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「大人の図書館ツアー」開催のお知らせ
2017年6月6日(火)|投稿者:kclスタッフ
図書館の裏側や、郷土資料の世界を見ることができるほか
図書館の仕事が体験できるツアーです。
今回は、郷土資料室「歴史の蔵」に保管されている郷土資料
『桑名日記』・『柏崎日記』をご紹介いたします。
ご参加をお待ちしております!
「大人の図書館ツアー」
日時|2017年6月25日(日) 13:30~16:00
対象|市内在住の18歳以上の方
定員|6名 ※申込多数の場合は抽選
参加費|無料
申込期間|6月5日(月)10:00~6月12日(月)17:00
申込方法|直接窓口もしくは電話で中央図書館へ
☎0594-22-0562 ※受付の際に、氏名・連絡先(電話番号)を伺います
参加受付は終了しました。
たくさんのお申込みありがとうございます!
<くわにゃん>
7代目「桑名のあうるさん」のポスターが完成しました!
2017年5月26日(金)|投稿者:kclスタッフ
第20回 図書館を使った調べる学習コンクール全国大会に入賞された、桑名市内の小・中学生7名の「桑名のあうるさん」。
今年度のポスターが完成いたしました!
(「桑名のあうるさん」について、詳しくはこちらをご覧ください)
(写真前列左から)
高木 咲衣さん(小学5年生)・松岡 大祐さん(小学4年生)・伊藤 胡春さん(小学5年生)
(後列左から)
柴田 花さん(中学1年生)・松岡 未侑さん(中学1年生)・中村 志穂さん(中学1年生)・西田 詩衣瑠さん(中学1年生)
※2017年5月現在の学年です。
平成29年度の一年間、中央図書館のPR活動に協力していただきます。
ポスターは、館内に掲示いたします。ご来館の際は、是非ご覧ください!
<くわにゃん>
義道を極める~「桑名の千羽鶴」を深く知ろう~ を開催します!
2017年5月25日(木)|投稿者:kclスタッフ
桑名市立中央図書館では、
連続講座 “義道を極める~「桑名の千羽鶴」を深く知ろう~”を開催します。
「桑名の千羽鶴」を折る事は今や広く浸透し、その名前を知る人も多くなりました。しかし、義道が『秘伝千羽鶴折形』で意図した本来の折り手順や、文中の狂歌についてはあまり知られていません。
この講座では、義道自身について知り、また史料の中身を読み解くことで、折り方だけではない「桑名の千羽鶴」を、本質から学びます。
- 初回開講:6月27日(火) 午後1時30分から午後4時まで 全10回
- 受講資格:「桑名の千羽鶴」の49種類を折ることが出来る人で、文献の資料に関心のある人
- 内 容:義道の意図した折り方で50種の連鶴を折る(※和紙は各自準備・持参してください)/狂歌を読む など
- 定 員:20名(申込多数の場合は抽選します)
- 受 講 料:3,000円(途中退会でも返金はしません。※和紙代は含まれていません)
- 申込締切:6月18日(日)必着
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★★★詳細はチラシをご覧ください。画像をクリックするとPDFが開きます。
夏休み直前!調べる学習親子講座「桑名の千羽鶴」を開催します!
2017年5月25日(木)|投稿者:kclスタッフ
桑名市立中央図書館では、
“夏休み直前!調べる学習親子講座「桑名の千羽鶴」” を開催します。
一枚の和紙から何羽もの鶴を折る桑名の伝統文化「桑名の千羽鶴」について、桑名市博物館歴史専門官の大塚由良美さんに解説していただきます。
連鶴を折ることはもちろん、和紙や鶴のことなどを図書館の資料を使って自分で調べて「調べ学習」の方法を身につけよう!
