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KCLスタッフブログ ~ブックとラック~

2019年12月24日(火)PM2:37|投稿者:KCLスタッフ

開館15周年記念イベント開催のご報告

10月より3カ月にわたって開催しておりました「開館15周年記念イベント」にご参加いただきありがとうございました。
開催しました3つのイベントについて、ご報告させていただきます。

 

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第1弾【大人のための朗読会】
2019年10月20日(日)開催
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当館ではこれまで、子どもたちにおはなしを読むイベントを数々行ってまいりましたが、大人の方を対象としたものは、ほとんどございませんでした。
「おはなしを聴く」という行為には、少し日常から離れて、違う世界に連れていってもらうような、わくわくする感じがあります。今回は、大人の方にも声を通して作品の世界をお楽しみいただければという想いで、初めて「朗読会」を開催いたしました。
当日は30人の方にご参加いただきました。
終了後のアンケートでは、私たちスタッフの未熟な朗読に対し、「技術力のアップを望む」という厳しいご意見もいただきましたが、「これからも継続してほしい」「定期的に行ってください」というありがたいお声もいただきました。
いただいたご意見を真摯に受け止め、これからも「朗読」という形で「本と人をつなぐ」ことができればと思います。

 

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第2弾【kclビブリオバトル2019】2019年11月10日(日)開催
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ビブリオバトルとは、おすすめの本を持ち寄り、本の紹介をして、最も読みたくなった本を決めるという本の紹介コミュニケーションゲームです。
kclビブリオバトルは、2014年に開館10周年の記念イベントとして初めて開催し、今年で8回目の開催になります。
過去に開催したビブリオバトルの様子はこちらから

今回は、5名の発表者と18名の観覧者の方にご参加いただきました。
発表作品を発表の順番にご紹介します。

 

①ニックネーム:麦カフェ読書部部員 さん
発表作品:『古典落語』 興津 要/編 講談社
②ニックネーム:かつーん さん
発表作品:『観察の練習』 菅 俊一/著 NUMABOOKS
③ニックネーム:麦カフェ読書部部長 さん
発表作品:『じょうずなワニのつかまえ方』 ダイヤグラムグループ/著 主婦の友社
④ニックネーム:ひなな さん
発表作品:『神様の裏の顔』 藤崎 翔/著 KADOKAWA
⑤ニックネーム:なりゆき さん
発表作品:『失はれる物語』 乙一/著 角川書店

 

左の方から、麦カフェ読書部部員さん、かつーんさん、ひななさん、麦カフェ読書部部長さん

 

そして、今回のチャンプ本は、かつーんさんが発表された『観察の練習』が選ばれました!
発表者の方々は、本を手に取ったきっかけやどこに惹かれているかなど、本に対する熱い思いを語ってくださいました。
ディスカッションタイムでは、観覧者の方から次々と質問が上がり、時に笑いを交えながら盛り上がりました。
イベント終了後には、観覧者の方が発表作品を手に取ったり、発表者の方に直接声をかけられたりするなど、参加された方同士で交流している様子が見受けられました。
ビブリオバトルは、コミュニケーションゲームとして生まれ、「人を通して本を知る。本を通して人を知る」というキャッチコピーがあります。
まさに本と人を通して交流されている様子を拝見し、胸がいっぱいになりました。
次回はどんな出会いがあるのか、今から楽しみです。

 

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第3弾【ブックカバーを作ろう】2019年12月8日(日)開催
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これまで「しかけ絵本」や「ブックコート」などの工作イベントを行っていますが、「ブックカバー作り」は当館で初めての開催でした。
当日は、小学生の保護者の方も含めて12名の方が参加されました。
こちらで事前に用意した切り絵を選んでいただき、折り紙やマスキングテープなど様々な素材を使って、みなさん思い思いにブックカバーを作っていただきました。
参加された方々で道具を譲り合ったり、デザインについて相談されたり、和気あいあいとした雰囲気で作業は進み、個性あふれる素敵な作品がたくさん出来上がりました。

きっと、世界に1つしかないブックカバーで読書を楽しまれることでしょう。
ご用意した切り絵もご好評いただき、「次は切り絵を作ってみたい」というお声もいただきました。

 

最後になりますが、今回の開館15周年記念イベントのテーマは「チャレンジする図書館」です。
「令和」という新しい時代を迎え、私たちも新しいことに挑戦しようという想いから、今回のイベントを考えました。どのイベントもご好評いただけたことを大変嬉しく思っております。

そして「kcl読書手帳」は、2020年1月31日(金)まで(しおりのお渡しは2月14日(金)まで)配布しております。※「kcl読書手帳」の詳細はこちらから
まだまだご参加いただけますので、ご来館をお待ちしております!

