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博物館×中央図書館 令和5年度ML連携セミナー(第1弾)「茶道具の原点」を開催します!

2023年4月18日(火)|投稿者:kclスタッフ

ML連携とは、博物館(Museum)と図書館(Library)が連携し、共通のテーマに沿って企画展示やセミナーを開催する協力活動です。

中央図書館では、博物館展示のテーマに合わせた関連書籍の展示や、博物館職員等によるセミナーを行います。

クリックすると拡大します(PDFファイルで開きます)

 

第1弾は博物館企画展「火焔 -六古窯から茶道具へ-」の開催に合わせて、関連書籍展示と桑名市博物館職員によるセミナー「茶道具の原点」を行います。

 

<セミナー紹介>

私達が日常使っている食器や茶道具のルーツは?

「六古窯」(ろっこよう)とは?

六古窯は茶道具を制作することで現代まで生き残りました。焼きものと私達の日常生活の深い繋がりを、茶道具に焦点を当てて解説します。

 

※状況により変更・中止となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願いいたします。

 

<日程>

博物館×中央図書館 令和5年度ML連携企画 セミナー「茶道具の原点」

講師:桑名市博物館 歴史専門官 大塚由良美

日時:5月7日(日) 午後1時30分から午後3時

場所:くわなメディアライヴ 2階

参加費:200円 ※おつりのないようご用意ください

定員:50名(先着順、事前申込制)※定員になり次第締め切ります

申込み方法:直接窓口、または電話で中央図書館へ

申込み開始:4月24日(月)午前10時30分~  ※受付は各日午後5時まで

問い合わせ:桑名市立中央図書館 〒511-0068 桑名市中央町三丁目79 0594-22-0562

 

カテゴリー:イベント | コメント (0) | 

#kclスタッフおすすめ本 『国宝ロストワールド』

2023年4月14日(金)|投稿者:kclスタッフ

【 芸術に触れる 

『国宝ロストワールド』
(岡塚 章子著,金子 隆一著,説田 晃大著 小学館 2019年刊)

 

 

明治、大正、昭和に撮影された国宝の写真。
今も観光名所で姿を見る事が出来るものから、既に失われてしまったもの。
現存はするけれども、今とは異なる姿で写されたもの。

 

これらの国宝を撮影した写真家たちは、一体どんな意義を持って撮影したのでしょうか。
本書では写真家たちの撮影技法と共に、写真史上を語る上で特に意義のある写真33点が紹介されています。

 

昭和24年(1949)1月、法隆寺金堂火災。
平成31年(2019)4月、ノートルダム大聖堂火災。
令和元年(2019)10月、首里城火災。

 

どれだけ大切にしていても、思いもよらぬ事で突如失われてしまった文化財の姿を、これまでも多く目にしてきました。
芸術作品を目にする、だけではなく、その芸術作品を撮影した写真家たちにも触れられる作品です。

 

まだ目にする事が出来る国宝に、本書を持って会いに行ってみませんか?

 

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『国宝ロストワールド』

 

▼出版社
小学館

 

▼書影画像元
版元ドットコム

 

 

※次回更新は2023年4月28日(金)の予定です

「もう一度、数学」の本

2023年4月4日(火)|投稿者:kclスタッフ

こんにちは。はじめまして「七里」と申します。

 

新年度がスタートしました。新生活を迎えた方、これから新しいことを始める方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、今まであまりご紹介できていなかった本を、心新たにご紹介しようと思います。

 

突然ですが、皆さんは数学がお好きですか?得意ですか?

残念ながら私は、「算数ならまだしも、難しい公式がオンパレードの数学なんて、社会に出たら使わないし、意味ないよね」と思っていました。

きっとこれからご紹介する本の著者からは、ガッカリな人間に認定されてしまうでしょう。

 

しかし、著者側も、私みたいな人間がいることは百も承知。

これからご紹介する本は、そんな人でも驚きと興味を持つことができ、数学(あるいは数学的思考)が世の中にどんな風に活用され、どれだけ重要なのかに力点を置いて書かれています。

 

文系もハマる数学

横山 明日希/著 青春出版社 2020

 

