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#kclスタッフおすすめ本 『フェアリー・レルム(全10巻)』
2021年10月8日(金)|投稿者:kclスタッフ
【 とにかく読んで欲しい本 】
『フェアリー・レルム 1』
(エミリー・ロッダ/著,岡田 好惠/訳,仁科 幸子/絵 童心社 2005年刊)
エミリー・ロッダさんの書かれた『フェアリー・レルム』という作品をご紹介したいと思います。
おばあちゃんの大切なブレスレットをさがしていたジェシーは、ひょんなことから妖精の王国「フェアリー・レルム」にまぎれこんでしまいました。
そこでふしぎな妖精たちに出会い、大好きなおばあちゃんのたいへんな秘密を知ることになります。
ジェシーは妖精たちと一緒に王国の危機に立ち向かっていきます。
王道のファンタジーであり、あたたかく、優しい世界が紡がれる物語です。
私にとってこの本は、小学生の頃に出会い、読書の楽しさやファンタジーの面白さを教えてくれた作品です。
話がテンポよく進み、展開も分かりやすく、夢中になって読んでいました。
また、魔法の呪文なども子ども心をくすぐり、口ずさんでいた覚えがあります。
子ども向けに書かれた作品ではありますが、大人の方も楽しめます。
読み進めていく度に出会うエルフやユニコーン、ノームにピクシーたち、たくさんのキャラクターたちがとても個性的で魅力的です。
全部で10巻ありますが、1巻ずつ完結しています。
試しに1巻を読んでみてはいかがでしょうか。
2巻、3巻と続けて読みたくなってくるかもしれません。
▼本の貸出状況は、こちらから確認いただけます
『フェアリー・レルム 1』
『フェアリー・レルム 2』
『フェアリー・レルム 3』
『フェアリー・レルム 4』
『フェアリー・レルム 5』
『フェアリー・レルム 6』
『フェアリー・レルム 7』
『フェアリー・レルム 8』
『フェアリー・レルム 9』
『フェアリー・レルム 10』
▼出版社
童心社
※次回更新は2021年10月22日(金)の予定です
イベント情報『クリエイターズ IN ライブラリー 第4弾「Happy Halloween~手形・足形アート&フォト撮影会~」』を開催します
2021年10月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
※10/15 15:10 追記
好評につき、定員に達したため、申込受付を終了いたしました。
ご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。
(キャンセル待ちはありません)
日時|2021年10月31日(日)
第1部:午前10時30分~12時
第2部:午後2時~3時30分
場所|くわなメディアライヴ2階 第1会議室
定員|先着30個(各回15個)
対象|0歳から
参加費|1,100円
申込方法|直接または電話で中央図書館へ
申込開始|10月5日(火)午前10時30分から
申込先|桑名市立中央図書館 (桑名市中央町三丁目79)☎ 0594-22-0562
内容|お子様の成長記録にピッタリな手形、足形アート。ハロウィンのモチーフで可愛く思い出に残しませんか?
クリエイターズ IN ライブラリー 第3弾 を開催しました
2021年10月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
夏休みも中盤に差し掛かった頃、暑さと大雨に見舞われましたが、8月15日(日)に「クリエイターズINライブラリー」第3弾『ダンボール工作~子どもの発達に合わせたオーダーメイド工作~』を無事開催することができました!