 

カテゴリー:スタッフブログ | コメント (0) | 
2019年12月1日(日)PM3:26|投稿者:KCLスタッフ

年末年始の休館と貸出期間延長のお知らせ

「ブックとラック」をご覧のみなさま、こんにちは。
桑名市立中央図書館の年末年始休館と、貸出期間延長のご案内です。
中央図書館では以下の期間が休館となります。

【休館期間】
 12月28日(土)~1月3日(金)

※休館期間中の返却はくわなメディアライヴ1階の返却ポストをご利用ください。
ただし、CD、DVD、大型絵本・大型紙芝居、ゆめはま文庫、桑名市外から取り寄せた図書は破損のおそれがありますので、開館日にカウンターへお持ちください。

 

また、休館に伴い貸出期間の延長を行います。

【図書・雑誌の貸出期間延長】
 12月14日(土)~12月27日(金)の貸出……3週間の貸出

※桑名市外から取り寄せた図書は、貸出期間が異なります。

 

【CD・DVDの貸出期間延長】
 12月21日(土)~12月27日(金)の貸出……2週間の貸出

 

通常よりも一週間長くお借りいただけるとあって、毎年たくさんの資料が貸出されます。
この機会に、なかなか手を出せずにいた本にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

 

館内にはテーマに沿った資料を集めた特集コーナーがございます。
何を読もうか迷った時は、ぜひ特集コーナーもご覧ください。

 

今年も図書館をご利用いただき、ありがとうございました。
2020年も桑名市立中央図書館をご利用・ご活用いただきますようよろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。

<かぶら>

 

カテゴリー:スタッフブログ | コメント (0) | 
2019年6月8日(土)PM12:19|投稿者:KCLスタッフ

「昭和」から「平成」、そして「令和」へ

こんにちは、志るべです。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
新元号「令和」がスタートしました。
平成への名残惜しさを感じつつも、新しい時代に対する期待が高まります。

 

今、桑名駅周辺も大きく変わろうとしています。
「桑名駅自由通路整備事業」の工事、真っただ中です。

061

「サンファーレから見た桑名駅。塀の向こうで工事が行われています」

 

この通路が完成すると、踏切まで迂回せずに駅の東西を通行できるようになります。
(くわしくは、桑名市ホームページの桑名駅周辺地区整備構想桑名駅自由通路整備事業をご覧ください)
現在の桑名駅周辺の姿は、昭和44年の「桑名駅前市街地再開発事業」によって整備、開発されました。

 

建物が取り壊されてなくなってしまうと、「あれ?ここ何があったっけ?」と思うことがあります。
いつも見ている場所なのに・・・と記憶のあやふやさに驚きます。
桑名市立中央図書館では、「薄れ行く昭和の記憶の風化を防ぐ」ために資料を収集し、年に一度「昭和の記憶収集資料展」を開催していますが、新しい時代を迎え、昭和がまたひとつ遠くなりました。

 

昭和の初め、桑名駅からはどんな景色が見えたのでしょう?
昭和10年の桑名駅を詠んだ詩があります。

 

桑名の夜は暗かった
蛙がコロコロないてゐた
夜更け(よふけ)の駅には駅長が
綺麗な砂利を敷き詰めた
プラットホームに只(ただ)独り
ランプを持つて立つてゐた

桑名の夜は暗かつた
蛙がコロコロ泣いてゐた
焼蛤貝(やきはまぐり)の桑名とは
此処のことかと思つたから
駅長さんに訊(たず)ねたら

さうだと云つて笑つてた桑名の夜は暗かつた
蛙がコロコロ鳴いてゐた
大雨(おほあめ)の、霽(あが)つたばかりのその夜(よる)は
風もなければ暗かった

(一九三五・八・十二)

「此の夜、上京の途なりしが、京都大阪間の不通のため、臨時関西線を運転す」

(『中原中也詩集』 中原 中也/[著],大岡 昇平/編 岩波書店 1991 より)

 

