさんが好きだったスーツに着替えます。
そんな愛情溢れるおじいちゃんが「可愛い!」とこちらまで楽しくなってしまいます。

 

死に対してこんなにポジティブに描かれている斬新さに驚くと共に、後半にでてくるおじいちゃんのこれまでの人生の描写に心うたれました。

 

読み終わった後には、死へのイメージ(悲しい、寂しい)を温かさと優しさがゆっくり包み込んでいく、という不思議な気持ちになります。
そして、こんな人生の最後を迎えられるようになりたいな、なれるように一生懸命生きていかなくては、と励まされる絵本です。
是非、読んでいただきたい一冊です。

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『おじいちゃんのたびじたく』

 

▼出版社
小峰書店

 

▼書影画像元
版元ドットコム

 

 

※次回更新は2023年2月3日(金)の予定です

2023年1月13日(金)AM12:00|投稿者:KCLスタッフ

#kclスタッフおすすめ本 『ツール&ストール』

【 ミステリー 】

『ツール&ストール』
(大倉 崇裕/著 双葉社 2002年刊)

 

 

この本の主人公、白戸修は普通の大学生だ。
よくミステリー小説にある「探偵をしている」とか「推理が好き」とかではない。
ただし、とってもお人好しで、頼まれると断ることができない。

 

例えば、朝チャイムの音がして出てみると友人が飛び込んできた。
話を聞くと、殺人事件の容疑者として追われているが、自分はやっていない。
不審な人物を見たので代わりに探してきてくれないか?と言われ、信じて探しに行く。

 

別の日には、苦学生の友人から突然電話がかかってきた。
ダンプにひっかけられてケガをしたので、自分の代わりに深夜のバイトに行ってほしいと頼まれる。
あきらかに怪しいが、バイトに行かないとクビになるからと言われ、日頃お世話になっているお礼に代わりにバイトへ行く。
このように、白戸修は人が良すぎるあまり損をしてしまう。

 

作品の魅力は、日本一運の悪いお人好しの主人公が断り切れずに事件に巻き込まれていく様子にあり、また、どのお話も中野駅と関係しているところが面白い。
お人好しだからこそ、人をよく見ている主人公が事件解決のヒントに気づいたりもする。
全部で5つの短編が収められているので、ちょっとした空き時間に読む本としてもおすすめだ。

 

『ツール&ストール』は、2005年に『白戸修の事件簿』とタイトルを変え、後に『白戸修の狼狽』『白戸修の逃亡』とシリーズ化している。
読んで気になった方は、ぜひシリーズを全て読んでほしい。
人に親切にすると、いつかは自分に戻ってくるということわざ「情けは人の為ならず」を実感することができるはずだ。

 

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『ツール&ストール』
『白戸修の狼狽』
『白戸修の逃亡』

*『白戸修の事件簿』は桑名市内所蔵なし

 

▼出版社
双葉社

 

 

※次回更新は2023年1月20日(金)の予定です

2023年1月12日(木)PM1:48|投稿者:KCLスタッフ

第26回「図書館を使った調べる学習コンクール」の受賞作品

第26回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が発表されました。
全国から11万3千点を超える作品が応募され、桑名市からは「第18回 桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」で最優秀賞・優秀賞に選ばれた4作品が出品されました。
そして、気になる結果はこちら!

 

 

■優秀賞、毎日新聞社賞(1作品

・子どもと大人の部

「わたしの家は西べっしょじょう?」

西田 絢美さん(桑名市立在良小学校 2年)・西田 純さん(父)

 

■優良賞(1作品

・小学生の部(高学年)

「犬の訓練についての研究 〜訓練をすれば、人も犬も幸せになる!〜」

岡本 佳穂さん(桑名市立七和小学校 5年)

 

■奨励賞(1作品)

・小学生の部(高学年)

「サンショウウオを守りたい 環境問題への道」

小木曽 奨真さん(桑名市立益世小学校 5年)

 

■佳作(1作品)

・小学生の部(高学年)

「なんで?どうして?兄妹で比べる遺伝の研究」

平井 愛花理さん(桑名市立大山田南小学校 6年)・平井  理菜さん(桑名市立大山田南小学校 3年)

受賞されたみなさん、おめでとうございます。
大人の方個人でも、小学生以上のお子さんと一緒に大人の方でも応募できますので、みなさんが日常の中で興味・関心を持ったことをぜひ調べる学習コンクールの作品づくりに挑戦してみてください。

これからも、図書館は皆さんの調べる学習を応援・サポートいたします。