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KCLスタッフブログ ~ブックとラック~

2018年1月18日(木)PM7:25|投稿者:KCLスタッフ

蔵書点検による休館と貸出期間延長のお知らせ

桑名市立中央図書館は、蔵書点検のため以下の期間休館いたします。
休館に際し、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが
ご理解とご協力をお願いいたします。

【休館】2018年2月2日(金)~2月7日(水)

(ふるさと多度文学館、長島輪中図書館は通常通り開館しています)

※休館期間中の返却はくわなメディアライヴ1階の返却ポストをご利用ください。
ただし、CD、DVD、大型絵本・大型紙芝居、ゆめはま文庫、桑名市外から取り寄せた図書は破損のおそれがありますので、開館日にカウンターへお持ちください。

◎期間中の講習室利用について
2階講習室は、特別整理期間中(2月2日~2月7日)は、ご利用いただけません。

また、休館に伴い貸出期間の延長を行います。

【図書・雑誌】 2018年1月19日(金)~2月1日(木)の貸出 ・・・ 3週間
【CD/DVD】 2018年1月26日(金)~2月1日(木)の貸出 ・・・ 2週間

※桑名市外から取り寄せた図書は、貸出期間が異なります。

通常よりも一週間長い貸出が可能です。
長編小説を通して読んでみたり、時間がなくて後回しにしていた本をじっくりと読まれてはいかがでしょうか。
話題の本を集めたベストセラーのコーナーや、各特集コーナーもぜひご利用ください。

カテゴリー:お知らせ, スタッフブログ | コメント (0) | 
2018年1月18日(木)PM4:35|投稿者:KCLスタッフ

第21回「図書館を使った調べる学習コンクール」の 受賞作品

第21回「図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人 図書館振興財団)の 受賞作品が決定いたしました!

桑名市からは第13回「桑名市図書館を使った調べる学習コンクール」にて最優秀賞・優秀賞に輝いた6作品を出品し、以下の皆さんが各賞を受賞されました。

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優良賞:1作品(1名)

◆「みつばちってすごい!実は天才数学者⁈」
木下 響さん(桑名市立修徳小学校 5年)

 

奨励賞:1作品(1名)

 ◆「今、わたしも知りたい!落語」
西田 心さん(桑名市立大山田東小学校 4年)

 

佳作:4作品(4名)

◆「おはよう!!おやすみ!!オジギソウ」
中村 里穂さん(桑名市立益世小学校 3年)

◆「カミナリ大研究」
平井 勇丞さん(桑名市立大山田南小学校 4年)

◆「体にうれしい!ヨーグルト大研究」
辻 亮帆さん(桑名市立大成小学校 5年)

◆「水あめ七変化 ~甘み あみ出す アミラーゼ~」
中村 志穂さん(桑名市立明正中学校 1年)

 

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受賞されたみなさん、おめでとうございます!!

毎年、力作揃いの「図書館を使った調べる学習コンクール」

まだ、調べ学習をしたことがない方は、ぜひ挑戦してみてください。
私たち図書館スタッフも、みなさんの「なぜ?」「どうして?」から始まる調べ学習を通して、疑問や問題・課題の解決に繋がるサポートができるよう、日々励んでいきたいと思います。

 

< かぶら >

2018年1月4日(木)AM9:00|投稿者:KCLスタッフ

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
「志るべ」です。
今年も桑名市立中央図書館とスタッフブログ「ブックとラック」をどうぞよろしくお願いいたします。

 

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?
早いもので、昨年「土佐のオナガドリ」を紹介してからもう一年が経ちました。
恒例となりましたスタッフ制作の「干支」が、今年も図書館入口でみなさまのお越しをお待ちしております。

 

今年お迎えするのは、

ほぼ原寸大の秋田犬と柴犬が、お迎えしています。

ほぼ原寸大の秋田犬と柴犬が、お迎えしています。

「戌」です。
いかがでしょう?
これぞ「犬」!
後ろの大きい犬が秋田犬で、手前の小さい犬が柴犬です。
体つきといい、毛の感じといい、マスキングテープだけで表現しているとは思えない迫力ですね。