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★★★画像をクリックするとPDFデータが開きます★★★
詳しくはチラシをご覧ください。※申込用紙はダウンロードしてご利用ください。
『ぼくがサムライになった日』
2017年5月9日(火)|投稿者:kclスタッフ
上げ馬ばかりは、かけや。
そのいっしゅんに、
馬と人が
ひとつのからだに
なるか、なれんか。
そして、土の壁と
火花散らす
たたかいや。
(『ぼくがサムライになった日』 北村けんじ/作 今井弓子/絵 金の星社 1983 「はじめに」より)
こんにちは、「志るべ」です。
新緑がまぶしい季節になりました。
五月の風の中、今年も多度の町では上げ馬神事が行なわれました。
『ぼくがサムライになった日』という作品は、
上げ馬神事を題材に書かれた作品で、作者は多度の児童文学作家、北村けんじ氏(1929~2007)です。
今回はこの作品をご紹介します。
ご存じのとおり、上げ馬神事は毎年5月4日、5日に多度大社で行われる例祭「多度祭」の神事です。
境内に造られた急な斜面を人馬一体となって駆け上がるという勇壮な神事で、うまく上がればその年は豊作とされています。最初に駆ける馬が上がれば早稲(わせ)の米が豊作、後の馬が上がれば晩稲(おくて)が豊作とも言われます。
昭和53年(1978)、三重県の民俗無形文化財に指定されました。
主人公「ぼく」は、多度の小山(おやま)に住む小学4年生の男の子「湯山マサキ」です。
マサキのおとうさんはシンガポールに出張中で、今はおかあさんと二人暮らしをしています。
物語は3月の終わりから始まります。
上げ馬の乗り子が決まる4月1日を目前に控え、マサキの祖父「馬屋のおっちゃん」の心は、早くもうきうきし始めていました。
馬を売っているわけでもないのに祭や馬のことならなんでも知っているおっちゃんは、みんなから「馬屋のおっちゃん」と呼ばれていました。
祭が大好きなおっちゃんですが、ここ10年ほど身内から誰も参加するものがなく、近所の子どもたちにも断られ、さびしい思いをしていました。
なんとかしたいおっちゃんは、孫のマサキを預かって戸津(とづ)の子として弓取りにしようと考えます。弓取りは乗り子の御付きをつとめる重要な役目です。
さいわい戸津の中には他に弓取りを志願するものがなく、おっちゃんの作戦はすんなり成功、大喜びなのでした。
乗り子は中学3年生のコウジ
ふたりの前に現われたのは、くり毛の馬サスケでした。
上げ馬に成功するにはまず馬に慣れ、馬との信頼関係を築かなければなりません。
上げ馬本番に向けて、マサキとコウジの特訓が始まります。
はたしてふたりはサスケと心を通わせることができたのでしょうか。
そして、コウジと馬は壁を駆け上がることができたのでしょうか。
つづきは作品をお読みいただければと思います。
現在4階歴史の蔵の前では「上げ馬神事~人馬一体の挑戦~」と題して、6月27日まで特集展示を行っています。

上げ馬神事や多度大社の資料を揃えています。

『ぼくがサムライになった日』も貸出しています。
北村さんは作品のあとがきでこう書いています。
・・・そして、あっという間に祭が過ぎ、そのあとにいやにおとなっぽい充実感と、はかなさのまじり合った、なにかあまずっぱいものまで感じたものでした。・・・
祭は、少年が成長していく中で経る、通過儀礼のひとつであるのかもしれませんね。
物語の最後に、祭を終えたマサキがシンガポールの父親に手紙を書く場面があります。そこにいるマサキは少し大人になっているようでした。
作者の北村けんじ氏より寄贈していただいた児童文学関係の資料は、「北村文庫」として桑名市立中央図書館に保管されています。
「北村文庫」については、また改めてご紹介したいと思います。
<参考資料>
『ぼくがサムライになった日』 北村 けんじ/作,今井 弓子/絵 金の星社 1983 YL913キ
『桑名市立中央図書館 開館10周年記念 地域文庫コレクション』 桑名市教育委員会事務局生涯学習課中央図書館 2015 AL026ク (☆希望者には無料配布を行っています。)
『瞬間(とき)の浪漫 平成12年多度町勢要覧』 平成14年11月修正版 多度町(三重県) 2002 AG318.2タ
『多度町史 民俗』 多度町教育委員会/編 多度町 2000 AL221タ
「志るべ」