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桑名市立中央図書館スタッフブログ「ブックとラック」をご覧のみなさま、こんにちは。
図書館で本を探すには?~応用編1~ (2016年07月05日)以来の平八郎です。
今回は、4階フロアを紹介いたします。
4階には桑名市や三重県に関する郷土資料のほか、調べものに便利な辞書や事典類が並んでいます。
画像をクリックすると拡大します
画像は館内で配布している案内図に色を付けたものです。
では、順番にレシートに表示される各所蔵場所を紹介します。
①、②桑名三重
緑色で分けられている部分は所蔵場所「桑名三重」と表示されるコーナーです。上の図でいうと、①と②の一角です。
こちらには桑名市や三重県、郷土に関する資料が集められています。行政資料や生活情報の資料等もあり、桑名を知るための本が集まっています。
③歴史の蔵
③の「歴史の蔵」も上記の「桑名三重」と同じく、郷土資料が保管されています。
歴史の蔵についての詳細は過去の記事をご覧ください。
私のオススメの記事へのリンクを記載させていただきます。
「歴史の蔵」には何がある?? (2012年08月31日)
“桑名”に出会うならココ! (2013年02月07日)
④、⑤調べる
レシートに「調べる」と表示される④には辞書や事典などの参考図書
⑤には地図帳があります。ご活用ください。
過去のブログでもR本(参考図書)というテーマで取り上げています。
ちょっと気になる「R本」 (2010年10月15日)
ちょっと気になるR本~Part2~ (2015年10月24日)
⑦外国語
⑦の「外国語」には、英語のほか、
中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語で書かれた資料があります。
また、外国の方が日本のことを知るための本や、日本で暮らすための本などもあります。
⑧AV(Audio Visual)
⑧の「AV」にはCDやDVDがあります。DVDは館内で視聴できるほか、貸出できる資料もあります。
CDも、どれを借りるか迷った際には試聴することができますので、カウンターへお気軽にお申し出ください。
図書館4Fには・・・!(2010年07月05日) の記事でも紹介しています。
4階特集
「歴史の蔵」の前では、隔月で桑名にちなんだ特集を展示しています。
「桑名三重」とあわせてご利用ください。
4階新刊
階段で3階から上がってくると、まず目に入る場所です。4階フロアに並ぶ新着図書があります。
4階フロアの所蔵場所について紹介させていただきました。
4階フロアはインターネットで調べものができるITコーナーや、DVDが視聴可能なAVコーナーがあり、3階フロアとは違った雰囲気があります。
オススメは、4Fの最新情報がわかる新刊コーナーです。
こちらには新しく図書館に入った資料の他に、デジタルサイネージがあります。
ITコーナー、AVコーナー等の利用状況と図書館からのお知らせが確認できます。
新刊図書と一緒に、ぜひご覧ください。
<平八郎>
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こんにちは、「志るべ」です。
すっかり秋も深まってまいりました。
おいしいものの誘惑が多い季節ですが、スポーツの秋でもありますよね。
秋の味覚をたっぷりいただいた後には、しっかり身体を動かしたいものです。
スポーツといえば、桑名に伝統的スポーツ(競技)が残されていることをご存じでしょうか。
「打毬戯(だきゅうぎ)」といわれる競技で、江戸時代に桑名の藩校「立教館」で行われていました。
寛政の改革で有名な松平定信が白河(福島県白河市)藩主であったころ、藩校立教館に打毬を取り入れています。
『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』という江戸時代の書物(序文:文政13年)には、次のように記されています。
打毬の戯は昔江戸にて行れたりと云ふ今は奥州白川の諸士集て赤白の毬を打小門を設て打入先後相争て勝負を極む(後略)
文政6年の国替えにより、立教館とともに「打毬の戯」も白河から桑名へ移りました。
以前のブログ「渡部家の交換日記」でご紹介しました『桑名日記』には、孫の鐐之助が「だきうのまねする」(天保12年11月29日)という記述があります。
幼い鐐之助は石取祭だけでなく、打毬もまねして遊びに取り入れていたのですね。
明治以降は私塾を経て、立教小学校へと受け継がれていきました。戦争により中断を余儀なくされますが、昭和53年楽翁公150年記念大祭を機に復活しました。昭和55年からは立教地区大運動会(小学校と地区自治会により共同開催される運動会で、現在の立教大運動会)の中で行われています。
今年も10月2日、立教小学校において開催されました。
ではいったい「打毬戯」とはどんな競技なのでしょう?