 

わたしたちはいろいろな動物に囲まれて暮らしていますが、最も近しい動物が犬なのではないでしょうか。
人と犬が暮らすようになったのは、諸説ありますが、約12,000年前といわれています。人のそばにはいつも犬がいました。
犬の種類は400種以上ありますが、日本犬として国の天然記念物に指定されているのは 柴犬、紀州犬、四国犬、北海道犬、秋田犬、甲斐犬の6種。
日本犬の中でも多く飼われているという柴犬のかわいさは、格別なものがありますね。

 

犬が登場する作品も、古今東西たくさんあります。
はなさかじいさんの犬は、ポチ。
渋谷駅でご主人をずっと待っていたのは、ハチ。
かしこい洋犬の代表といえば、ラッシー。
ハイジの犬はヨーゼフ、と数え上げればきりがありません。
あなたの思い出の犬の名前は何ですか?

 

そんな中から今回は、『まぼろしの小さい犬』(フィリッパ・ピアス/作,猪熊葉子/訳 岩波書店 1989)という作品をご紹介します。

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『まぼろしの小さい犬』(フィリッパ・ピアス/作,猪熊 葉子/訳 岩波書店 1989)

作者は、イギリスの児童文学作家、フィリッパ・ピアス(1920~2006)です。
主人公はベンという男の子。
ベンは誕生日におじいさんから犬をプレゼントしてもらえることになり、とても楽しみにしていました。 ところが、おじいさんから届いたのは、犬ではなく「毛糸ししゅうの犬の絵」でした。
絶望したベンは、次第に自分だけのまぼろしの犬を見るようになります。
まぼろしの犬の名前は、チキチト。
チキチトはとても小さいのですが、オオカミの群れを迎え撃つ勇敢な犬でした。
ベンはチキチトに夢中になっていきます。

 

そんなある日、おじいさんの飼っている犬に子どもが産まれ、本物の犬を飼えることになります。
子犬の名前は、ブラウン。
夢がかなったはずのベンなのですが、どうしてもブラウンを受け入れることができません。
臆病なブラウンは、あまりにもチキチトと違いすぎていました。
ベンの葛藤はつづきます。
ブラウンもベンと仲よくなろうと頑張ります。けれど、ベンはブラウンの名前を呼ぶことができません。
あきらめたブラウンはベンのもとを離れてどこかへ行ってしまいそうになります。

 

どうするベン!

 

つづきは作品をご覧ください。

 

「ほしいものを手に入れたら、そのつぎには、どうやってそれといっしょにくらしていくかを、まなばなくちゃね。」
ベンの背中にかけたおばあさんの言葉が印象的でした。

 

さて、もうひとつみなさまをお迎えするもの、今年の四字熟語は、

今年はこの言葉でみなさまをお迎えします。

今年はこの言葉でみなさまをお迎えします。

「一読三嘆」です。

 

「一読」は一回読むこと、「三嘆」は感動して何度もため息をつくこと。すぐれた詩歌や文章を読んで何度も感嘆すること。またそのようなすばらしい詩歌や文章。(中略)類語に「一唱三嘆」がある。
(『四字熟語辞典』 東郷吉男/著 東京堂出版 2000より)

と、あります。

 

何度も感動してため息をつくような文章との出会い、それこそが読書の楽しみなのではないでしょうか。
それらの文章や言葉は心を豊かにし、苦しい時には心の支えになってくれることと思います。
ここ桑名市立中央図書館がそんな出会いの場となりますように。

 

<参考資料>
ビジュアル犬種百科図鑑』 ドーリング・キンダースリー社編集部/編 緑書房 2016 R645.6ビ
最新世界の犬種大図鑑』 藤田 りか子/著  誠文堂新光社 2015 R645.6フ
犬とくらす犬と生きるまるごと犬百科 3』 金の星社 2005 645イ(児童)
まぼろしの小さい犬』 フィリパ・ピアス/作,猪熊 葉子/訳 岩波書店 1989 933ピ(児童)
四字熟語辞典』 東郷 吉男/著 東京堂出版 2000 R813.4ト