三角ロボット掃除機のその三角の意味、コピー用紙サイズの半端な数字の謎、1ℓの牛乳パックの体積の不思議など、普段ちょっと気になっていたけれど、そこまで深く考えてなかった身近な内容から始まるこの本。

そうだったのか?!の連続で、すぐに引き込まれていきます。

そして、ニュースでよく見る社会問題の数学的解説や、人間関係の改善の方法など、今の生活で役に立つ内容ばかりで、一気に読みきることができました。

 

はまると深い!数学クイズ

横山 明日希/著 講談社 2023

 

「数学、なかなかヤルじゃん」とここまでの私。いい気になって同じ著者の『はまると深い!数学クイズ』も読んでみました。

「数学は面白い」というしかけがさらにパワーアップしています。

また数学の歴史にも触れているので、先人たちの知恵を確かめることができます。

 

 

現在のデジタル時代に欠かせないAI。重要性は理解しているつもりでも、ついていくのはなかなか大変ですね。

そんな時に、デジタル時代の核となる数学の考え方の本はいかがでしょうか。

 

AI時代に生きる数学力の鍛え方

芳沢 光雄/著 東洋経済新報社 2020

 

この本は、本格的なAI時代を迎えた今、算数・数学教育を見直すことを訴えるために書かれた本です。

その根幹には、暗記数学がいかに日本の数学教育を衰退させたか、があります。

著者は暗記数学の弊害を、小学校の算数から中学・高校の数学に至るまで詳細に分析し、その上で、どうすればいいのかを丁寧に解説していきます。

最も心打たれた点は、著者が暗記数学の批判をただするのではないところです。

20年以上にわたり、大学生から講演先の小学生に至るまで、「考えて理解する」数学の大切さを地道に教え続け、それをこの本にまとめています。

そして、この数学の理解の仕方が、問題を解決する能力や社会を変えるひらめきに繋がっていくことを示してくれています。

内容には高校数学まで含まれているため、かなり難しい箇所もありますが、頭をフル回転して考えることができます。

家族を巻き込んで皆で考えてみるのも一考です。

学生や社会人の方はもちろんのこと、お子さんのいる方にも読んでらえると、これからの時代に必要な算数・数学の神髄が理解でき、教育にも活かせるかもしれません。

暗記数学だった私。数学なんて社会に出たら意味がないと言ってしまった私。

本当に著者に懺悔です。そしてこの本に感謝です。

 

 

こんな小説もありました。

 

青の数学 [1]

王城 夕紀/著 新潮社 2016

 

「数学って何?」

主人公の高校生の栢山(かやま)は喫茶店で出会った女性の京(かなどめ)からこう聞かれ、答えに窮してしまいます。

そしてその答えを求めて、E²とよばれるネット上の数学の空間で、クセの強い高校生たちと切磋琢磨しながら、成長していく物語です。

それは、決して楽しいだけではなく、苦しくて長い道のり。

数学の沼にハマるとこんな心理状態が待っているのかと、つくづく感じさせる内容が胸を打ちます。

また、「数学とは何か」について、主人公と他の登場人物とのやり取りが、もはや禅問答のようで、哲学だと思わせる程です。

この本は、数学が好きな方や得意な方ほど、心情が痛いほどわかるかもしれません。

 

青の数学2

王城 夕紀/著 新潮社 2016

 

『青の数学2』では、『青の数学』で思わぬ展開のまま終わった続きを確認できます。

また、伏線の回収もあるので是非続けて読んで欲しい本です。

 

図書館には、他にもさまざまな数学の本を置いています。

数学が好きな方も、苦手な方も、もう一度手にとってみてはいかがでしょうか。

 

紹介資料

文系もハマる数学』横山 明日希/著 青春出版社 2020

はまると深い!数学クイズ』横山 明日希/著 講談社 2023

AI時代に生きる数学力の鍛え方』芳沢 光雄/著 東洋経済新報社 2020

青の数学 [1]』王城 夕紀/著 新潮社 2016

青の数学2』王城 夕紀/著 新潮社 2016

 

#kclスタッフおすすめ本 『失敗学のすすめ』

2023年3月31日(金)|投稿者:kclスタッフ

【 新たな一歩を踏み出す人へ

『失敗学のすすめ』
(畑村 洋太郎/著  講談社 2000年刊)

 