『日本こどものあそび大図鑑』の「打毬」の項には次のように書かれています。
中国から伝わったポロのような球技。平安時代に宮中行事としておこなわれ、江戸時代に復興された。(中略)2組に分かれた騎馬(古代には馬に乗らない徒歩打毬もあった)の武士が、紅白の毬を毬杖(ぎっちょう)ですくい取り、毬門に投げ入れたほうが勝ち。後に子供がこれをまねして毬を打ち合う遊びができ、毬打(ぎっちょう)といった。
「桑名の打毬戯」はどうでしょうか?
復活にあたり、安全面に配慮しつつ伝統の競技を残す方法が考えられました。
現在は保存会のメンバーの指導のもと、立教小学校の5・6年生により行われています。
剣道着に襷(たすき)、はちまき、大将は陣羽織を身につけて、白い旗を掲げた「白虎隊」と赤い旗の「朱雀隊」に分かれて戦います。
白チーム「白虎隊」の旗。
赤チーム「朱雀隊」の旗。
競技は三種類に分かれています。
一つ目は、毬を打棒で相手ゴールに打ち込む「打毬」の競技。
大将がひとりひとりに采配を振って「打て」と命じ、それによって毬が打ち込まれます。
毬が入ると、それぞれ陣鉦(じんがね)、陣太鼓(じんだいこ)を鳴らします。
「白虎隊」のゴール。陣鉦が吊るされています。
「朱雀隊」のゴール。陣太鼓が吊るされています。
二つ目は、毬を手で相手ゴールに投げ込む「玉入れ」のような競技。
線上に並べられた毬を手でつかんで相手ゴールに投げ入れます。
一列に並んだ毬を相手ゴールに投げ入れます。
三つ目は、腕組をして枠内から相手を押し出す「押し合い」の競技。
以前は襷(たすき)の奪い合いなどがありましたが、安全面に配慮して、腕は身体の前で組んで手や足は出さないというルールに変更されています。
これら三種類の競技の得点を合計して勝敗が決まります。
今年は赤の朱雀隊の勝利となりました。
負けた隊は降参の意を示し、副将の「兵器はずせ」の号令で、旗を降ろし、襷(たすき)やはちまきをはずし、参謀と曹長はそれらを相手方に差し出します。
旗を地面に置きます。
襷、はちまき、大将の陣羽織などをかごへ入れます。
差し出す際には決まったセリフがかわされます。
負 「そまつな品だが受け取れ」
勝 「負けたのに言葉が悪い。もう一度出直して来い」
負 「大切な武器だが、負けてやったから渡しに来た」
勝 「まだ言葉が気に入らん。どうぞお受け取りくださいと言え」
負 「どうぞ受け取ってください」
勝 「よし。受け取ってやる」
この負け惜しみの言葉には、見学の人々から笑いがこぼれていました。
それぞれの役割には決まった言い回しがあり、口上やセリフを覚えるのはたいへんなのではないでしょうか。
勝った隊は副将の「ひーのふーの」という声に合わせ、全員で「うぉーい」と声をあげながら、ひざまづいている相手方の回りを一周して退場します。その後、負けた隊も立ち上がり無言で退場します。
古式ゆかしいルール(安全面を配慮した上で)によって繰り広げられた戦いは終了しました。
遠方から、桑名の打毬戯の調査に図書館へ来られる方もいらっしゃいます。
その際に、鹿児島には「ハマ」と呼ばれる円盤を棒で打ち合う「ハマ投げ」という打毬があることをお聞きました。
打毬にもいろいろな形があるのですね
桑名の打毬戯は地域参加の運動会で行われ、保存会を初め地域の人々の想いが受け継がれた競技といえます。
図書館では「桑名の打毬戯」を映したDVDを館内で視聴していただくことができます。
ぜひ一度、桑名独自の打毬戯をご覧ください。
<引用・参考資料>
『嬉遊笑覧(序文:文政13年)』 喜多村 信節/著 緑圓書房 1958 031キ(書庫)
『桑名日記 2』 渡部 平太夫政通/著, 澤下 春男/訳 ぎょうせい 1984 AL221ワ(桑名三重)
『日本こどものあそび大図鑑』 笹間 良彦/著画 遊子館 2005 R384.5サ(調べる)
『日本遊戯史』 酒井 欣/著 第一書房 1983 384.8サ(歴史の蔵)
『三重県の祭り・行事』 三重県教育委員会 1997 AL386ミ(桑名三重)
『打毬戯』 打毬戯保存会 1989 L783タ(歴史の蔵)
『立教百年誌』 立教開校百年記念会 1973 L376ク(歴史の蔵)
『打毬戯(DVD)』 桑名市教育委員会 (館内視聴)
<志るべ>
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「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
いろんなお店の”秋スイーツ”を食べ歩いて、食欲の秋を満喫している< かぶら >です。
中央図書館が毎年行っている「昭和の記憶」収集資料展が、来月ついに10回目の開催を迎えます。
今回は、 ”10年の活動をふり返って”というサブテーマを設けて、これまでに使用してきたパネルや資料などを使って、当日の展示を盛り上げるべく、スタッフが日々準備しております!