今回は総勢23名のお子さんにダンボール紙を使ってブルドーザーを作っていただきました。参加者の平均年齢は約6歳。3歳のお子さんも参加されましたが、年齢や発達に合わせた道具を使っているため、未就学児から小学生まで楽しく工作をしていただけたようです。
常識にとらわれない色とりどりのブルドーザーに、お子さんはもちろん、保護者の方たちも満足されたようです。最後は出来上がった作品と一緒に写真撮影をされている姿も見受けられました。
※第4弾のイベントに向けても準備中ですが、今後の状況次第では急遽中止・延期となる可能性がございます。ホームページやSNSにて情報を発信していきますので、随時ご確認ください。
イベント情報『「kclビブリオバトル2021」を開催します』
2021年10月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
日時|2021年10月30日(土) 14:00 ~ 15:30
場所|くわなメディアライヴ 2F第1会議室
定員|発表者:5名 観覧者:20名
対象|発表者:中学生(12歳)以上の方 観覧者:どなたでも可
持ち物(発表者のみ)|紹介する本
参加費|入場無料
申込方法|桑名市立中央図書館窓口、または電話で受付
申込期間|2021年9月2日(木)10:00~ ※定員になり次第締め切ります
申込先|桑名市立中央図書館 0594-22-0562
ビブリオバトルとは、おすすめの本を持ち寄り、本の紹介をして、最も読みたくなった本を決めるという本の紹介コミュニケーションゲームです。
「人を通して本を知る。本を通して人を知る」というキャッチコピーのもと、図書館やカフェなど様々な場所で、幅広い世代の方が楽しまれています。
当館でも毎年好評いただいているイベントです。(過去に開催したビブリオバトルの様子はこちら)
※新型コロナウイルス感染拡大状況により、あるいは定員に満たない場合は中止とさせていただくことがあります。最新情報は当ブログでお知らせいたします。
※感染防止対策を行った上で実施いたします。マスクの着用と事前の検温にご協力ください。
ビブリオバトルの公式ルールは次のように定められています。(ビブリオバトル公式ウェブサイト)
【公式ルール】
➀ 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
② 順番に一人5分間で本を紹介する。
③ それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
④ 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
公平さを保つために、すべての発表を聞いた方のみ投票ができます。
また、ディスカッションでは、発表の揚げ足をとったり批判をするようなことはせず、発表内容でわからなかった点や、「どの本が一番読みたくなったか?」の判断をするための材料となることを聞き、その場が楽しい場となるようにご協力をお願いしています。
秋といえば・・・虫?
2021年10月1日(金)|投稿者:kclスタッフ
こんにちは。ばんこです。
今月の児童特集は「〇〇の秋」です。
みなさんはどんな秋がお好きでしょうか?
うるさいほどのセミの声から、カナカナとなく
蜩の声をきくと、一気に秋を感じます。
俳句の世界で「虫」といえば、秋に草むらで「鳴く」虫の総称だそうです。
今回はイロイロな「虫」の本を紹介します。
同じ「なく」でも絵本の世界で有名なこの「むし」は、お腹が痛いと泣いています。
『はらぺこあおむし』
(エリック=カール/さく,もり ひさし/やく 偕成社 1989)
小さな葉っぱの上にうまれたあおむしが、きれいな蝶になるまでのお話。
コラージュと呼ばれる貼り絵の技法を使い、色鮮やかに表現されています。
だんだん増えていく食べ物、丸くあいた、アオムシが食べたであろう穴も
子どもの好奇心をくすぐる仕掛けになっています。
実は、1969年にアメリカで出版された原書『The very hungry caterpillar』
の初版の奥付には「printed Japan」と印刷されているそうです。
当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けや、ページの大きさも違うこの本を、
印刷・製本してくれる会社が見つからず、なんと、日本で印刷・製本を引き受けてくれる
会社がみつかり、作られることになったそうです。
世界で最初の『はらぺこあおむし』は日本の会社によってつくられました。
50年以上前の絵本ですが、今でも大人気。
こんなにも素敵な絵本が、実は日本で作られていた!と知ると
なんだかうれしくなります。
エリック・カールさんのコラージュと呼ばれる貼り絵の技法を詳しく知りたい方は
こちらの本をご覧ください。
『エリック・カール絵本の世界 いろのまほうつかい』
(ブックグローブ社 2004.4)
実は桑名には、虫の絵がとても上手なお殿様がいました。増山雪斎です。
『増山雪斎~大名の美意識』
(増山 雪斎/[画],桑名市博物館/編集 桑名 桑名市博物館 2007.10)
写実的な虫類写生図譜『虫豸帖』(ちゅうちじょう)の作者として知られる増山雪斎
(ましやませっさい)