「志るべ」

 

 

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2017年12月26日(火)PM2:24|投稿者:KCLスタッフ

「北村文庫」と北村けんじ氏のこと

こんにちは、「志るべ」です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
気がつけば今年も残すところ、後わずかとなりました。
寒いのは苦手ですが、空気がだんだんと澄んでいく感じは気持ちのよいものですね。
四季のある国でよかったな、と思うことの多いこのごろです。

 

さて今回は、北村文庫についてご紹介いたします。(こちらの記事もご覧下さい)
今年(2017年)は児童文学作家・北村けんじ氏(1929~2007)が亡くなって10年となります。亡くなる直前、北村氏から児童文学に関する資料を寄贈していただきました。
桑名市立中央図書館では、北村氏ご自身の著作をはじめ児童文学関係の雑誌、自筆原稿、書簡などの資料を「北村文庫」として保管しています。
北村文庫は、北村氏を研究する上で、また当時の児童文学を取り巻く環境を知る上でも貴重な資料群であり、「桑名市立中央図書館の地域文庫コレクション」を構成する大切な文庫ということができます。

「歴史の蔵」に「北村文庫」のコーナーがあります。

「歴史の蔵」に「北村文庫」のコーナーがあります。

「北村文庫」の解説と同人誌リストを置いています。

「北村文庫」の解説と同人誌リストを置いています。

北村けんじ氏は、本名を北村憲司といい、昭和4年(1929)、福岡県山門郡瀬高町(やまとぐんせたかまち・現在のみやま市瀬高町)に生まれました。3才で桑名郡多度村(現在の桑名市多度町)へ転居し、その後を多度で過ごしています。
終戦後の昭和22年(1947)、18才で恩師の勧めにより母校である多度小学校(現在の多度中小学校)の助教諭になり、平成2年(1990)、母校の校長を最後に教員生活を終えました。

 

もともと文芸に興味があり、学芸会の脚本などをすべて自分で書くことからはじめ、児童文学に本格的に取り組むようになったそうです。
当時は児童文学への認識が低く、なかなか出版できる機会に恵まれず、初めて本を出すことができたのは38才の時でした。
教師の勤めから帰ると自室にこもり執筆するという生活を、40年余り続けられたといいます。

 

教師を退職後は三重大学や四日市大学で講師を勤め、三重児童文学の会、日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会に所属し、同人誌の顧問として後進の育成にもあたられました。
代表作『まぼろしの巨鯨(おおくじら)シマ』(北村けんじ/作,瀬川康男/え 理論社 1978)での第19回サンケイ児童出版文化賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞されています。

『まぼろしの巨鯨シマ』 北村けんじ/作,瀬川康男/え 理論社 1986

『まぼろしの巨鯨シマ』 北村けんじ/作,瀬川康男/え 理論社 1978

児童文学界に多大な貢献をされた北村氏ですが、少しでも身近に感じたく、失礼ながらここからは、「北村さん」と呼ばせていただきたいと思います。
北村さんは、児童文学への想いを次のように語っておられます。

 

児童文学は、人間としてどう生きたらいいかという理想を求めていくものです。子どものものとはいえ、人間としての根元的なものに取り組んでいる、そんなことを日々考えています
(『瞬間(とき)の浪漫 平成12年度多度町勢要覧』 平成14年11月修正版 多度町 2002 より)

 

北村さんの作品には時代や景色、そしてそこに暮らす人々や子どもたちの姿が丁寧に描かれています。ご自身の教師生活をもとに、学校生活を描いた作品も多くあります。
北村さんの作品は、子どもたちとかかわりを深める中から生まれたものといえます。
また、多度を舞台にした作品も多く見られ、「あっ、これはあの場所のことかな?」と思う記述にも出会います。

 

最後の作品となった『クジャク砦からの歌声』(北村けんじ/作,石倉欣ニ/絵 小峰書店 2003)は、昭和22年4月のある朝、一人の17才の青年が代用教員として、小学校の正門につづく坂道を歩いていく場面から始まります。その姿は、18才で助教諭として母校の門をくぐった北村さんの姿と重なります。