春は始まりの季節。
4月から新しい生活を迎える方も多いのではないでしょうか。
慣れない場所で、慣れない人と、慣れない事を行う。
そんな時にひょっこり現れてしまうのが、「失敗」です。
今日はそんな「失敗」との付き合い方についての本をご紹介します。

 

東京大学名誉教授で、設計について指導をしている著者が「失敗を真正面から取り上げた工学書」として作られました。
失敗とは何なのか、その種類と特徴、失敗を生かすシステムづくりなど、失敗を肯定的に捉える事で学びを得る方法が、実例を交えて紹介されています。

「失敗は成功のもと」という名言の通り、本書は一貫として「失敗は新たな創造行為の第一歩に過ぎない」としています。
失敗を創造行為の第一歩にする為には、「失敗の原因」をおさえる事が大切です。
著者は「失敗の原因」を次の十の項目に大別しています。

 

①無知
予防策や解決法が知られているにも関わらず、本人の不勉強によって起こす失敗
②不注意
十分注意していれば大丈夫なのに、怠った為に起こってしまう失敗
③手順の不順守
決められた約束事を守らなかったために起こる失敗
④誤判断
状況を正しく捉えられず、判断の間違いをおかした事で起こる失敗
⑤調査・検討の不足
当然知っていなければならない知識や情報を持っていないために起こる失敗
⑥制約条件の変化
はじめに想定した制約条件が時間の経過により変化して起こる失敗
⑦企画不良
企画ないし、計画そのものに問題がある失敗
⑧価値観不良
自分ないし自分の組織の価値観が、まわりと差異がある時に起こる失敗
⑨組織運営不良
組織自体が、きちんと物事を進めるだけの能力を有していない失敗
⑩未知
世の中の誰もが知らないために起こる失敗

 

身に覚えのある失敗、どれかに当てはまったでしょうか。
第二章「失敗の種類と特徴」では、各項目の防ぎ方について紹介もされています。
人生に失敗は付き物。いつか起こる失敗に備えて、その対策方法を学ぶのはいかがでしょう?

 

失敗をした時、頭に浮かぶのは「やばいぞ」という焦り。
そして、何とか隠してしまえないかな…
いっそ無かった事に…
と考えてしまうのも、人間の心理として仕方のない事。
むしろ隠してしまえるような失敗であれば、その後大きな失敗に繋がるような事はない、と畑村さんは言います。
問題は、隠しきれない失敗を起こした時、それ以上ウソをついて失敗を隠し続ける事。
今起きた失敗に真摯に向き合い、原因をしっかり分析し、理解する必要があります。

 

失敗は起こさないに越した事はありません。
けれど、失敗した経験から成長出来る事がある。
失敗を恐れすぎない勇気を教えてくれる一冊です。

 

 

 

▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『失敗学のすすめ』

 

▼出版社/書影画像元
講談社

 

 

※次回更新は2023年4月14日(金)の予定です

「こばと春休みスペシャル2023」を開催しました!

2023年3月21日(火)|投稿者:kclスタッフ

2023年3月19日(日)、くわなメディアライヴ2階 第1会議室にて『こばと春休みスペシャル2023』を開催いたしました。

 

今回のおはなし会では、「春・おさんぽ」をテーマに絵本や紙芝居を読み聞かせしました。

終始楽しそうに聞いていただけました。

『はるいちばん』という絵本では、強い春の風をつかまえました!

 

春一番が吹いたら、いよいよ春本番!!
『はるだよおきて』の紙芝居で、みんなで動物たちに声をかけて起こしたり、

 

『でんしゃにのって』の大型絵本では、一緒におでかけしたりしました。

お話の間に行ったつくしの手遊びにも、楽しく参加してくださって、私たちスタッフもとても楽しかったです♪

 

 

最後に紙コップとストローで「げろげろ歌うカエル」を作りました。
自分でデザインしたカエルは、それぞれに違いがあって皆すてきな作品になりました。

どのカエルも「げろげろ」上手に鳴けて、最後のお別れではカエルの大合唱!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

今後も皆様に楽しんでいただけるイベントを行っていきたいと思います。
今後のイベント情報もお楽しみに♪

 

Twitterでもイベント情報を発信していますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

カテゴリー:イベント, こばと, 児童 | コメント (0) | 

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