詳細は、近日中にここ「ブックとラック」でお知らせいたしますので、お楽しみに☆
そして「昭和の記憶」開催に先駆けて、4階歴史の蔵前では郷土特集『なつかしの桑名』を開催中です!
歴史の蔵前の様子
過去の特集でもおなじみの『写真アルバム 桑名・いなべの昭和』や、『目で見る桑名の100年』で当時の人々の暮らしや町の様子をご覧いただけるだけでなく、今回は桑名市にお住まいの方には身近なアノ資料を歴史の蔵から出しております!
それは・・・こちらです!!
色鮮やかな広報誌がずらり!
毎月家のポストに届く、市政や生活情報をお届けしてくれる『広報くわな』!!
中央図書館でも、よくイベントの開催のお知らせを載せていただいたり、とてもお世話になっております。
上の写真に写っているのは展示の中の一部ですが、今私たちの家に届いているものに比べると、随分と形が変わっているのがわかります。
中央図書館が所蔵しているのは、昭和42年度に発行されてから現在にいたるまでの、およそ48年分。
1冊の中に、その年度中に発行された広報が収録されています。
当時の市政はもちろん、予防接種のお知らせや、小学校の校舎が完成しました!など様々。
中でも、私< かぶら >が面白く思ったのは、『広報くわな 総集版 昭和47年度』です。
昭和47年というと、今から33年前。
この年、当時の桑名を代表する2つの新しい建物が出来ました。
ひとつは、桑名駅前に出来た”ショッピングシティ・ パル”!!
パルの完成を知らせる記事
昭和47年(1972)10月10日にオープンしたパルは、鉄筋コンクリート造り、地下2階、地上6階建てと当時としてはかなり大きな建物でした。
地下2階を除いた全てのフロアに店舗が入り、桑名市の表玄関を華々しく飾り、市民に愛されました。
この年の広報くわな5月号では、「カッコイイ< 名前 >をつけて」という見出しで、新しく出来るビルの名前を募集する記事が載っています。
市民の声によって名付けられた”パル”とは、【PAL = 仲間・友達】という意味があるそうです。
幼い頃、よく母に「パルへ連れてって!」とお願いしていた私ですが、今回この広報くわなを読んで、はじめてその名前の意味を知りました。
平成9年(1997)に残念ながらなくなってしまったパルですが、今その跡地は”サンファーレ”として生まれ変わり、私たち桑名市民の新たな憩いの場として愛されています。
そしてもうひとつは、現在も活躍中の”桑名市役所 新市庁舎”!!
こちらは、昭和48年(1973)3月19日より新しいこの庁舎で仕事をはじめる記事が載っています。
中には新庁舎の各階の案内を断面図にしたものもあり、こういう構造になっているのか!と面白く見ることが出来ます。
また、当時庁舎として使われていた建物が図書館(旧市立図書館)に転用される、という記事もあり、私が幼い頃よく通っていた図書館は随分と古い建物だったんだなぁ、と驚きました。
今回ご紹介したのは一部ですが、読みすすめる内にいろんな事が思い返されて、とても読み応えがあります!
普段は歴史の蔵の中に入っている資料ですので、みなさんの目に触れる機会はあまり無いかもしれません。
今、何気なく見ている建物や風景が、なんだか愛おしく思える貴重な資料です。
”読書の秋”のお供に、ぜひお手にとってご覧ください♬
< かぶら >
49件の記事がヒットしました。
「ブックとラック」をご覧のみなさん、こんにちは。
暑い日が続き、帰宅時にコンビニの前を通る度、アイスの誘惑と戦う<かぶら>です。
先週から行われておりました蔵書点検も終わり、
中央図書館は本日28日から通常通り開館しています。
さて、今週の31日の日曜日、七里の渡し場で20年に一度のお木曳が行われます!
近頃、市内のあちこちでも白いのぼりが見られ、
私自身も、のぼりを見る度にワクワクしています♪
それに合わせまして、4階郷土特集コーナーでは
「お木曳~伊勢国一の鳥居建て替え~」と銘打って、中央図書館が所蔵する
書籍や新聞記事などをご紹介しております!