 

北村さんが赴任した多度小学校は、作品の中では太生(たお)小学校として描かれています。
この作品は、書きたい、書きたいと思いながら、書いては消し、書き上げるのに十数年を費やした、と「あとがき」に書いておられます。

『クジャク砦からの歌声』 北村けんじ/作 石倉欣ニ/絵 小峰書店 2003

『クジャク砦からの歌声』 北村けんじ/作,石倉欣ニ/絵 小峰書店 2003

どうしてそれほど時間を費やしたのでしょう?
少し長いですが、「あとがき」の言葉を引用させていただきます。

 

教師の眼で書けば、教師の実践、実録物語に陥り、子どもの眼で見れば、どうも単調な学校物語になってしまうような気がします。
私が密かに思っていたのは、教師と子どもの対等な目線で火花を散らし、たとえもがき合うことはあっても、快活、ユーモラスな「明日」が見えてくるような、そんな物語を描きたかったのです。今やっと、そんな境地に立ってペンが動き始めました。
私をつき動かしたのは、この物語に登場する子どもたちも、すでにおとなになり、私と同じ原風景を持っていることに気づいたからです。そして、その共通意識が強くなればなるほど、一見繁栄しているかにみえて、疲弊している今の時代を、逆噴射したい。そんな気持ちにつながっていきました。
(『クジャク砦からの歌声』北村 けんじ/作,石倉 欣二/絵 小峰書店 2003「あとがき」より)

 

あとがきの言葉からは、北村さんの想いが伝わってきます。
その想いが作品という形になるために、十数年という時間が必要だったことが わかります。
この物語が最後の作品であることも印象的です。

 

多度の町に思い出のある方、北村さんと同じ時代を生きた方、同じ原風景を持つ方、そして当時をまったく知らない世代の子どもたちにも、作品を読んで北村さんの想いを感じていただければと思います。

 

<参考資料>
桑名市立中央図書館 開館10周年記念 地域文庫コレクション 秋山文庫・伊藤文庫・堀田文庫・北村文庫・貝塚文庫』 桑名市教育委員会務局生涯学習課中央図書館 2015 AL026ク
※こちらの冊子はご希望の方に無料で配布しています。
瞬間(とき)の浪漫 平成12年多度町勢要覧』 平成14年11月修正版 多度町(三重県) 2002 AG318.2タ
まぼろしの巨鯨(おおくじら)シマ』北村 けんじ/作,瀬川 康男/え 理論社 1978 YL913キ
クジャク砦からの歌声』北村 けんじ/作,石倉 欣二/絵 小峰書店 2003 YL913キ

「志るべ」

2017年12月14日(木)AM10:13|投稿者:KCLスタッフ

年末年始の休館と貸出期間延長のお知らせ

「ブックとラック」をご覧のみなさま、こんにちは。平八郎です。
中央図書館の年末年始休館と、貸出期間延長のご案内です。
中央図書館では以下の期間が休館となります。

【休館期間】
12月27日(水)~1月3日(水)

※休館期間中の返却はくわなメディアライヴ1階の返却ポストをご利用ください。
ただし、CD、DVD、大型絵本・大型紙芝居、ゆめはま文庫、桑名市外から取り寄せた図書は破損のおそれがありますので、開館日にカウンターへお持ちください。

また、休館に伴い貸出期間の延長を行います。

【図書・雑誌の貸出期間延長】
12月14日(木)~12月26日(火)の貸出……3週間の貸出

【CD・DVDの貸出期間延長】
12月21日(木)~12月26日(火)の貸出……2週間の貸出

※桑名市外から取り寄せた図書は、貸出期間が異なります。

通常よりも一週間長い貸出が可能です。長編小説を通して読んでみたり、時間がなくて後回しにしていた本をじっくりと読まれてはいかがでしょうか。
どれを読もうか迷う……という時は、話題の本を集めたベストセラーのコーナーや、各特集コーナーをご覧ください。

今年も図書館をご利用いただき、ありがとうございました。
2018年も桑名市立中央図書館をご利用・ご活用いただきますようよろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。

< 平八郎 >

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