=増山正賢は、宝暦4年(1754年)10月14日、伊勢長島藩主正贇(まさよし)
の長子として江戸にうまれ、父の死去とともに、安永5年(1776年)23歳で遺領2万石を
襲封しました。
『虫豸帖』(ちゅうちじょう)は東京国立博物館 デジタルコンテンツから見ることができます。
今度は、虫の切り紙です。
『本物そっくり!昆虫の立体切り紙 ハサミだけでつくれる』
(今森 光彦/著 東京 日本ヴォーグ社 2015.5)
写真家・切り絵アーティストとして有名な今森光彦さんの本です。
画用紙とハサミで、簡単に立体的な昆虫を作る事ができます。
細い足の部分などは、切ることが少し難しいですが、おうち時間に、
ぜひチャレンジしてみてください。
タイトルに「ちゅう」とつきますが、虫ではありません。
(松岡 篤/監修,かんちく たかこ/文 アリス館 2019.7)
漢字で書くと「放散虫」「虫」とつきますが、いわゆる「昆虫」でも
「節足動物」でもありません。
5億年前から、海に暮らす小さな生き物が「放散虫」です。
この本は、「放散虫」の骨の写真集です。
「放散虫」の骨は、ガラス質でできていて、とてもきれい。
そして、とても不思議な形をしています。
ぜひ、一度この不思議な生き物を見てください。
地球上には、まだまだ知らない生き物がいっぱいです。
「放散虫」と同じくらい大昔からいる生き物の祖先たち。
一体、どんな大きさだったのか?何cm、何mと数字で書かれていても
よくわかりませんが、写真でみるとよくわかります。
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 古生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2018.8)
大昔に絶滅した生き物が、現代社会に登場します。
日常生活に溶け込んだ「三葉虫」や、巨大トンボの「メガネウラ」等の生き物たち。
ヒトデ類が、フライングディスクになっていたり…と、
リアルなサイズ感を楽しむ事ができます。
実際にいたらビックリですが、想像しながら楽しんでください。
古生代・中生代・新生代 3巻あり、恐竜好きなら、新生代がおすすめです。
普通の図鑑にあきた~という方もどうぞ。
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 中生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2019.8)
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 新生代編』
(土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2020.10)
最後は、イロイロな虫がいるなかで、図書館に多いであろう虫・・・
『エリザベスは本の虫』
(サラ・スチュワート/文,デイビッド・スモール/絵,福本 友美子/訳
アスラン書房 2003.10)
本が大好きな実在の人物、メアリー・エリザベス・ブラウンを元にしたお話です。
子どもの時から本好きで、大人になっても、とにかくいつも本を読んでいるエリザベス。
この絵本の表紙裏、裏表紙裏に描かれているのは、本棚です。
横倒しになっていたり、本の上に本が載せられていたり・・・
図書館員としては、そのあたり少し気になってしまいますが、
絵から、エリザベスは読む事は好きだけど、あまり読み返すことはしなかったのかな?
などと、いろいろ想像してしまいます。
好きなものに囲まれたエリザベスの一生 うらやましくもありますが、
好きな事が一つだけではない身としては、ちょこちょこ手をだす
今ぐらいがちょうど良いのかもしれません。
イロイロな「むし」の本を紹介しました。
エリザベスはちょっと読みすぎですが、「読書の秋」に「むし」の本を
手に取ってみてはいかがでしょうか?
参考図書
『はらぺこあおむし』
エリック=カール/さく,もり ひさし/やく 改訂 偕成社 1989.2
『エリック・カール絵本の世界 いろのまほうつかい』 ブックグローブ社 2004.4
『増山雪斎~大名の美意識』
増山 雪斎/[画],桑名市博物館/編集 桑名 桑名市博物館 2007.10
『本物そっくり!昆虫の立体切り紙 ハサミだけでつくれる』
今森 光彦/著 日本ヴォーグ社 2015.5
『ほうさんちゅう ちいさなふしぎな生きもののかたち』
松岡 篤/監修,かんちく たかこ/文 アリス館 2019.7
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 古生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2018.8
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 中生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2019.8
『リアルサイズ古生物図鑑 古生物のサイズが実感できる! 新生代編』
土屋 健/著,群馬県立自然史博物館/監修 技術評論社 2020.10
『エリザベスは本の虫』サラ・スチュワート/文,デイビッド・スモール/絵
福本 友美子/訳 アスラン書房 2003.10