これは、詩人中原中也(明治40年(1907)~昭和12年(1937))が詠んだ「桑名の駅」という詩です。
昭和10年(1935)8月、郷里の湯田(山口県)に帰省していた中也は妻とともに、前年に生まれた長男文也を連れて上京します。この上京時、関西地区の豪雨により東海道線が不通になるというアクシデントに見舞われます。そのため大阪から関西線を経由し名古屋へ向かうことになるのですが、途中、桑名で長時間の停車を余儀なくされました。
その際に生まれたのが上記の「桑名の駅」という詩です。
中也の没後、雑誌「文学界」(昭和12年12月追悼号)に遺稿として掲載されました。

 

中原中也といえば、帽子をかぶった、幼さの残る顔立ちの写真を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「サーカス」という詩の、ブランコの揺れを表現した「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」という一節も印象的です。
「桑名の駅」が詠まれた翌年、長男文也は幼くして亡くなります。中也は文也の死をとても悲しみ、中也自身もその翌年、30歳という若さで亡くなりました。
中也が残した日記「文也の一生」には、昭和10年(1935)8月、上京の途中、桑名に停車したことが記されています。

 

関西水害にて大阪にて関西線を経由。桑名駅にて長時間停車。

(『汚れっちまった悲しみに―私の人生観』 中原 中也/著 吉田 凞生/編・解説 大和出版 1992 より)

 

この詩をぜひ桑名駅に残したいという方々の想いが形になり、桑名駅開業百周年に合わせて、平成6年(1994)7月5日、詩碑が建立されました。

 

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「関西線下り(四日市方面行き)ホームにあります」

詩碑IMG_0978

「詩が刻まれています」

今やプラットホームはコンクリートで固められ、中也の見た景色とは変わってしまいましたが、詩碑の足元には「綺麗な砂利が敷き詰め」られています。

 

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「関西線上り(名古屋方面行き)ホーム。ここに中也も降り立ったのでしょうか?」

今回、中原中也について書かれたものを読んでいて気づいたことがあります。
中也が亡くなった後、「中原中也賞」が設けられ、新進詩人の優れた創作詩篇に与えられているのですが、第一回(昭和14年)は立原道造、第ニ回(昭和16年)は杉山平一、高森文夫、そして第三回(昭和17年)は平岡潤に授与されました。(この賞は第三回で中止されており、現在の「中原中也賞」とは異なります)

 

「平岡潤」(明治39年(1906)~昭和50年(1975))といえば、桑名について調べる際、必ず目にする名前です。『桑名市史 本編』『桑名市史 補編』『桑名の伝説・昔話』を編纂された方です。
平岡氏が『茉莉花 詩集』(平岡 潤/著 平岡 潤 1942)を出されていることは知っていました。
けれど、あくまでも郷土史に造詣の深い方という印象で、詩集『茉莉花』で高い評価を受け、「中原中也賞」を受賞されたことは(図書館で働きながら恥ずかしいことですが)知りませんでした。
さらに平岡氏は、詩人であるだけでなく美術にも秀で、自由美術家協会賞(第一回)を受賞しています。画家を志されるほどでした。

 

仮定の話をすることは失礼かもしれませんが、もし戦争がなければどういう人生を送り、どういう作品を生み出されていたのだろうと思わざるを得ません。
復員後、郷里の桑名に戻ってからは郷土資料の収集、編集、文化財保護に尽力されました。中学校時代の恩師である近藤杢氏を手伝う形で「桑名市史」の編纂を始められます。
桑名市立図書館に勤務されていた時期もあり、私たちの大先輩でもあります。
戦後、荒廃していた秋山文庫(桑名藩儒であった、秋山白賁堂(はくひどう)、その長男寒緑(かんりょく)、次男罷斎(ひさい)の三人の蔵書)の救済に立ち上がり、伊勢湾台風の際には浸水した史料の修復に取り組まれました。
くっついた紙を1枚ずつ剃刀の刃で丹念にはぎとっていく・・・という気の遠くなるような作業をつづけられました。
桑名市立中央図書館の貴重なコレクションである秋山文庫を初めとする郷土資料は、平岡氏や先人の方々によって守られてきたものであり、それらの資料を私たちは託されているのだと思うと、身の引き締まる思いがします。

 

その後、昭和45年(1970)、桑名市立文化美術館(現在の桑名市博物館)が創設されると初代館長に就任されますが、残念ながら昭和50年(1975)、郷土史の講話のさなかに心筋梗塞の発作で倒れ、亡くなられました。

 

平岡氏にお会いすることはもうかないません。
けれど残された資料を守り伝えていくことで、その志を受け継いでいくことはできます。

 

「令和」もいつか歴史の中の一時代となる時がやってきます。
託された資料を守ると同時に、今を記録し伝えていくことも図書館の役割といえます。
改めて図書館の役割と責任を感じる機会となりました。