歴史の蔵前にて展示中です!
けれど、そもそも何故、伊勢神宮の鳥居が桑名に・・・?
と思われたことはないでしょうか。
ここ桑名は、かつて伊勢国の東の玄関口でした。
東からお伊勢さんを目指す人は、船に乗って七里の渡し場に降り立ち、伊勢国に入りました。
その時にくぐる鳥居が伊勢国一の鳥居とされ、お伊勢参りに向かう人々を
伊勢国に迎える役目を果たしていました。
時代は流れ、交通手段が変わった今でも、七里の渡し場に建つ鳥居は、
桑名の歴史を語るに欠かせない、大切な存在であり続けています。
現在の一の鳥居は、伊勢神宮の宇治橋の外側の大鳥居を貰い受けて建てられています。
20年間、おつかれさまでした。(撮影:かぶら)
毎年日本中の多くの人が崇敬の念を持ってくぐった鳥居が、ここ桑名に・・・
と思って見上げると、自然と背筋が伸びる気持ちになります。
郷土特集コーナーに展示した資料の中には、伊勢遷宮の歴史や、
材木がどう切り出され、運ばれるのかが書かれた資料もあります。
お木曳をより楽しむ為に、図書館でぜひ一度その歴史に触れてみてください!
展示は6月中も引き続き行われていますので、
お木曳を見終わった後もお気軽にご覧いただけます。
図書館へお越しの際は、ぜひ4階郷土特集コーナーへお立ち寄りください☆
〈 かぶら 〉
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桑名市立中央図書館のスタンプカードをお持ちのみなさま、大変お待たせいたしました。
「10年ありがとうイベント」10年記念グッズの交換が、
10月2日よりスタートしました!
グッズは、オリジナルトートバッグとオリジナルマフラータオルの2種類。
どちらかお好きな方をお選びいただけます。
(さらに、小学生以下のお子さまにはおまけ付きです♪)
グッズ交換開始から1週間が過ぎ、さっそくトートバッグを持ってご来館くださる方も。
スタッフで意見を出し合って作ったグッズなので、とても嬉しい光景です。
スタンプの押印は、来年2015年の9月末まで。
引き続きスタンプカードへのご参加をお待ちしております。
グッズの数にはそれぞれ限りがありますので、ご希望のグッズはどうぞお早めに!
また、3階「10年ありがとうイベント」特設展示コーナーも
10周年本番を迎え、展示内容がボリュームアップしました!
みなさまから手書きのPOPをお寄せいただく「教えて!あなたのおすすめ本」は、
第3回テーマ「ありがとうの1冊」の展示がスタート。(展示期間:11月25日まで)
ご参加のみなさま、心のこもった素敵なPOPを本当にありがとうございます!
一部の作品をご紹介させていただきます。(クリックすると拡大します)
読む人それぞれの「ありがとう」……本の持つ、尽きない魅力を感じます。
みなさまからのPOPは、現在、新しいテーマで募集中です。
第4回のテーマは、「人生を変えた1冊」!
あなたの人生にもっとも大きな影響を与えた1冊を、
ぜひエピソードとともに教えてください!
そしてこのたび、中央図書館で働くわたしたちスタッフも、一人ずつ、
10周年によせたメッセージを書かせていただきました。
オープン当初からのベテランスタッフから、入館1年目の新米スタッフまで……
25名のスタッフが、それぞれの想いをしたためました。
毎日たくさんの利用者の方とお顔を合わせるわたしたちですが、
日ごろの感謝や図書館への想いをみなさまにお伝えする機会は、なかなかありません。
スタッフからのメッセージは来年まで展示を続けますので、
中央図書館へお越しの際は、ご覧いただければ幸いです。
また、残念ながら、満員につき募集は終了いたしましたが、
今月は、第26弾のありがとうイベントも開催いたします!
第26弾 大人の図書館ツアー
返却ポストや「歴史の蔵」など、普段は見ることのできない図書館の裏側や、
予想以上にハード(?)な司書の仕事を知ることができる、“体験型”ツアーです。
昨年も開催し、ご参加のみなさまからは好評をいただきました。
今年はどんな体験談が生まれるでしょうか??
*昨年の開催の様子はこちら→
大盛況!第3弾「大人の図書館ツアー」(2013年11月8日付ブログ記事)
そして、続く第27弾のありがとうイベントは、大人の秋にぴったりの内容で、
現在着々と準備を進めております!
追って告知いたしますので、ご期待くださいね。
10周年を迎え、ますます盛り上がる桑名市立中央図書館!
みなさまのご来館を、心よりお待ちしております。
< ぐりこ >