 

これから始まる、そしていつか歴史に刻まれる「令和」が明るい時代でありますように。

 

<参考・引用資料>
『中原中也詩集』 中原 中也/[著],大岡 昇平/編 岩波書店 1991 911.5ナ(書庫)
『新潮日本文学アルバム 30 中原中也』 新潮社 1985  910.2シ(一般)
『ふるさと文学館 第28巻 三重』 ぎょうせい 1995 L980フ(歴史の蔵)
『鉄道の文学紀行 茂吉の夜汽車、中也の停車場』 佐藤 喜一/著  中央公論新社 2006 910.2サ(一般)
『文學界 [1937]12月号』 文藝春秋社 1937.12 L915ブ(歴史の蔵)
『茉莉花 詩集』 平岡 潤/著 平岡 潤 1942 L915ヒ桑名作家(歴史の蔵)
『詩集「茉莉花」と平岡潤 戦争に埋もれた「四季」派詩人』 津坂 治男/著 1992 L904ツ(歴史の蔵)
『桑名の文化 平岡潤遺稿 1 平岡 潤/著 平岡潤遺塙刊行会 1977 L201ヒ通史(歴史の蔵)
『桑名の文化 平岡潤遺稿  2』平岡 潤/著 平岡潤遺稿刊行会 1977 L201ヒ通史(歴史の蔵)
『桑名市史 本編』 近藤 杢/編,平岡 潤/校補 桑名市教育委員会 1987 AL221ク(桑名三重)
『桑名市史 補編』 近藤 杢/編,平岡 潤/校補 桑名市教育委員会 1987 AL221ク(桑名三重)
『桑名の伝説・昔話』 近藤 杢/編,平岡 潤/編 桑名市教育委員会 1965 AL388ク(桑名三重)
『汚れっちまった悲しみに―私の人生観』 中原中也/著 吉田凞生/編・解説 大和出版 1992 (※ こちらの資料は当館に所蔵しておりません)

<志るべ>

 

2019年1月22日(火)AM9:11|投稿者:KCLスタッフ

第22回「図書館を使った調べる学習コンクール」の 受賞作品

第22回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が決定いたしました!

応募作品総数は、107,707作品!

桑名市からは第14回「桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」にて最優秀賞・優秀賞に輝いた6作品を出品し、以下の皆さんが各賞を受賞されました。

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調べる2018
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受賞されたみなさん、おめでとうございます。
「図書館を使った調べる学習コンクール」の作品は、近年全国的に応募数が増加し、内容のレベルもどんどん高くなっているようです。
どの作品も、みなさんが日常の中で興味・関心を持ったことを丁寧に、そして面白くまとめた作品となっています。

これからも、図書館はみなさんの調べる学習を応援・サポートいたしますので、ぜひ調べる学習コンクールの作品づくりに挑戦してみてください。

 

<かぶら>

2019年1月18日(金)PM5:29|投稿者:KCLスタッフ

特別整理期間に伴う休館と貸出期間延長のお知らせ

桑名市立中央図書館は、特別整理期間に伴い以下の期間休館いたします。

◎休館期間

2019年2月1日(金)~2月6日(水)

(ふるさと多度文学館、長島輪中図書館は休館日を除き、通常どおり開館しています)

※休館期間中の返却はくわなメディアライヴ1階の返却ポストをご利用ください。
ただし、CD、DVD、大型絵本・大型紙芝居、ゆめはま文庫、桑名市外から取り寄せた図書は破損のおそれがありますので、開館日にカウンターへお持ちください。

休館に伴い貸出期間の延長を行います。

◎貸出期間の延長

【図書・雑誌】 2018年1月18日(金)~1月31日(木)の貸出 ・・・ 3週間の貸出
【CD/DVD】 2018年1月25日(金)~1月31日(木)の貸出 ・・・ 2週間の貸出

※桑名市外から取り寄せた図書は、貸出期間が異なります。

通常よりも一週間長い貸出が可能です。
長編小説を通して読んでみたり、時間がなくて後回しにしていた本をじっくりと読まれてはいかがでしょうか。
話題の本を集めたベストセラーのコーナーや、各特集コーナーもぜひご利用ください。

◎期間中の講習室利用について
2階講習室は、特別整理期間中(2月1日~2月6日)はご利用いただけません。

休館に際し、皆さまには大変ご不便おかけしますが
ご理解とご協力をお願いいたします。

 

<平八郎>

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